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テラーノベル(Teller Novel)

できるなら

小学生の頃の俺を

殺してやりたい。

今、悔やんでも

美晴の為には

ならないのにな……。

小学生の頃

なあ美晴。

これってさ

合ってる?

俺は

隣の女子

美晴に

算数の答えを聞いた。

美晴は優等生だからだ。

美晴

えっと

美晴

多分……。

多分ってなんだよ。

美晴は?

美晴

あの……

美晴

私はそこ

美晴

3,57だから……。

手元の俺のノートには

3,58と記されている。

なんだよ。

最初から言えっての。

美晴

ごめん……。

丸っこい消しゴムをとり

ノートの答えを消し

3,57に書き換えた。

俺は

美晴が嫌いだ。

ナヨナヨしていて

意見をはっきり言わず

いつも自信なさげに

話しているからだ。

休み時間

紅更

ねー湊。

んだよ。

紅更は

女子の仲では

よく話す方だ。

ノリもいいし

悪くないやつ。

紅更

さっきの問題の答え

紅更

また美晴に聞いてたでしょ。

別にいいだろ。

右に視線を移すと

美晴は

愛莉と仲良く話している。

なんだか

俺の前で笑わないのに

愛莉の前で笑うのが

気に食わなかった。

放課後

俺は

美晴のノートをこっそり盗み

今日休んだクラスメイトの

机の中に入れた。

美晴

美晴

……あれ?

美晴

どこ行ったんだろ……。

必死に探してる。

おもしろ。

すると美晴は

先生に近づき

なにかを話した。

教師

おい!

教師

湊!

っ!

せんせーさ

急に大声出すなよ……。

美晴も驚いて

先生のほう見たまんま

固まってた。

教師

美晴のノートを隠したのはお前だろ!?

教師

返すんだ!

やっべ。

マジギレじゃん……。

……さーせん。

教師

ちゃんと美晴に謝れ!

気づいたら

美晴は俺の方を

少し涙目で見つめていた。

あー

美晴。

悪ぃ。

美晴

……うん。

美晴

いいよ……。

ったく

先生うざー。

ノートを美晴に返し

とっとと家に帰った。

なんだよ。

ちょっとからかっただけだし。

……。

すぐに!

返すつもりだったのにさ!

俺の感情は

先生への怒りでいっぱいだった。

……待てよ。

先生が怒ったのも

美晴がチクったせいじゃね……?

あの時美晴は

ノートが無いことを

先生にチクったんだ。

あいつのせいだ……。

俺の怒りは

美晴へと移っていた。

翌日

俺の作戦は

朝から決行された。

美晴のせいで

俺のような犠牲者を出さぬよう

あいつを懲らしめねば……!

美晴の上靴を持ち

1階の男子トイレの

個室に隠した。

教師

えー

教師

今日、美晴の上靴が

教師

無くなったそうだ。

教師

心当たりがある者は

教師

後で言いに来るように。

美晴は上靴が無いせいで

なにも履いていない。

……。

面白いな。

上靴が無いなんて

誰かが隠したんじゃないか?

かわいそー(笑)

美晴に対して言うと

美晴

……ありがとう。

美晴

心配してくれるんだね……。

と返ってきた。

なんだこいつ。

ムカつくな……。

休み時間

遥輝

おい湊。

遥輝

美晴の上靴隠したのは

遥輝

湊だろ(笑)

さーねー(笑)

遥輝は俺の親友。

面白い奴だ。

遥輝

面白いことするなー(笑)

遥輝

俺も混ぜろよ。

いーぜ(笑)

遥輝が加わった。

これからどんどん

面白くなりそうだ……!

続きます。

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