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いつもいつも、きんにくまん様のストーリー読ませてもらってます🍀*゜ これからも頑張ってください❤️🔥❤️🔥❤️🔥大好きです!!!!!
ぐはぁっっ😵うわあああん.ᐟいい作品すぎて.ᐟ目から滝が止まんないぃ😭💦
完結おめでとうございます,😢 本当に最高でした💗 ゆのはずっときんにくまんさんの事を待っています.ᐟ 本当にありがとうございました.ᐟ
あの日以降
私は教室に顔を出さなくなった
スマホは見ないまま机の上に伏せられ
制服を着ることも無く
ベットの上で過ごす日が続いた
「大丈夫?」という連絡も
目を通すだけで返さない
お母さん
○○
お母さんにはあの日
お父さんと会ったことは伝えてない
「疲れてるだけ」と伝えた
それ以上のことは
何も言えなかった
怖かった
○○
それでも
平川先生には連絡をとっていた
カナダに行くのには準備が必要だから
そう言い聞かせるように
週に数回だけ
保健室に足を運んだ
空いているベットで眠ったり
先生と軽く英語の会話を交わしたり
それが唯一の
外との関わりだった
○○
平川先生
こうして英語をしていると
本当に日本を離れる実感ができる
平川先生
○○
平川先生
時刻を見ると14時
みんなは四限の時間
平川先生
○○
○○
平川先生
平川先生
平川先生
平川先生は心配そうに聞いてきた
○○
○○
平川先生
平川先生
○○
○○
...もう少し
あと少し我慢したら
全てが終わる
保健室のドアを閉め
溜息をつくと
弥生
驚いたような声に
私は思わず振り返った
そこに居たのは弥生ちゃんだった
制服のまま
手にか何か書類のようなものを持っていて
けれど
目に映った私の姿に
動きを止めていた
弥生
弥生
弥生
その問いに
私は無表情で頷いた
弥生
○○
○○
弥生
私たちの間に
少しの沈黙が訪れた
○○
○○
弥生
弥生
弥生
○○
私は9月入学だから遅いけど
みんなはもう決まってきてるのか
翠も、治も
角名も
誰がどこに行くか何も知らない
次の瞬間
弥生ちゃんは言葉を吐き出すように続けた
弥生
弥生
弥生
私は瞬きもせず
ただ弥生ちゃんを見つめていた
弥生
弥生
弥生
弥生
弥生
弥生ちゃんは資料をぎゅっと抱きしめた
弥生
弥生
弥生
私は弥生ちゃんを通り過ぎ
私は言った
○○
○○
その言葉を
私は無感情に、静かに返した
弥生
弥生ちゃんの声は震えていた
なんで...なんであなたが泣くの
そんなことを言えるはずもなく
○○
○○
弥生
弥生
何処までもいい子な弥生ちゃんに
何処までも不甲斐ない自分を重ねる
○○
○○
○○
○○
私はそれ以上声をかけず
そのまま学校を出た
あれから
あっという間に季節は巡った
カナダ留学への準備もすすめ
卒業式が終わったら
そのままカナダに向かう
久しぶりに袖を通した制服は
少し窮屈だった
鏡を見ると
少し見なれない自分がいた
前より痩せた顔に
暗くなった雰囲気
違う...自分がいた
お母さん
そう小声で聞いてきた
○○
○○
○○
お母さん
お母さん
○○
蒼
蒼
蒼
○○
私は軽く笑って家を出た
会場に向かう道
校門の辺りで小さなざわめきが起こっていた
卒業証書をもらった生徒たちが
笑い合い
写真を撮っていた
○○
本当だったら
自分もいる場所だった
その中に知っている顔が沢山あった
翠と治は2人で笑っている
...これでいい
私はそっと視線を落とし
裏道から職員室へ向かった
卒業証書を受け取り
裏門から出ようとしたその時
校舎に後ろ髪を引かれた…
いや…視線を感じた
角名
ずっと探してた声があった
自分が動けなくなるのが分かる
その声の持ち主が誰だかわかっていたから
私がそのまま足を進めようとすると
角名
私は目をぐっと閉じてから
角名の方を向いた
片手に卒業証書をもって
立ち尽くした角名がいた
式のためにきっちりときた制服が
妙に眩しくて
私は思わず視線を逸らした
角名
○○
それだけで
私たちはしばらく何も言わずに
沈黙だけがあった
その時
角名は私に1歩ずつ歩み寄ってきた
角名
角名
○○
○○
角名
角名
○○
○○は思わず耳を塞いだ
涙が込み上げるのをどうにかこらえて
角名から視線を逸らした
○○
○○
○○
○○
自分でも震えた声に気がついた
角名は伸ばした手を引っこめ
ただ立ち尽くしていた
そして
私を見ていた
そして後ろにはお母さんの車が止まった
○○
私は最後に
強く唇をかみ締めて
角名
○○
○○
○○
角名
角名
○○
○○
○○
○○
それだけ言い残し
私は車に乗り込んだ
車の中に入ると
固まったままこっちを見た角名が見えた
お母さん
お母さん
○○
○○
私はそれ以上
振り返らなかった
真っ直ぐに前を向いた
涙が頬を伝っても
袖で拭うことすらせず
9月のカナダはもう肌寒い
カナダに到着してから
5ヶ月がたった
ジェシカ
ジェシカ
○○
5ヶ月間も英語でしゃべり続けると
かなり上達する
ジェシカ
ジェシカ
クラスメイトのジェシカが
ある日の放課後
笑ってそういった
私は慣れないアクセントで返事をした
○○
○○
ジェシカ
ジェシカ
○○
私はパソコンをしまい
ベンチを立ち上がった
カフェのテラス席に座り
私たちはコーヒーを飲んだ
ジェシカ
ジェシカ
○○
○○
○○
ジェシカ
ふと視線を外に向けた時
カナダの綺麗な景色が映る
日本とは…別の世界
ふと、道を歩いてる
フードを被った人が目に入った
背の高さ
そしてあの肩幅
それと歩き方
○○
カップを持つ手が止まった
でも直ぐにその人は横顔を見せた
全然
違う人だった
ジェシカ
○○
○○
不意に出た言葉に
自分でも驚く
そっか...私まだ
忘れてないんだ
大学に入学してから半年
生活にも慣れ
バイトも始めた
たまにお母さんや蒼とテレビ電話をすると
2人は元気そうだった
ジェシカ
ジェシカ
○○
英語はかなり上達していた
時々
日本語の単語を忘れてしまうぐらい
英語の生活に慣れてしまった
公園を見渡すと
たくさんの人がいた
家族連れやピクニックシートを敷くカップル
この世界が私にはとても眩しかった
太陽に手をかざし、私は空気を吸った
○○
○○
空いているベンチを探していると
1人の男子学生が目に入った
噴水の近くのベンチに
スマホをいじりながら1人で座っていた
○○
風がなびいて
その顔がふと目に入る
...似てる
授業中よく見てた姿だった
まただ
似ている人を見つける度
私の心はうずく
あの時ちゃんと向かい合ってたら
何か...
「お前は幸せになる資格はない」
その言葉が頭こびりつく
そんなはずないって思ってる...
○○
ジェシカ
○○
ジェシカ
○○
○○
夜のバンクーバーは
とても賑わっている
さすが…観光地なだけある
今日の夜はジェシカとディナーをする予定
私の方が少し早くついた為
そびえ立つビルを横に私は立っていた
ジェシカ
通話
00:00
○○
○○
○○
ジェシカ
ジェシカ
○○
○○
ジェシカ
ジェシカ
○○
○○
ジェシカ
ジェシカ
通話
00:05
ジェシカの家の庭柵低かったから
逃げ出しちゃったのかな
そっか…来れないのかジェシカ
ってなると
○○
帰るにしても...こんな時間だし 夜ご飯食べて帰ろうかな
辺りを見回すとお店にはたくさんの人がいた
人多い…
これじゃあ食べられない
ふと人混みの中
見覚えるのある背中を見つけた
○○
こんな時でも
角名を探してしまう自分に
少しの苛立ちを覚える
また似てる人…
いや...違う
その人が振り返った瞬間
息が止まりそうになった
角名
心臓がはねた
世界が...
止まった気がした
自分だけが
違う世界にいるかのように
○○の足はピタっと止まった
近くにいる彼は
間違いなく
角名だった
○○は動けなくなっていた
彼はゆっくり
私の方に近づいてくる
角名
角名
角名
角名の声は震えていた
○○
○○
○○
喉の奥から
絞り出すように声が漏れる
次の瞬間
頬に涙が伝うのがわかった
その涙を角名は手で拭った
角名
角名
私は必死に顔を振った
○○
○○
○○
角名
角名
角名
○○
私は耳を塞いだ
震える肩に
静かに角名は手を添えた
角名
角名
○○
○○
○○
小さな声だった
それは
昔から言われていた
父から言われた言葉の呪縛
角名
角名
○○
角名
角名
角名
○○
角名
目線をあげると
昔と変わらない
けれど少し大人になった
角名の姿があった
○○
○○
角名
角名
はっきりと
まっすぐ言われた言葉に
心が揺れる
○○
角名
角名
角名
角名
そういって角名はニコッと笑った
見覚えのある
柔らかい眼差しだった
角名
角名
○○
角名
○○
角名
角名
角名
角名の手が私の頬に触れた
○○
角名
私の口元は少し緩んだ
バンクーバーの夜
私たちはキスを交わした
END
after story
私たちはあれから少し人混みから外れ
お互いの顔を見た
○○
角名
○○
角名
○○
角名
○○
角名
角名
私は角名と繋ぐ手を見つめ
ブツブツと言っていた
角名
角名
○○
角名
角名
○○
角名
○○
○○
○○
久しぶりの日本語に
私はくすぐったくなる
○○
角名
○○
○○
角名
角名
角名
角名
角名
○○
○○
角名
○○
角名
角名
角名
角名
○○
角名
○○
角名
○○
○○
角名
角名
角名
角名
角名
○○
角名
○○
角名
○○
角名
○○
角名
○○
角名
角名
○○
○○
角名
○○
角名
○○
○○
角名
角名
角名
○○
角名
角名
角名
○○
○○
○○
角名
角名
○○
私は不思議と笑みがこぼれた
角名
○○
角名
○○
角名
角名
○○
○○
○○
角名
○○
○○
○○
○○
○○
横を見ると角名はケラケラ笑っていた
○○
○○
○○
角名
角名
角名
○○
角名
○○
角名
○○
○○
○○
角名
○○
角名
○○
角名
○○
○○
角名
角名
○○
私たちは
顔を見合せて笑いあった
ポンと私の肩に置いた角名の手は
とても暖かかった
私たちは
これから
また新しく歩み進めて行くんだろうな
そう思った20歳の○○でした
100年後の私の肩にも
角名の暖かい手が置いてありますように
END
角名編はこれで以上です!
うん!楽しかった!
物語を書くのはやっぱり楽しいなって感じた〜
この先物語を書くかはいまいち決まってないけど
気長に待ってくれればいいなって
そう思ってます
私は今まであんまり
フォロワーとかいいねにこだわってきてなくて
それは今も変わってないんですけど
いつもいいねとか
フォローをしてくれる皆さん
本当にありがとうございます!
もう心強いです
この先の物語を期待してくれてる皆様
私の物語を読んでくれてる皆様
その期待に応えられるよう私も頑張ります!
1度公開した作品をいくつか
非公開にしているんですけど
もしもう一度公開して欲しいものがあったら
是非コメントで伝えてください👍
それじゃ
またいつか
私の作品で会いましょう♡
きんにくまん