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𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
𝐀𝐦𝐢
私はソフトテニス部に 所属しています
これは中学1年生の頃の話
うざ先生
うざって言うのは 本名じゃないです笑
全員
夏休み真っ盛り
私の担任の先生はソフトテニス部女子の顧問となった
うざ先生はみんなからちょっぴり
嫌われている
というかキモがられている
26歳の未婚者だ
というところだ
うざ先生
私の部では先輩が5人しかいなくて
1年生から1人
多いときで3人
試合にでるのだ
うざ先生
うざ先生
𝐀𝐦𝐢
うざ先生
全員
Hちゃん
𝐀𝐦𝐢
Hちゃんは4年生から一緒にテニスを始めた友達
親友なのだ
1年生だけの試合の時はHちゃんと 組む
ソフトテニス部はダブルス
前と後ろに人が立つ
私は前、前衛
飛んできたボールをノーバウンドで打つ
得点を多く決めることができるが
正直言って怖い
2年生と戦うことの多い私はすごい速さのボールに怖がっていた
テニスは4年生からしてるものの、硬式テニス、つまり
大坂なおみや錦織圭がやってる テニス
だからちょいと厄介だ
部長
𝐀𝐦𝐢
後衛志望だったが、前衛にさせられた
そう、あのうざ先生によって
でも後衛だったらきっと先輩達と一緒に戦えていない
だから私は満足している
打ち合いをしている
でも先輩達に迷惑をかけている
𝐀𝐦𝐢
部長
ポーンポーンポーン
𝐀𝐦𝐢
ボールを変なところに打ったり、
ネットにひっかけたり
部長
𝐀𝐦𝐢
うんざりする
𝐀𝐦𝐢
うざ先生
うざ先生
うざ先生
うざ先生
うざ先生
うざ先生
うざ先生
うざ先生
うざ先生
全員
部長
J先輩
部長
部長
𝐀𝐦𝐢
私達は最初見学となった
私と組んでいる先輩はいい人だ
入部当初は5人の中で1人だけテニスを習っていなかった
だが、今ではみんなに追いつくほど上手いのだ
だがペアは1年の時から決まっており、
M先輩は私と組むことになったのだ
私は足でまといで先輩達よりも点を決められない
申し訳ない気持ちでいっぱいだ
M先輩
𝐀𝐦𝐢
M先輩
𝐀𝐦𝐢
M先輩
M先輩
𝐀𝐦𝐢
優しい
私は先輩と組めてすごく嬉しい
だからこそ申し訳ない
前の試合がきっかけだ
その試合は3ペアだけが出れる
個人戦だった
団体戦と違って応援はない
私はいつもどうり先輩と組んでいた
ブロックに3ペアが入れられその中で試合をしていく
M先輩
𝐀𝐦𝐢
まずこのブロックの3ペア中の2位 以内になる
それが目標である
だが
M先輩
𝐀𝐦𝐢
一発目に強いペアと当たった
結果はぼろ負け
うざ先生
𝐀𝐦𝐢
M先輩
次の試合
それほど強い相手ではなかった
だが前の試合を引きづって
負けてしまった
結果は3ペア中3位
次のブロックには進めない
そこからが大変だった
1回戦敗退の人達で戦うのだが
気を重くした私達は
いつもなら
M先輩
𝐀𝐦𝐢
点をとっても、
とられても、
ハイタッチしていたのに
しなくなった
先輩が落ち込んでいるのは見ててわかった
素直な先輩だ
感情が表情に出ている
しかも他の2ペアは2回戦突破
それぞれ7位と16位だった
それに比べて私たちのペアは
順位も付けられてない
どんなに恥ずかしく悔しいか
先輩が気がかりでならなかった
そんな所にあいつがきた
うざ先生
𝐀𝐦𝐢
うざ先生
M先輩
うざ先生
うざ先生
うざ先生
うざ先生
正論が苦しかった
うざ先生
うざ先生
M先輩
先輩は涙を流した
悔しい涙だろう
うざ先生
うざ先生
うざ先生
そんなふうに言わなくたって いいじゃん
私は知ってる
先輩が誰より頑張っていることを
先輩のテニスの上手さを
でも声に出なかった
自分がそんなこと言う権利はない
ペアが私じゃなくって
S先輩なら、部長なら
違う人でもいい、私じゃなければ
絶対先輩は1回戦を突破していた
先輩どうしてペアを組んでいるのを見るとわかる
同い年だから気を使わずにアドバイスしあい、励まし合う
それが出来ないのが辛い
先輩に私は「ごめんなさい」としか言わない
全部自分のせいだ
うざ先生
うざ先生
𝐀𝐦𝐢
点を決めれる保証なんかない
思い切った行動をすればミスをするのは目に見えている
コツコツコツ
あいつは帰った
先輩は泣いていた
道端で
私は声をかけずにずっと見守っていた
なんと声をかければいいんだろうか
「うざ先生うざいですね」は違うし
「次は勝てますよ!」は他人事みたいだし
そう考えてるうちにS先輩が通りかかった
S先輩
𝐀𝐦𝐢
M先輩
S先輩
S先輩
そう言ってS先輩はM先輩の背中を撫でた
M先輩はもっと泣いた
安心したのだろう
言って欲しかった言葉なのだろう
私にはできない事だ
人にその時その人が1番欲しい言葉をあげることは
その日から随分経つけど
先輩が私に対して態度を変えることはなかった
いつものようにニコニコしながら
話しかけてくれる
私は先輩に相応しいペアになりたい
心からそう思っている
私と先輩① _END_