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本は落ち着く。
チナミ
…
夕暮れの教室で、 私は今日も本を読んでいた
イツキ
本、読んでるの？
チナミ
見れば分かるでしょ
チナミ
（せっかくゆっくり読書してるのに、話しかけないでよ）
イツキ
その本、ちょっとＨでしょ
チナミ
別に…このくらい、普通でしょ
チナミ
（この本、結構マイナーなのに…）
チナミ
（読んでるんだ）
イツキ
主人公の女の人がさ、
イツキ
男の人になぶられる
イツキ
そういうシーンあるけど
イツキ
そういうのに憧れてるの？
チナミ
ッ！？///
イツキ
正直に言いなよ
チナミ
まあ…少しは…
イツキ
ふーん…
イツキ
じゃあ、俺の家来る？
チナミ
何するの？
イツキ
その本に書いてあるようなこと♡
チナミ
…
チナミ
行こうかな
イツキ
よしっ、じゃあ行くか！
チナミ
…
チナミ
（落ち着かない）
イツキ
あの本では、主人公は麻縄で手を縛られてたよね
イツキ
麻縄はないから、俺のネクタイでいいかな？
チナミ
べ、別にいいけどっ
イツキ
じゃあベッドに固定して…っと
チナミ
（腕が動かない…）
チナミ
（なんだかドキドキする…）
イツキ
あの本といっしょだね
イツキ
あの本ではあのあとどうなるんだっけ？
チナミ
…
イツキ
忘れちゃったの？
チナミ
忘れて、ないけど…
イツキ
じゃあ、言って
チナミ
体のすみずみまで、いじくりまわされる…
イツキ
そうだね、やってみよっか
イツキ
服、脱がすよ
チナミ
…ッ///
イツキ
ほら、もうここが悦んでる
チナミ
急にそんなところ触るなんて…
イツキ
ダメじゃないでしょ？
イツキ
こういうの、期待してたんでしょ？
チナミ
…うん
イツキ
あの本の主人公はなんで言ってたっけ？
チナミ
『私はヴィオラよ』
チナミ
『鳴らして…鳴らして！』
イツキ
よく覚えてるね
イツキ
じゃあ、いっぱい鳴いてもらおうか
チナミ
あんっ…あんっ…♡
イツキ
いい声で鳴くね
イツキ
その調子…その調子…
チナミ
あんっ…気持ちいい…♡
チナミ
もっと…♡
イツキ
よくばりだなあ
イツキ
でも、かわいいよ
チナミ
私、かわいくなんて…
チナミ
イ、イク——
イツキ
もうイっちゃったの？
イツキ
教室で小説読んでた時からコーフンしてた？
チナミ
し、してないってば！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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