お父さんがルリコさんと再婚してから1週間が経った
私は何だか家に部外者が入ってきてるような気がした
一葉
(お母さんのお葬式出なかったけど大丈夫だったのかな?)
一葉
(身内の人に怒られるかな?お正月に…ちょっと不安…)
瑠璃子
ねぇ、カズハちゃん聞いてる?
一葉
あ、すみません
瑠璃子
今日、お父さんが残業するみたいよ
一葉
そ、そうですか…
瑠璃子
まだ私の事警戒してる?
一葉
…………………
瑠璃子
そうよね
瑠璃子
急に部外者が入ってきたみたいだもの…
一葉
私は別に部外者なんて…
父親
ただいま〜
一葉
お父さん
一葉
おかえりなさい
父親
どうだ?“お母さん”との食事は
一葉
す、すごくいいよ
一葉
料理だって美味しいし…
瑠璃子
それは良かった!!
一葉
(本当は違う)
一葉
(本物のお母さんの味じゃない…)
一葉
私、学校の課題とか色々残ってるから先お風呂入るね
瑠璃子
了解
父親
分かった
一葉
お母さん…何で自殺したんだろう
一葉
そーいえばお母さんの遺体とか遺書見てないや
一葉
自殺するなら遺書を残すはずなのに
一葉
なんで?
瑠璃子
カズハちゃん
一葉
る、ルリコさん?!
瑠璃子
一緒に入っていいかしら?
瑠璃子
ダメなら入らないけど
一葉
いいですよ
瑠璃子
ありがとうね
ちゃぽん
瑠璃子
カズハちゃん…
一葉
はい?
思わず声が高くなった
瑠璃子
この後時間くれないかな?
一葉
時間?
瑠璃子
やっぱり真実を言わないとダメかなーって
一葉
(真実?)
一葉
分かりました
そして
瑠璃子
あのね
瑠璃子
実は私罪を犯してるの
一葉
罪?
瑠璃子
そう
瑠璃子
罪…
瑠璃子
私は人殺よ
瑠璃子
被害者の水筒の中に睡眠薬を入れたもの、、
瑠璃子
警察署に自首しようと思う
一葉
(コレでダメって私も共犯…)
一葉
うん
一葉
自首するといいよ
瑠璃子
ごめんね
瑠璃子
短い間ありがとう
瑠璃子
貴方のお父様にもちゃんと相談するわ
一葉
分かった
ついタメ語になった
一葉
あの後、私は部屋に戻ったけどどうなったんだろう
一葉
ちょっと気になるから
一葉
リビングにいこ
父親
おいッお前正気か?
瑠璃子
もう決めたことです
父親
俺はお前を匿ったんだぞ
一葉
(匿った?)
父親
それなのに急に警察署に自首するってどーゆう神経してるんだ
瑠璃子
ごめんなさい
瑠璃子
でもカズハちゃんの表情を見ていると私…私、、酷いことしちゃったなって
一葉
(私の表情?)
父親
た、確かに…
一葉
(え?)
瑠璃子
言うべきかな泣
瑠璃子
カズハちゃんのお母様を殺してしまったことを
一葉
(嘘でしょ?)
私は知ってしまった お母さんは自殺したのではなく殺害されたってことを