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2025年05月25日

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あの日以降

私は教室に顔を出さなくなった

スマホは見ないまま机の上に伏せられ

制服を着ることも無く

ベットの上で過ごす日が続いた

「大丈夫?」という連絡も

目を通すだけで返さない

お母さん

○○...ご飯は?

○○

いらない

お母さんにはあの日

お父さんと会ったことは伝えてない

「疲れてるだけ」と伝えた

それ以上のことは

何も言えなかった

怖かった

○○

はー...

それでも

平川先生には連絡をとっていた

カナダに行くのには準備が必要だから

そう言い聞かせるように

週に数回だけ

保健室に足を運んだ

空いているベットで眠ったり

先生と軽く英語の会話を交わしたり

それが唯一の

外との関わりだった

○○

ここなんでthatになるの?

平川先生

あー...それはね

こうして英語をしていると

本当に日本を離れる実感ができる

平川先生

ってこと

○○

なるほど...わかりやすい

平川先生

でしょ?

時刻を見ると14時

みんなは四限の時間

平川先生

あ...もうこんな時間

○○

ですね

○○

そろそろ帰ります

平川先生

○○

平川先生

そろそろ卒業だけど

平川先生

大丈夫?

平川先生は心配そうに聞いてきた

○○

平気です

○○

受験も多分大丈夫なので

平川先生

...そっか

平川先生

また来てね

○○

うん

○○

また来ます

...もう少し

あと少し我慢したら

全てが終わる

保健室のドアを閉め

溜息をつくと

弥生

え...○○ちゃん?

驚いたような声に

私は思わず振り返った

そこに居たのは弥生ちゃんだった

制服のまま

手にか何か書類のようなものを持っていて

けれど

目に映った私の姿に

動きを止めていた

弥生

え、あれ...

弥生

久しぶり

弥生

元気?

その問いに

私は無表情で頷いた

弥生

なにかあったの?

○○

ちょっと体調崩してて

○○

...ただそれだけ

弥生

そっか...

私たちの間に

少しの沈黙が訪れた

○○

なんでここにいるの

○○

今授業中だけど

弥生

あ...それは

弥生

今大学の合格発表あって

弥生

それに行ってたの

○○

あ...そっか

私は9月入学だから遅いけど

みんなはもう決まってきてるのか

翠も、治も

角名も

誰がどこに行くか何も知らない

次の瞬間

弥生ちゃんは言葉を吐き出すように続けた

弥生

倫太郎君のこと

弥生

これ以上...

弥生

傷つけないで

私は瞬きもせず

ただ弥生ちゃんを見つめていた

弥生

○○ちゃんのこと

弥生

好きなんだよ...倫太郎君

弥生

ずっと一途だった

弥生

私と付き合ってる時も

弥生

きっと○○ちゃんの事が好きで

弥生ちゃんは資料をぎゅっと抱きしめた

弥生

ただ...不器用なだけ

弥生

それでも一生懸命

弥生

○○ちゃんを...

私は弥生ちゃんを通り過ぎ

私は言った

○○

安心して

○○

もう関わらないから

その言葉を

私は無感情に、静かに返した

弥生

...そうなんだ

弥生ちゃんの声は震えていた

なんで...なんであなたが泣くの

そんなことを言えるはずもなく

○○

うん...だから

○○

安心して

弥生

安心できない...

弥生

私は2人が幸せでいて欲しい

何処までもいい子な弥生ちゃんに

何処までも不甲斐ない自分を重ねる

○○

弥生ちゃん

○○

角名を支えてあげて

○○

それはきっと

○○

私じゃなくても平気

私はそれ以上声をかけず

そのまま学校を出た

あれから

あっという間に季節は巡った

カナダ留学への準備もすすめ

卒業式が終わったら

そのままカナダに向かう

久しぶりに袖を通した制服は

少し窮屈だった

鏡を見ると

少し見なれない自分がいた

前より痩せた顔に

暗くなった雰囲気

違う...自分がいた

お母さん

行けそう?

そう小声で聞いてきた

○○

...うん

○○

卒業証書だけ

○○

受け取ってくる

お母さん

わかった無理しないで

お母さん

車で近くで待ってる

○○

うんありがと

あ...○○

卒業おめでと

これ父さんと俺から

○○

ありがと...

私は軽く笑って家を出た

会場に向かう道

校門の辺りで小さなざわめきが起こっていた

はいチーズ!

ねー浜崎泣いてる!

うるさいー

離れたくないね

卒業証書をもらった生徒たちが

笑い合い

写真を撮っていた

○○

...

本当だったら

自分もいる場所だった

その中に知っている顔が沢山あった

翠と治は2人で笑っている

...これでいい

私はそっと視線を落とし

裏道から職員室へ向かった

卒業証書を受け取り

裏門から出ようとしたその時

校舎に後ろ髪を引かれた…

いや…視線を感じた

角名

え...○○?

ずっと探してた声があった

自分が動けなくなるのが分かる

その声の持ち主が誰だかわかっていたから

私がそのまま足を進めようとすると

角名

待って○○

私は目をぐっと閉じてから

角名の方を向いた

片手に卒業証書をもって

立ち尽くした角名がいた

式のためにきっちりときた制服が

妙に眩しくて

私は思わず視線を逸らした

角名

久しぶり

○○

...うん

それだけで

私たちはしばらく何も言わずに

沈黙だけがあった

その時

角名は私に1歩ずつ歩み寄ってきた

角名

○○

角名

話したいことある

○○

私は無い

○○

だから...

角名

無理

角名

…俺はずっと

○○

やめてってば...!

○○は思わず耳を塞いだ

涙が込み上げるのをどうにかこらえて

角名から視線を逸らした

○○

お願いだから

○○

もう...これ以上

○○

好きにさせないで...

○○

おねがい

自分でも震えた声に気がついた

角名は伸ばした手を引っこめ

ただ立ち尽くしていた

そして

私を見ていた

そして後ろにはお母さんの車が止まった

○○

...もう行くから

私は最後に

強く唇をかみ締めて

角名

待っ...

○○

角名

○○

角名は

○○

幸せになってよ...

角名

○○は

角名

…今幸せなの

○○

世の中には

○○

幸せになるべき人と

○○

そうじゃない人がいるの

○○

私は…後者

それだけ言い残し

私は車に乗り込んだ

車の中に入ると

固まったままこっちを見た角名が見えた

お母さん

いいの...?

お母さん

○○

○○

うん大丈夫

○○

車出していいよ...

私はそれ以上

振り返らなかった

真っ直ぐに前を向いた

涙が頬を伝っても

袖で拭うことすらせず

9月のカナダはもう肌寒い

カナダに到着してから

5ヶ月がたった

ジェシカ

○○

ジェシカ

やっほ

○○

おはよ

5ヶ月間も英語でしゃべり続けると

かなり上達する

ジェシカ

英語上手ね○○

ジェシカ

前から話してみたかったの

クラスメイトのジェシカが

ある日の放課後

笑ってそういった

私は慣れないアクセントで返事をした

○○

まだまだだけど

○○

ありがとう

ジェシカ

今からカフェに行くけど

ジェシカ

一緒にどう?

○○

うん、もちろん

私はパソコンをしまい

ベンチを立ち上がった

カフェのテラス席に座り

私たちはコーヒーを飲んだ

ジェシカ

今度日本に行きたい

ジェシカ

私アニメが好きなの

○○

アニメ...いいよね

○○

もし日本に行くなら

○○

私が案内するよ

ジェシカ

ほんとに!?ありがとう

ふと視線を外に向けた時

カナダの綺麗な景色が映る

日本とは…別の世界

ふと、道を歩いてる

フードを被った人が目に入った

背の高さ

そしてあの肩幅

それと歩き方

○○

角名...?

カップを持つ手が止まった

でも直ぐにその人は横顔を見せた

全然

違う人だった

ジェシカ

スナ?

○○

あ...ううん

○○

なんも無い

不意に出た言葉に

自分でも驚く

そっか...私まだ

忘れてないんだ

大学に入学してから半年

生活にも慣れ

バイトも始めた

たまにお母さんや蒼とテレビ電話をすると

2人は元気そうだった

ジェシカ

○○の読み聞かせ

ジェシカ

聞き取りやすかったよ

○○

え、ほんと?

英語はかなり上達していた

時々

日本語の単語を忘れてしまうぐらい

英語の生活に慣れてしまった

公園を見渡すと

たくさんの人がいた

家族連れやピクニックシートを敷くカップル

この世界が私にはとても眩しかった

太陽に手をかざし、私は空気を吸った

○○

んー...

○○

気持ちいい

空いているベンチを探していると

1人の男子学生が目に入った

噴水の近くのベンチに

スマホをいじりながら1人で座っていた

○○

あ...

風がなびいて

その顔がふと目に入る

...似てる

授業中よく見てた姿だった

まただ

似ている人を見つける度

私の心はうずく

あの時ちゃんと向かい合ってたら

何か...

「お前は幸せになる資格はない」

その言葉が頭こびりつく

そんなはずないって思ってる...

○○

嫌...

ジェシカ

○○?

○○

あ...ジェシカ

ジェシカ

体調悪い?

○○

...うんそうかも

○○

今日は帰ろうかな

夜のバンクーバーは

とても賑わっている

さすが…観光地なだけある

今日の夜はジェシカとディナーをする予定

私の方が少し早くついた為

そびえ立つビルを横に私は立っていた

ジェシカ

通話終了

通話
00:00

○○

あれジェシカ

○○

今どこ?

○○

私もう着いたんだけど

ジェシカ

ごめん○○!

ジェシカ

他の日にできる?!

○○

え...いいけど

○○

なにかあった?

ジェシカ

愛犬が逃げ出しちゃって

ジェシカ

今から追いかけるの!

○○

え、嘘大丈夫?

○○

いいよ早く切って

ジェシカ

ほんとにごめん!

ジェシカ

通話終了

通話
00:05

ジェシカの家の庭柵低かったから

逃げ出しちゃったのかな

そっか…来れないのかジェシカ

ってなると

○○

ぼっちか

帰るにしても...こんな時間だし 夜ご飯食べて帰ろうかな

辺りを見回すとお店にはたくさんの人がいた

人多い…

これじゃあ食べられない

ふと人混みの中

見覚えるのある背中を見つけた

○○

はー...また

こんな時でも

角名を探してしまう自分に

少しの苛立ちを覚える

また似てる人…

いや...違う

その人が振り返った瞬間

息が止まりそうになった

角名

○○?

心臓がはねた

世界が...

止まった気がした

自分だけが

違う世界にいるかのように

○○の足はピタっと止まった

近くにいる彼は

間違いなく

角名だった

○○は動けなくなっていた

彼はゆっくり

私の方に近づいてくる

角名

まじで…え?

角名

本当に

角名

○○?

角名の声は震えていた

○○

...なんで

○○

なんできたの

○○

なんで...いるの

喉の奥から

絞り出すように声が漏れる

次の瞬間

頬に涙が伝うのがわかった

その涙を角名は手で拭った

角名

ごめん...

角名

会いたかった

私は必死に顔を振った

○○

やめてよ...

○○

来ないで

○○

なんで今更

角名

○○

角名

もう逃げないで

角名

お願い

○○

やだ...言わないで

私は耳を塞いだ

震える肩に

静かに角名は手を添えた

角名

○○...

角名

俺を見て

○○

やだ...

○○

私は

○○

幸せになっちゃいけないの

小さな声だった

それは

昔から言われていた

父から言われた言葉の呪縛

角名

それ...

角名

誰が言ったの

○○

...

角名

いや…

角名

この際なんでもいい

角名

俺は○○がいないと無理

○○

私は...ちが

角名

違うの○○は

目線をあげると

昔と変わらない

けれど少し大人になった

角名の姿があった

○○

なんでそんなこと言うの

○○

私たちはもう…

角名

なんでって

角名

好きだから

はっきりと

まっすぐ言われた言葉に

心が揺れる

○○

...なんで

角名

5年の片思い

角名

そろそろ...

角名

終わらせたいんですが

角名

その所はどうですか

そういって角名はニコッと笑った

見覚えのある

柔らかい眼差しだった

角名

さすがに

角名

鈍感すぎて手を焼きました

○○

鈍感って…私が?

角名

他に誰が

○○

私鈍感じゃないけど

角名

…はいはい

角名

好きだよ

角名

めっちゃ

角名の手が私の頬に触れた

○○

...ばか

角名

今更?

私の口元は少し緩んだ

バンクーバーの夜

私たちはキスを交わした

END

after story

私たちはあれから少し人混みから外れ

お互いの顔を見た

○○

...好き

角名

うん

○○

大好き

角名

うん

○○

会いたかった

角名

うん

○○

結婚したい

角名

ん...?

角名

うん

私は角名と繋ぐ手を見つめ

ブツブツと言っていた

角名

え、なにこれ

角名

え?

○○

...大好き

角名

分かったんだけど

角名

日本語喋って

○○

あー...うん

角名

日本語で言って

○○

うん

○○

好き

○○

大好き

久しぶりの日本語に

私はくすぐったくなる

○○

なんでここいるの?

角名

えー...言わなきゃダメそれ

○○

うん

○○

だめ

角名

まぁ...

角名

2ヶ月に1回くらい

角名

○○に会うために

角名

来てました

角名

はい

○○

こんな広いカナダで?

○○

え、本気?

角名

いつでも本気

○○

何してるの

角名

ほんとですよ

角名

誰のせいだか

角名

こんなにこじれた恋愛は

角名

初めて

○○

私のせいなの?

角名

半分はね

○○

もう半分は?

角名

○○を諦めきれない俺が悪い

○○

…そーだよ

○○

諦めれば良かったのに

角名

無理でしょ

角名

あんな別れ方して

角名

諦める方がおかしい

角名

そろそろやめろって

角名

あの治と翠が言ってきた

○○

気持ち冷めなかったの

角名

まぁ

○○

なにそれ曖昧

角名

いや…まぁ

○○

なに他の子と付き合ったの

角名

はいこの質問終了

○○

はー…

角名

いやまじで付き合ってない

○○

へー…なるほど

角名

信じてないね

角名

その反応

○○

え…もしかして角名くん

○○

未経験ですか?

角名

なにが

○○

わかってるくせに

角名

どっちの方が萌える?

○○

何その質問

○○

どっちでもいいけど

角名

あっそー…

角名

それで○○は?

角名

彼氏いたの

○○

え?うんいたよ

角名

えー…聞いてないわ

角名

なにそれ自慢?

角名

うわー…ないわ

○○

冗談

○○

ずっと角名のこと探してた

○○

…待ってた

角名

しょうがないな

角名

白馬の王子様が来ましたよ

○○

美化されたなぁ…

私は不思議と笑みがこぼれた

角名

会えてよかった

○○

うん

角名

まぁ明日帰るんですが

○○

角名

ごめんね

角名

練習あるから

○○

いや...うん

○○

大丈夫

○○

...大丈夫だし

角名

本音スイッチON

○○

あー...寂しい

○○

行かないで欲しい

○○

出来ればずっといて欲しい

○○

なんなら私が日本帰る

○○

って何言わせてんの

横を見ると角名はケラケラ笑っていた

○○

はー...

○○

なんか

○○

夫婦漫才だね

角名

あー…懐

角名

でも

角名

夫婦漫才じゃない

○○

え?

角名

カップル漫才

○○

調子いいね

角名

それはそれは

○○

今度は

○○

私が日本に帰るから

○○

...待ってて

角名

いつ?

○○

3ヶ月後とか

角名

だったら俺が先に来る

○○

もう勘弁して

角名

なんで

○○

だって2ヶ月に1回って

○○

どんだけお金飛んでるの

角名

いやー...まぁ

角名

稼いでますから

○○

...うざ

私たちは

顔を見合せて笑いあった

ポンと私の肩に置いた角名の手は

とても暖かかった

私たちは

これから

また新しく歩み進めて行くんだろうな

そう思った20歳の○○でした

100年後の私の肩にも

角名の暖かい手が置いてありますように

END

角名編はこれで以上です!

うん!楽しかった!

物語を書くのはやっぱり楽しいなって感じた〜

この先物語を書くかはいまいち決まってないけど

気長に待ってくれればいいなって

そう思ってます

私は今まであんまり

フォロワーとかいいねにこだわってきてなくて

それは今も変わってないんですけど

いつもいいねとか

フォローをしてくれる皆さん

本当にありがとうございます!

もう心強いです

この先の物語を期待してくれてる皆様

私の物語を読んでくれてる皆様

その期待に応えられるよう私も頑張ります!

1度公開した作品をいくつか

非公開にしているんですけど

もしもう一度公開して欲しいものがあったら

是非コメントで伝えてください👍

それじゃ

またいつか

私の作品で会いましょう♡

きんにくまん

この作品はいかがでしたか?

5,603

コメント

36

ユーザー

本当に泣いた😢

ユーザー

こんな神作品初めて見ました😭😭😭😭😭😭😭

ユーザー

これは神作品です。いいですか?神作品です。 一気見したじゃありませんか。 それではいきなりタメで○○ちゃんと角名への私からの一言です。 絶対に幸せにお過ごしなさい。

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