コメント
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ブクマ失礼します!多分なんですけど、話の最初にある・とーってモールス信号ですか?
うん、最高! 控えめに言って神! これからも頑張ってください!
最高すぎるっっ… こんなに考えて作れるなんてすごすぎる…!!うちには到底できないです…! 考察は得意じゃないけどこういう不思議な話は大好きです!!
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love.
E p i s o d e .5黒猫の夢
Mofu
Mofu
柔らかい陽の光で目が覚める。 いつの日か見たような景色が目の前に広がっていた。 そうだ、これは…
夢
この前は、真っ黒な猫がいた。 檸檬色の瞳と桃色の肉球。 見ているとうっとりしてしまう。
黒猫
声の元を辿ると、大きな岩の上にあの日の黒猫が可愛らしい前足を出して座っていた。
Mofu
黒猫
Mofu
黒猫
黒猫
随分、メルヘンな夢だ。 猫が喋ったり、広大なコスモスの花畑が存在したりと… 猫に近づくと、蛙のように飛び跳ね岩から降りた。
Mofu
黒猫
Mofu
黒猫
Mofu
どこか、安心する猫の声を聞いていた。 このまま夢から覚めなければいいのに そんな、そんな阿呆らしい事を考えていた。
木漏れ日が異様に眩しいほど照りつけて黒猫の毛を金色に輝かせていた。 ほんの少しぬかるんだ地面には黒猫の足跡がぼんやりとついていて、それをずっと辿っていた。
黒猫
Mofu
黒猫
黒猫
Mofu
聞いても、黒猫は何も言わずまた走り出した。 黒猫の声は木々のざわめきに掻き消されてしまい、聞き取ることが出来なかった。
足音ひとつない、黒猫を追いかけると公園のような場所に出た。 少し汚れたベンチや、錆びた遊具、藤が生い茂ったパーゴラがあった。 先程まで居た所は木々がまだ青緑色だったのに、ここは紅葉が進んでいた。 所々枯れて、葉がひらひら舞落ちていた
何か、感じる…ここは…
黒猫
黒猫
Mofu
黒猫
Mofu
黒猫
Mofu
<•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.
Mofu
黒猫
踊るような歌声が聞こえてきた。 声の主はベンチに腰掛け、手遊びをしていた。 小学生位なのに、やけに声が大人びている。
Mofu
くるりと振り返る少年。 目が合った途端、世界が崩れるように消えていってしまう。 目の前が暗闇に包まれていって、恐怖からか少年に触れようと手を伸ばしていた
お願いだから、もう少し夢を見させて
もう少し待ってくれよ
少年はどこか見覚えがある顔だった。
黒猫
Mofu
Mofu
汗だくで、涙が止まらない。 息が切れて、なぜか体が痛かった。
Runa
Mofu
Runa
Mofu
Runa
Runa
Mofu
Runa
Mofu
Mofu
Runa
Mofu
俺が、覚えていられるようにしてくれるんだ。 悪いことしちゃうな、 申し訳ないや、 ありがとう。
Mofu
Mofu
Runa
Runa
Mofu
Runa
Runa
Mofu
るなは、にかっ、と笑って部屋を出ていった。 窓の外で、真っ黒な鴉が忙しく鳴いていた。
少し萎れたアネモネが、俺を見つめる。 枯れてしまいそうな花にこれ程まで魅力を感じるのはなぜだろう。
Mofu
Siva
Siva
Eto
Donuku
Runa
Mofu
Siva
Donuku
Eto
Runa
Mofu
苦笑いをして、椅子に腰掛けた。 机には、いい香りなフレンチトーストが白くて丸い皿に乗せてあった。 ベリー系の何かがお洒落に盛り付けてあって、涎が出そうだった。
Mofu
Siva
Donuku
Runa
Eto
Mofu
Siva
Mofu
フォークに刺したフレンチトーストを頬張ると、口の中いっぱいに甘みが広がった。 卵や牛乳特有の香りや、狐色の焦げが美味しくて、声が漏れる。
Mofu
次から次へと口に入れると、止めどなく甘さが襲ってきて、頬が落ちそうになった。
Siva
Mofu
Uri
Mofu
Mofu
Uri
Mofu
Mofu
Uri
目を瞑り、口を開けたうりはなんだか子供みたいだった。 狐色の焦げと、卵の黄金の色が染み付いたパンをフォークに刺し、うりの口元へ運んだ。
Uri
Runa
Eto
Donuku
とろけるような笑い声が、リビングルームいっぱいに満ちる。 日がさしたせいか、暖かくて少し眠くなった。
食べ終えた時には、みんなが各々の用事や、趣味に没頭していた。 なにかするか と、自分も思い自室へと足を踏み出した。
るなが、なにか言いかけたけど あの時のように悲しみ混じりの笑みを見せ、 なんでもないや そう言った。
Runa
Mofu
独り言と乾いた笑いを漏らし、何となく机に向かった。 開いたまま画面が消えたパソコンは、憎らしいほど空虚な目で俺を眺めていた。
Mofu
そういえば、自分の病について調べたことが無いな… いつの間にかパソコンを起動して、検索をしていた。 けれど…
Mofu
Mofu
Mofu
廃忘病 この病気についての記事や、情報が一切見当たらない。 記憶喪失とか、似たようなのはあるけれど…おかしいな。 珍しいと言っても、ひとつぐらいあっても良いじゃないか。 呆れていると、
Mofu
Mofu
検索結果のずっと下にフランス語の記事があった。 フランス語はあまり自信がないから、分かる単語を繋ぎ合わせて読み取るしかない。 英語だったら良かったのに…
Mofu
Mofu
Mofu
そんなことをしていると、興味深い物を目にした。 原因についてだった。 あの医者は、不明だと言った筈だか…
Mofu
Mofu
Mofu
Mofu
これまでの患者に一致する点が多くある。あくまでも予想だ。 しかし、殆どの原因は以下にあるだろう ストレス 心的外傷後ストレス障害 に、よるものだと私は考えた。
前者のストレス というものに関しては、 物理的ストレッサー 科学的ストレッサー 心理・社会的ストレッサー この3つが該当すると考えられる。 生物的ストレッサーは、あまり関係無いようだ。
後者の 心的外傷後ストレス障害 は、俗に言うトラウマだろう。 これらの事が、病の引き金だと私は考えた。 なぜかって?
それは分からない。病気とはそんなものだ。 分からない、目に見えないなにかと戦うのだ。超常現象のようなものだと考えるといいだろう。 しかし、これらのストレスが脳や身体にとてつもない疲労となったり、攻撃になったりしている事は確かだ。 人間は脆い。 ストレスを加えると人間なら、眉が抜ける、肌が荒れる、便秘になる、歯ぎしりをする、眠れなくなる…
これまで見た患者はどの方も、なにか心に闇を抱えている。 凡人の2倍、いや5倍程大きな闇。 悩みは人それぞれだろうが、影響が特に大きい人達なのだ。 消したい、逃げたい、そんな過去や現在を否定し続け、その結果脳細胞が異常をきたす。
認知症だと思われがちだが、廃忘病は 忘れたい、逃げたい、消したい そんな強い恐ろしい気持ちが肥大化して起きるのだ。 防ぐことは到底難しい。 周囲が役立たずなのかもしれないな。 人に気づけず自分でいっぱいになる。
優しさの無い事を言わせてもらうが、 貴方は死んでしまう。 逃れられないのだ。 脳が死ねば、体も朽ちる。 人間は"歯車"なのだよ。 一つ部品が欠ければ他が無能になる。 しかし、痛みは無い。 感情も忘れ 言葉も忘れ 愛した仲間、恋人、家族すら忘れる 辛く、報われない。 筋力も低下して 歩いたり、握ったりすることもままならない。 エネルギーや体温を蓄えることが出来なくなって、眠る時間が長引いていく…
今の医学ではどうにも出来ない。 私が代表して言わせてもらおう。
人を救うのが仕事なのに、救えないとは。医者失格だ。 残る希望があるとすれば…
症状は遅らせることができる、 この事だ。 薬を服用してごらんなさい? 副反応は少しあるが、長く自分で居られる。 愛している人達を力いっぱい抱き締める事ができる。 植物状態でも、生きれる。 それも、辛いけれども いつの日か私は解決してみせよう。 この世界に溢れた不幸を消してみよう 私に何ができるか、 それは…
諦めない事だ。 貴方も、頑張って下さい。 世界のどこかで。
Mofu
Mofu
こんなに頑張っている人が、知らない所にいるんだ。 俺…何してるんだろ… 込み上げる怒りや悲しみが、1粒の涙に消える。
Mofu
逃げたい過去…
そんなの…
Donuku
Mofu
勢いよく閉じたパソコンをどぬくさんは不思議そうに見つめる。 やめて…
Donuku
Mofu
Donuku
流れる沈黙に緊張して、背中に汗が走る。 隠し事とはこんなにも辛いのだ。
Donuku
Mofu
Mofu
Donuku
Mofu
Donuku
Mofu
静かに閉じられた扉は、もふくんのどこか疲れた空気を締め出した。 ココ最近、彼は変だ… なにか隠し事でもあるんじゃないか、?
Donuku
Donuku
彼の為だ。 仕方ない。 パスワードはなぜか__の誕生日なのは知っている。 ホーム画面には俺たちの集合写真。
Donuku
履歴を見ようと、マウスに手をかけた
Runa
Donuku
Runa
Donuku
Runa
Donuku
Donuku
Runa
嘘をつくのはやっぱり心が痛いな。 もふくんも、痛いかな…
Mofu
Mofu
Mofu
Mofu
不穏な優しい音楽がなっている。 なんだろう、と考えても全く検討がつかない。 何か教えてくれるのだろうか。 考える度、強く脈打って頭に響いてしまう。
医者
Mofu
Mofu
医者
医者
医者
医者
Mofu
医者
医者
Mofu
医者
Mofu
Mofu
汗ばんだ手は電話を強く握った。 おろした手を見つめて、深い溜息を漏らした。 同時に青白くなった己の足が目にうつった。つま先が冷たく、痛かった。
Eto
Mofu
Eto
Mofu
Eto
Mofu
Eto
心の中で胸を撫で下ろした。 逆立っていた全身の毛が、安心したような感じだ。 えとさんの笑った顔は、みんなを幸せにしてくれる。 暖かくて、大人っぽくて、安心する そんな顔だ。
Eto
Mofu
Eto
Mofu
Eto
暖かい愛のこもったパンチを肩に受けた。痛いけど、凄く嬉しいんだ。 痛い。 それは、生きてる証。
Uri
Mofu
Eto
Uri
Uri
Eto
Mofu
Uri
Eto
Mofu
楽しいのが大好き
吹く風は、俺の背中を押した。
目の前のこの人が……__.
Mofu
Mofu
「もふくん」 君は…誰? どこかで会った? どうして…
Eto
Uri
Mofu
Mofu
Uri
Eto
Uri
Mofu
フランス語は読めない。 でも、これはきっと… 読まなきゃ、私…何も役に立てないや。
亡くしたくないよ。 あの人も、何も伝えられないまま終わってしまうよ。 寂しいから、涙が止まらない。 行き場のないこの感情はどうすればいいの?
こんなんじゃ
Runa
好き
E p i s o d e .5 黒猫の夢 [完] next>>>♡1500 sorry🙇
Teto
Teto
Teto
Teto