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君が忘れてしまっても

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君が忘れてしまっても

2 - 第1話 不思議な黒猫

♥

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2025年03月02日

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学校の帰り道

なぁ、桃ちゃん知ってた?

何を?

俺ら明日で付き合って1年なんやで

もちろん知ってる

さっすが✨

そのくらい当たり前だろ。俺を誰だと思ってんだよ

かっこよくてイケボな俺の彼氏

いや最初の二言要らなくねw//

ええやん。
事実やし(ニコッ

俺桃ちゃんの事大好きやもん

そりゃどうも

桃ちゃんは俺の事好き?

まぁ、そりゃ

えー、そこは好きって言うてや

…明日になったら、
いっぱい言ってやるから

ホンマに?
絶対やからな

はいはい

この時

ちゃんと好きだと言っていたら

何か変わったんだろうか

ブーン!

桃ちゃんあぶないっ!

ドンッ

…いった。
橙?

橙!おい!
しっかりしろ!

……

病院に運ばれ検査中

(俺のせいだ…)

ガラガラガラ

病院の先生

それでは、私は失礼します

橙母

ありがとうございました

橙母に近づく

橙母

あ、桃くん…
ごめんなさいね

いえ…

橙母

幸い命に別状はないらしいんやけど、

橙母

ぶつかった時に頭を打ったせいでまだ意識が戻らへんのよ

すみません。
俺を庇ったせいで

橙母

桃くんは何も悪いことあらへんよ

橙母

だから自分をあんまりせめんどいてね

はい…

橙母

それじゃあ、私は入院に必要なものを取りに帰るから

橙母

桃くんも遅くならないうちに帰りなね

はい

橙母の帰りを見送る

(俺は1目見てから帰ろう)

橙…

……

ごめん。ごめんな (ポロポロ

俺のせいで (ポロポロ

事故から1週間がたった

あれから毎日お見舞いに行くけど

橙の目は未だに覚まさないままだ

……

桃くん大丈夫?

最近ずっと顔色悪いけどちゃんと食べてる?

……あんまりかな。
食欲なくて

橙くんが事故にあってから今日で1週間ですし

早く目を覚ますといいんですけど

きっと橙くんなら大丈夫だよ

そうそう

ありがとうみんな

今日も放課後橙くんのお見舞い行くんですか?

うん。
だって俺あいつの彼氏だし

無理はしちゃダメだからね

分かってるよ

放課後

病院へ向かう道中

にゃー

!(ビクッ

びっくりした。猫か

にゃー (スタタタ

神社の中へ入っていく

ぁ…

神社か…
せっかくだし病院行く前にお参りしてくか

カランカラン

パンパン

(早く橙の目が覚めますように)

って、ほんとに叶うか分かんないけど (ボソッ

???

叶うさ

???

君が望めばね

!?

誰!?

え、さっきの猫?
てか、今猫が喋って…

???

まぁ、ここは俺の神社だからな

???

猫の体を借りれば君と話せるってわけさ

俺の?

神様

あぁ、俺はここに祀られて神様だ

は?神様?
あんた何言って

証拠は?

神様

証拠なら今見せているだろう

神様

それとも君たちの世界では猫は喋るのか?

いや喋んないけど、
裏で誰かが喋ってるとか

神様

そんなわけがないだろう

神様

それなら今から君に関することを言い当て見せよう

神様

君はさっき「早く橙が目覚めますように」と願った

神様

その"橙"という人間は君の恋人で

神様

1週間前に事故にあって今は寝たきり

神様

そうだろう?

どうしてその事を

神様

だから神様だと言っただろう

神様

私はここへ来た人間を見れば大体のことは分かる

神様

私は神として君の願いもできる限りは叶えてやりたい

なら、本当に俺の願い叶えてくれるのか?

神様

あぁ、ただし条件がある

神様

君の願いを叶えてやる代わりにその橙ってやつの記憶から

神様

お前に関する記憶全てを消す

え、俺の記憶を?

神様

そうだ

神様

君と一緒にいた記憶も君と恋人だった時の記憶も全てだ

どうして

神様

私も心苦しいがタダでは願いを叶えてはあげられないからね

神様

大きい願い程それなりの代償が必要だ

橙の中から俺の記憶が消える…

(どうすればいい。
橙には目を覚まして欲しい…)

(でも、記憶が消えるのは困る)

他の記憶は?

他の人の記憶とかは消えないのか?

神様

あぁ、願った君の記憶だけだ

まじかよ……

もうひとつ聞いていいか?

神様

なんだ?

橙から俺に関する記憶が消えても

周りのヤツらが話せばすぐ記憶が戻るんじゃないのか?

神様

それは無いな

神様

他の奴らの記憶からも君たちが"付き合っていた"と言う記憶は消させてもらう

神様

だから他の人は君たちが"仲のいい友達"ということしか分からない

神様

だから君たちの関係を覚えているのは君だけということになる

神様

まぁ、完全に他の人からも君の記憶を消さないだけ感謝して欲しいくらいだ

橙…

高校入学してすぐの頃

桃ちゃん好きです!
俺と付き合ってください!

えっ///
わかった。いいよ

ホンマに!?
やったー!!⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝

ある日の帰り道

桃ちゃん

ん?

大好き!

俺と付き合ってくれてありがとう!(ニコッ

……

ッ (ポロポロ

ッ…分かった (ポロポロ

俺の願い、叶えてくれ

神様

いいんだな?
また君を好きになるかも分からないぞ

それでも、あいつには笑ってて欲しいから

神様

そうか…分かった。
君の願い叶えよう

神様

そうだ、もう1つ言い忘れてた

神様

もし他の人に今日のことを話したら君の願いの効果はなかったことになるからな注意しろよ

分かった。
言わなきゃいいんだな

神様

何かあったらまたここへ来るといい

神様

その時は話し相手になってやろう

あぁ

神様

それじゃあ

スゥ

にゃー

…消えた、のか?


そうだ橙!

……

ピクッ

はい、今回はここまで

いかがでした?

少しでもいいと思ったらいいねとフォローよろしくお願いします

あと続きも呼んでもらえると嬉しいです

それではまた

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こうゆうのストーリー大好きです 続き楽しみにしてます

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