テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
実弥
玄弥
実弥
兄ちゃんは申し訳なさそうに俺の顔色を伺いながら話す
その表情になんだかこちらまで申し訳ない気持ちになって咄嗟に明るい顔をする
玄弥
実弥
玄弥
実弥
実弥
玄弥
バタンっ
玄弥
果たして俺は明るく笑えていただろうか
兄ちゃんは先生になってから飲み会や会議、テスト作りなど。毎日大忙しらしく、家に帰ってくるのはいつも0時を回っていた
そうなると必然的に俺はひとりでご飯を食べることが当たり前になりかけていた
玄弥
いつも兄ちゃんはそばに居た
ご飯を食べる時はもちろん玄弥が風邪をひいた時は必ずそばにいて一日中付き添ってくれた
兄ちゃんが先生になると決まり「一人暮らしをしたい」と母に提案しているのを聞いた時は、俺は涙目になりながら「兄ちゃんが一人暮らしするなら俺も行くから!!」と反対し続け、兄ちゃんは困った顔をしながらもしぶしぶ受け入れてくれた
これで離れずに済む、ずっとそばにいられる
そう思っていたのに……
玄弥
玄弥
あぁ…どうして兄ちゃんのことを心から応援してあげられないんだろう…
こんなわがままな悪い弟は嫌われちゃう
涙が出そうになるのを堪えながら視線をあげると、タンスの上に飾られた昔の写真が置いてあった
昔はこれからもずっと一緒だと…そう思っていたのに
写真の中の兄に向かって問いかける
玄弥
ポタッ…ポタタッ
玄弥
果たして優しい兄は俺の気持ちを知った時どんな顔をするのだろうか
優しい兄は笑って受け入れてくれるだろうか
俺が離れたくないと思ったのは寂しいという気持ちだけでなく…昔から兄に対して恋心を抱いているから…ずっとそばにいて欲しいと思っているから…
そう知られた時また困った顔をさせてしまうだろうか、?
それとも優しい兄は……
玄弥
うりゅ
うりゅ
うりゅ
うりゅ
うりゅ
うりゅ
うりゅ
うりゅ
うりゅ
うりゅ
コメント
1件