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凛ちゃんの気持ちの行方が気になりますね🤔気になって寝れる気がしません😂
ミンミンと虫の鳴き声が聞こえる蒸し暑い日
今日は7月24日抗争の日だ
私は準備を済ませて家を出ようとしたのだが
ピンポーン
私の家では聞き慣れないチャイム
凜
不思議に思いながらもドアを開ける
するとムワッと暑い熱気が押し寄せる
だが、そんな事はどうでもいいくらい驚いた
三ツ谷
何故か三ツ谷が居るのだから
凜
凜
これは予想外
まさか家に来るとは思っていなかった
三ツ谷
三ツ谷
は?
何言ってんだよ...
凜
前までは私が話し掛けただけで嫌な顔していたのに?
ほんとにこいつはよく分からない
三ツ谷
凜
私は少し戸惑いながらも三ツ谷のバイクに乗った
意外にもバイクに乗るのは気持ちが良かった
涼しい風がふわりと吹き熱を帯びた顔を冷やしてくれる
三ツ谷
すると三ツ谷がそう聞いてきた
凜
別に抗争なんてくだらないと思っているから緊張なんかしていない
凜
三ツ谷
何故そんなことを聞いたのかよく分からないがまぁ、気にする事はないか
そのまま抗争場所へと向かった
抗争場所は思っていたより古びた廃墟だった
まぁ、こいつらにはこういうところがお似合いだろう
そんな事を思っていると誰かが近づいてきた
悪美
三ツ谷
ぎゅっと三ツ谷に抱きつく女
やっぱりいつ見ても気色が悪い
悪美
と、上目遣いで三ツ谷に聞く悪美
三ツ谷
悪美
三ツ谷がそう答えると少し顔を曇らせた
凜
悪美
三ツ谷
そう言いながら少しこちらを睨む悪美
私が三ツ谷を狙ってるとでも思っているのか
別に誰も狙ってねーよ
凜
マイキー
するといつの間に居たのかいきなり佐野がそう言ってきた
それにしても相変わらず私に対して冷たいチビだな
凜
そう言いながらあの女がいつもやっているように上目遣いでそう聞く
マイキー
舌打ちをしたかと思えばそのままどこかへ行った佐野
大した話しないなら話し掛けてくんなってよ
そう思いながらも廃墟の隅へと行く
数分後
相手のチームが来たのかブォンブォンとバイクの排気音と共にやってきた相手
そして相手が来たのを確認しそれぞれ並ぶ東卍
まぁ私は端で見てるだけ
モブ
そうニヤニヤして前へ出てくる男
おそらくこいつが総長だろう
みるからに雑魚そうだ
だが、相手の方が人数が多い
これは少し時間が掛かりそうだ
マイキー
すると佐野が前へ出てき
マイキー
そう叫んだ
その声を合図に相手も東卍も一気に前へと出た
うおおおおおお!!!
凜
ドゴッ!バキッ!!
あちこちで鈍い音や叫び声が飛び交っている
抗争とやらこんなものなのか
見てる側としてはうるさくて耳が潰れる
悪美
すると少し奥で悪美も抗争に参加していた
モブ2
だけど見るからに弱そうなパンチだ
男には大したパンチでは無いのだろう
凜
そんな事を思っていると
ドゴッ!!!
一瞬にして男が目線から消えた
マイキー
佐野が回し蹴りをしたのだ
想像していたのより威力があった
凜
これは物理的には潰せないな
悪美
マイキー
抗争中だそてめぇら
まぁ私も言えないけどね
暇すぎたので土の上で絵を描いていると大体モブ共を倒したのかもう勝敗が分かってきた
ドラケン
そうドラケンが言った
だが、その総長とやらの姿はどこにも無い
倒れてんのかと思い一通り見るがやはりどこにもいない
すると三ツ谷が
三ツ谷
そう叫んだと同時に
ゴンッ!
後ろから鈍い音が響き頭にズキズキとした痛みが走る
凜
千冬
ドラケン
ポタッ
意識は飛びはしなかったが頭から温かいものが流れているのが分かる
きっとあの雑魚総長に背後から何かで殴られたのだろう
モブ
と、耳元で叫ぶ男
うるさいし、よくドラマなどであるようなセリフだ
それにしても
よくもまぁ、私の頭を殴ってくれたな
凜
今すぐにでもぶちのめしてやりたいが
生憎私は今、あざと可愛いか弱い女子を演じている訳で殴るにも殴れないのだ
マイキー
そう光のない目で言う佐野
すると佐野は少しづつこちらに近寄ってきた
モブ
そう必死に叫ぶ男
だが、佐野はそんな事を聞かずこちらに寄ってくる
場地
きっとこの男は私を殺るなんてこと出来ないのだろう
それをきっと佐野も分かっている
だが、もしこいつが本気だったらどうしてくれんだよ金髪チビ?
凜
だけど今そんなこと考えている余裕はない頭が痛すぎて気絶しそうだ
マイキー
ドゴッ
一瞬足が見えたかと思うとすぐに鈍い音がなり男が倒れた
ドサッ
その反動で私を掴んでいた男の手が離れ私も崩れ落ちた
と、思ったが
マイキー
どうやら佐野が支えてくれたらしい
凜
まさか支えてくれるとは思わなくて驚きを隠せない
マイキー
そう言われハッと我に返る
凜
ほんとに大丈夫じゃない
頭思いっきり殴られて大丈夫な訳ねーだろ
ガチで痛い
悪美
そう言って近寄ってきた女
凜
三ツ谷
すると三ツ谷も近づいてきて、そう言った
私が手当する側なのだが...
そう思いながらも我慢の限界で私はその場で意識を手放した
凜
ズキッ
凜
頭のズキリとした痛みで目が覚めた
凜
確か廃墟でくそ男に殴られて気絶したはずなんだが...
そう思っているとガチャりとドアが開き三ツ谷が入ってきた
三ツ谷
凜
まだ理解出来ず頭を?マークいっぱいにする
三ツ谷
あぁ...そういうことか...
くっそ...ミスった
憎んでる相手に助けられるとか...
凜
凜
三ツ谷
もう最悪だ...頭も痛いし...
あのくそ雑魚絶対許さねぇ
三ツ谷
笑ってるけど私は笑えない
しかもまた借り作っちゃったじゃん...
凜
そう言い帰ろうとした時
ガシッ
掴まれた
三ツ谷
凜
いやいやいや、ちょっとまてよ
私お前らのこと潰そうとしてんだよ?
そんな奴に親切にするとか...
可哀想な奴
それに私お前ら嫌いだから早く帰りたいし
凜
凜
どうやら私のお腹は腹を空かせてるようだ
あーもう、
三ツ谷
三ツ谷
凜
私のバカ
三ツ谷
凜
そう言われソファへ座る
春の家以外あまり行った事がなかったのですごくソワソワする
三ツ谷の家は綺麗にしており小さい子用のおもちゃなどが見える
なぜおもちゃがあるのか...そう思っていると
三ツ谷
三ツ谷がオムライスを作って出てきた
凜
凜
思っていたより美味しそうで素の反応が出そうになったのを必死に抑えた
三ツ谷
そう言われお腹も空いていたので食べることにした
凜
凜
凜
見た目通りすごく美味しかった
三ツ谷にこんな才能があったのかと驚くと同時に少し寂しくなった
小さい頃両親が生きていた頃不器用な母が一生懸命オムライスを作ってくれたのを思い出す
凜
一瞬だけ一瞬だけ
幸せな気持ちになれた気がした
ご飯を食べ終わり三ツ谷の家を出た
三ツ谷
凜
心配性なのかさっきからずっと行ってくる
私はガキじゃねぇっつーの
三ツ谷
そう言った三ツ谷
だからか、部屋におもちゃがあったのは
そう1人で納得した
三ツ谷
凜
そう言い家を出た
外へ出るともう真っ暗だ
外灯の灯りだけが頼りなようなもん
凜
凜
凜
私に親切にするくらいなら
春を信じてあげて欲しかった
それならいっその事私のことも春のように扱ってくれれば良かったのに
凜
辛いよ