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私はぶりっ子

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私はぶりっ子

5 - 私はぶりっ子第5話

♥

50

2022年01月04日

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ミンミンと虫の鳴き声が聞こえる蒸し暑い日

今日は7月24日抗争の日だ

私は準備を済ませて家を出ようとしたのだが

ピンポーン

私の家では聞き慣れないチャイム

(私の家に...?誰だ?)

不思議に思いながらもドアを開ける

するとムワッと暑い熱気が押し寄せる

だが、そんな事はどうでもいいくらい驚いた

三ツ谷

よっ

何故か三ツ谷が居るのだから

え、っと...

なんでここに?

これは予想外

まさか家に来るとは思っていなかった

三ツ谷

あー、今日抗争だからよ

三ツ谷

だからバイクで一緒に行こうと思って

は?

何言ってんだよ...

そうですか...

前までは私が話し掛けただけで嫌な顔していたのに?

ほんとにこいつはよく分からない

三ツ谷

じゃ、行こうぜ

は、はい

私は少し戸惑いながらも三ツ谷のバイクに乗った

意外にもバイクに乗るのは気持ちが良かった

涼しい風がふわりと吹き熱を帯びた顔を冷やしてくれる

三ツ谷

抗争...緊張するか?

すると三ツ谷がそう聞いてきた

...

別に抗争なんてくだらないと思っているから緊張なんかしていない

そんなにしてませんよ♡

三ツ谷

そうか、

何故そんなことを聞いたのかよく分からないがまぁ、気にする事はないか

そのまま抗争場所へと向かった

抗争場所は思っていたより古びた廃墟だった

まぁ、こいつらにはこういうところがお似合いだろう

そんな事を思っていると誰かが近づいてきた

悪美

たかし!

三ツ谷

うおっ

ぎゅっと三ツ谷に抱きつく女

やっぱりいつ見ても気色が悪い

悪美

りんちゃんと来たの?

と、上目遣いで三ツ谷に聞く悪美

三ツ谷

ん?あぁそうだ

悪美

ふーん...

三ツ谷がそう答えると少し顔を曇らせた

(そのまま本性現せよ)

悪美

まぁいいや、あっち行こたかし

三ツ谷

お、おお?

そう言いながら少しこちらを睨む悪美

私が三ツ谷を狙ってるとでも思っているのか

別に誰も狙ってねーよ

(お前みたいな男好きじゃないし)

マイキー

お前、三ツ谷に近寄んなよ

するといつの間に居たのかいきなり佐野がそう言ってきた

それにしても相変わらず私に対して冷たいチビだな

えぇ?なんでですかあ?♡

そう言いながらあの女がいつもやっているように上目遣いでそう聞く

マイキー

チッ...

舌打ちをしたかと思えばそのままどこかへ行った佐野

大した話しないなら話し掛けてくんなってよ

そう思いながらも廃墟の隅へと行く

数分後

相手のチームが来たのかブォンブォンとバイクの排気音と共にやってきた相手

そして相手が来たのを確認しそれぞれ並ぶ東卍

まぁ私は端で見てるだけ

モブ

おぃおぃもうお揃いかァ?東京卍會さんよぉww

そうニヤニヤして前へ出てくる男

おそらくこいつが総長だろう

みるからに雑魚そうだ

だが、相手の方が人数が多い

これは少し時間が掛かりそうだ

マイキー

さっさと始めんぞ

すると佐野が前へ出てき

マイキー

行け!東卍!!!

そう叫んだ

その声を合図に相手も東卍も一気に前へと出た

うおおおおおお!!!

...

ドゴッ!バキッ!!

あちこちで鈍い音や叫び声が飛び交っている

抗争とやらこんなものなのか

見てる側としてはうるさくて耳が潰れる

悪美

えいっ!

すると少し奥で悪美も抗争に参加していた

モブ2

んだこの女、

だけど見るからに弱そうなパンチだ

男には大したパンチでは無いのだろう

(すぐやられそー)

そんな事を思っていると

ドゴッ!!!

一瞬にして男が目線から消えた

マイキー

大丈夫か?!悪美!

佐野が回し蹴りをしたのだ

想像していたのより威力があった

(うっわ...)

これは物理的には潰せないな

悪美

ありがとう!助かったよマイキーウルウル

マイキー

っ...うん//

抗争中だそてめぇら

まぁ私も言えないけどね

暇すぎたので土の上で絵を描いていると大体モブ共を倒したのかもう勝敗が分かってきた

ドラケン

ふぅ...あとは総長だけだな

そうドラケンが言った

だが、その総長とやらの姿はどこにも無い

倒れてんのかと思い一通り見るがやはりどこにもいない

すると三ツ谷が

三ツ谷

凜っ!!!!あぶねぇ!!!

そう叫んだと同時に

ゴンッ!

後ろから鈍い音が響き頭にズキズキとした痛みが走る

っ...?!

千冬

なっ?!

ドラケン

...?!

ポタッ

意識は飛びはしなかったが頭から温かいものが流れているのが分かる

きっとあの雑魚総長に背後から何かで殴られたのだろう

モブ

ハハッ!この女がどうなってもいいのかァ?!

と、耳元で叫ぶ男

うるさいし、よくドラマなどであるようなセリフだ

それにしても

よくもまぁ、私の頭を殴ってくれたな

(こいつ...)

今すぐにでもぶちのめしてやりたいが

生憎私は今、あざと可愛いか弱い女子を演じている訳で殴るにも殴れないのだ

マイキー

てめぇ、卑怯な真似してんじゃねぇよ

そう光のない目で言う佐野

すると佐野は少しづつこちらに近寄ってきた

モブ

て、てめぇ!!近寄ってくんじゃねぇ!!!!この女殺○ぞ?!

そう必死に叫ぶ男

だが、佐野はそんな事を聞かずこちらに寄ってくる

場地

マイキー?!

きっとこの男は私を殺るなんてこと出来ないのだろう

それをきっと佐野も分かっている

だが、もしこいつが本気だったらどうしてくれんだよ金髪チビ?

(あー、くそ)

だけど今そんなこと考えている余裕はない頭が痛すぎて気絶しそうだ

マイキー

ヒュッ

ドゴッ

一瞬足が見えたかと思うとすぐに鈍い音がなり男が倒れた

ドサッ

その反動で私を掴んでいた男の手が離れ私も崩れ落ちた

と、思ったが

マイキー

...大丈夫か?

どうやら佐野が支えてくれたらしい

え、...

まさか支えてくれるとは思わなくて驚きを隠せない

マイキー

大丈夫かって聞いてんだけど

そう言われハッと我に返る

あ、...ちょっと大丈夫じゃない、ですぅ♡

ほんとに大丈夫じゃない

頭思いっきり殴られて大丈夫な訳ねーだろ

ガチで痛い

悪美

りんちゃん〜大丈夫ぅ?

そう言って近寄ってきた女

(だから大丈夫じゃねぇって言ってんだろ)

三ツ谷

待ってろ、手当してやっから

すると三ツ谷も近づいてきて、そう言った

私が手当する側なのだが...

そう思いながらも我慢の限界で私はその場で意識を手放した

...ん

ズキッ

いっ?!

頭のズキリとした痛みで目が覚めた

ここ...どこ?

確か廃墟でくそ男に殴られて気絶したはずなんだが...

そう思っているとガチャりとドアが開き三ツ谷が入ってきた

三ツ谷

あ、目ェ覚めたか

えっと...?

まだ理解出来ず頭を?マークいっぱいにする

三ツ谷

あぁ、お前気絶したから一旦俺の家に連れてきて手当したんだ

あぁ...そういうことか...

くっそ...ミスった

憎んでる相手に助けられるとか...

あ、...そ、なんですね

ありがとう、ございます...

三ツ谷

おぉ

もう最悪だ...頭も痛いし...

あのくそ雑魚絶対許さねぇ

三ツ谷

ははwあん時と逆だな笑

笑ってるけど私は笑えない

しかもまた借り作っちゃったじゃん...

助けてくれてありがとうございます♡私もう帰りますね♡

そう言い帰ろうとした時

ガシッ

掴まれた

三ツ谷

もう夜おせぇから飯食ってけよ

は、?

いやいやいや、ちょっとまてよ

私お前らのこと潰そうとしてんだよ?

そんな奴に親切にするとか...

可哀想な奴

それに私お前ら嫌いだから早く帰りたいし

いや、えんりょ...グゥ

...

どうやら私のお腹は腹を空かせてるようだ

あーもう、

三ツ谷

ははw

三ツ谷

食ってくか?

...お言葉に甘えて...

私のバカ

三ツ谷

飯作ってくっからそこら辺座っといて

あ、はい...

そう言われソファへ座る

春の家以外あまり行った事がなかったのですごくソワソワする

三ツ谷の家は綺麗にしており小さい子用のおもちゃなどが見える

なぜおもちゃがあるのか...そう思っていると

三ツ谷

うし、出来たぞ

三ツ谷がオムライスを作って出てきた

お...わあぁ♡

すごいですねぇ♡

思っていたより美味しそうで素の反応が出そうになったのを必死に抑えた

三ツ谷

ははwどーぞ召し上がれ

そう言われお腹も空いていたので食べることにした

...いただきます

...!

美味しいです!♡

見た目通りすごく美味しかった

三ツ谷にこんな才能があったのかと驚くと同時に少し寂しくなった

小さい頃両親が生きていた頃不器用な母が一生懸命オムライスを作ってくれたのを思い出す

(...)

一瞬だけ一瞬だけ

幸せな気持ちになれた気がした

ご飯を食べ終わり三ツ谷の家を出た

三ツ谷

ほんとに送らなくて大丈夫か?

大丈夫ですよぉ♡

心配性なのかさっきからずっと行ってくる

私はガキじゃねぇっつーの

三ツ谷

俺妹2人いるかよ、世話焼きたくなんだわwわりぃな

そう言った三ツ谷

だからか、部屋におもちゃがあったのは

そう1人で納得した

三ツ谷

んじゃ、気おつけろよ

はい、...さようなら

そう言い家を出た

外へ出るともう真っ暗だ

外灯の灯りだけが頼りなようなもん

三ツ谷...

なんであんたはそんなに私に親切にするのに...

春を信じなかったんだ?

私に親切にするくらいなら

春を信じてあげて欲しかった

それならいっその事私のことも春のように扱ってくれれば良かったのに

三ツ谷...お前を潰すのは少し

辛いよ

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コメント

2

ユーザー

凛ちゃんの気持ちの行方が気になりますね🤔気になって寝れる気がしません😂

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