学校に転校してから数日が経った
ガラッ
凜
そして今日も私はぶりっ子になる
数日経ってもクラスの奴らはみんな引いてる
まぁ別に友達なんて要らないからいいけど
凜
そんな風にみんなに白い目で見られながら席へ着く
ガタ
凜
と、今日も佐野に話しかける
マイキー
最初はガン無視だったが最近は反応はしてくれるようになった
凜
なんて毎日くだらない事を聞いてるが
マイキー
と、返される
凜
この金髪チビが
それにしても聞いてくれよ
私が話しかけたらこの反応なのに
悪美が話しかけると
悪美
マイキー
この反応だ
凜
悪美
あー、そういえば集会だったな
マイキー
てゆーか総長から聞いてないんですが
凜
悪美
なんて上目遣いで言う悪美
もちろん総長は
マイキー
私とこの女のどこが違うんだよ
悪美
ほんと反吐が出る
集会前に春の家へ行こうと思っていたが最近あまり眠れていなかったので少し寝てしまいもう集会時間だ
悪美
遠くでは佐野達が集まって話している
凜
猿にそっくり〜♡
と、心の中でバカにしとく
三ツ谷
凜
あまり人目につかないところに立っていたのに三ツ谷に出会ってしまった
三ツ谷
あーもう、昨日の事が見られたからほんとにめんどくさい
凜
三ツ谷
何か言おうとしたがどうやら辞めてどこかへ行ってしまった
凜
ドラケン
ドラケンの声と共に集会が始まった
マイキー
どうやら抗争をするらしい
凜
初めての抗争
まぁ医療係だから別になんもしないけど
てきとーに聞いていたらあっという間に集会が終わっていた
凜
と思い神社を出よーとすると
悪美
くそ女に話しかけられた
凜
凜
そう思いながらも適当に返事をする
千冬
すると松野が割り込んできた
千冬
ふざけんなよ忠犬
悪美
悪美
なんて言ってるけど嬉しそうなのが見え見え
凜
マイキー
と、ここで総長登場
凜
早く帰りたいのに
千冬
は?
何言っちゃってんの???
マイキー
そっちの女から話しかけて来たんだよ
凜
千冬
吐いてんじゃねぇよ
悪美
お前はもう入ってくんな
マイキー
あーほら、めんどくさくなるじゃん
凜
そんな時
三ツ谷
三ツ谷が来た
三ツ谷
と、佐野達に言う
マイキー
千冬
どうゆうつもりだ?
いきなり私を庇う理由は何?
凜
今は三ツ谷に感謝しておこう
これで春の家に行けるからな
凜
三ツ谷
いきなり私を庇うとか変なやつだな
そう思いながらも春の家へ向かった
コンコン
凜
今日も返事は帰ってこない
...やっぱり春の声を聞きたいよ
凜
凜
そして今日も春に最近あった事を話す
凜
凜
凜
最近少し思う事がある
扉の向こうに春は本当に居るのか
本当はもう居ないんじゃないか
そう思ってしまう
凜
でも、そんな事を思っても意味は無い
ただ私が虚しくなるだけ
凜
凜
私は静かなドアの前から去った
凜
凜
おばさん
優しい雰囲気のあるおばさん
私の母にどこか似ている
凜
だから会う度に懐かしくなる
おばさん
凜
いきなりそう言われ困惑してしまう
おばさん
...
凜
おばさん
凜
凜
凜
良かった
ほんとに良かった
ちゃんと春は居るんだ...良かった
凜
そう実感すると無意識に涙が溢れてくる
凜
凜
凜
春が居ないならこの世界に私が居る意味なんてない
だから
春を苦しめたあいつらを
どん底へ落としてやるんだ
凜
凜
夏の夜でも少し肌寒い
少し急ぎ足で家へ帰っていると
凜
ある人物を見つけた
三ツ谷
顔が傷だらけで倒れて居る三ツ谷が居た
凜
多分、誰かに不意にやられたのだろう
私が知っている限り三ツ谷は強い
だから、武器などでやられたのだろう
まぁ、そんな事を考えたって私には関係無いけどね
凜
これは春を信じなかった罰だ
だから自業自得
ここで死んだって私には関係ない
凜
そう思い帰ろうとした
三ツ谷
だけど
何故かまた体が動いてしまった
凜
凜
そう言いながら三ツ谷を背負って家へ向かった
ドサッ
凜
どうやら三ツ谷はまだ気を失っているようだ
凜
私は三ツ谷が気を失っているうちに手当をしておいた
三ツ谷の手当をし終わり数分後リビングで少し休もうとしていた時
三ツ谷
三ツ谷が起きてきた
凜
そう言うと少し驚いた顔をし
三ツ谷
そう言った
別に助けたつもりは無い、ただ集会の時の借りだ
だがここは好感度を上げるためにも嘘をついておくか
凜
凜
そう言うと
三ツ谷
三ツ谷
と、微笑んだ
凜
私は“いい人”なんかでは無い
凜
だからそんな笑顔で言わないでくれ
どうせなら
凜
調子が狂いそうになったので話題を無理矢理変えようとした
凜
おっと、大丈夫な訳ないな
凜
三ツ谷
と、そう言った
凜
私が何か言おうとした時
三ツ谷
いきなりそう言われた
凜
あまりにも急なので間抜けな声が出てしまう
凜
と、必死に誤魔化すが
三ツ谷
そう言われる
三ツ谷
三ツ谷
と、また微笑む三ツ谷
きっともうバレているのだろう
だけどまだ見せない
見せる時が来るまで
凜
三ツ谷
その笑顔を崩す時にね
凜
聞きたいことが一つあった
何故
凜
何故私を庇ったのか、それが気になっていたのだ
三ツ谷
三ツ谷
似てる
凜
何となくわかってしまった
三ツ谷
昔から色んな人に言われていたから分かってしまう
三ツ谷
それが誰かなんて
凜
信じなかったくせに春の名前を口にするなんて
凜
まぁでもいい機会だろう
三ツ谷が春のことをどう思っているのか
そしたら思う存分どん底へ落とせる
凜
そう聞くと
三ツ谷
そう三ツ谷は言った
凜
そんな笑顔を奪ったのがお前らだよ
そんな事を思いながらも他のことを聞く
凜
そう聞いた
すると三ツ谷はどこか悲しいような顔をした
三ツ谷
三ツ谷
それは全て悪美がついた嘘だ
凜
三ツ谷
三ツ谷は私の目を見て言った
三ツ谷
三ツ谷
そう悲しそうな顔で言った
凜
なんでそんな事を言うんだよ
最初からそんな事を少しでも思っていたならなんで春の事を信じなかったんだよ
なんで...
凜
悲しいのは春の方なのに
ふざけんなよ
三ツ谷
と、三ツ谷が言った
三ツ谷
そう言った
仲直り?何言ってんだよ
春を自殺まで追い込んだくせに仲直り?
そんなの許さない
お前らが幸せになるなんて許さない
凜
三ツ谷
徹底的に潰してやる
凜
三ツ谷が帰った後私は少しづつ計画を立てた
凜
凜
その方が思う存分潰せるのに
あんなことを言われたら少し、少しだけ気持ちが薄れてしまう
元はと言えばあのくそ女が全部悪い佐野達が信じなかったとはいえ騙されたのだ
まぁ、だからといって私は許さないけどな
凜
私が今やってる事が正しいのかわからなくなってきた
いや
凜
凜
春のために
コメント
2件
三ツ谷君がそんな気持ちだったとは!続きも見させていただきます!!