こんにちはヽ(^0^)ノ 星音さんだお★ 今回は…ただの落書きなの★ すこーしクズになってくる橙紫のお話 【テキスト】 に長文を並べてくだけ 雑 闇? クズ? お花屋さん まぁなんでも許せる女神様向け 次のシーンに行ったら1回上に全部あげた方がいいかも
じゃ、どぞ
Two crazy flowers 「花屋、やってみたいなぁ」 彼の将来は、いや、俺たちの将来はこの言葉から始まった。 『花屋?』 「うん、お花屋さん。」 紫優くんは、将来の進路とかなかなか決まらなくて、悩んでたりとかあったけど、こんなにあっさりと将来のことが決まるなんて思ってもいなかった。それは不思議と俺ら2人にとってしっくりくるものだった。 大学卒業後、俺は近所よカフェで働いていた。紫優くんは花屋開店に向けての準備を進めていた。まずは場所の確保。安くて二階建ての裏庭付きの物件だった。しかし裏庭が荒れまくり。家も誰の手入れも入っておらず、ごみ屋敷状態。だから安い物件らしい。だが、俺達にはちょうどいいくらいだった。仕事が休みの時に掃除や裏庭の手入れをする。まずは生活できるくらいに家を綺麗に。これは初日から2日ほどで完了。大変なのが、裏庭の手入れ。草を毟ったり、木を切ったり。変な動物を追い払ったり色々だ。 「詩慧瑠くん見て、幼虫だよ!…掘り出して観察してみよ」 そう言って紫優くんは何かの虫の幼虫を小さなスコップで掘り出してじっとみている。「見て、潜った!面白いねぇ」 楽しそうに幼虫が一生懸命土の中に潜っているのを見ている。「ざんねーん、そこ行き止まりだよ〜…どうするのかなぁ?」 とか、 『うわっこれ触れないやつぅ…』と毒のある虫をスコップでつついてみる。「詩慧瑠くん、こういうのは…」 ザクッ 紫優くんが逆手に持ったスコップをまだ子供であろう小さな虫の体に突き刺す。勿論虫は真っ二つ。「何かをするには何かを犠牲にしないとダメなんだよ。仕方ないことなの。」と平然のこういうことをやってのける紫優くんを見て、少し怖いとも思ったが、それもそうなので気にせずに置いておく。 お次は、植物がよく育つ環境作り。土を買って、種から育てる。毎日水やり観察手入れ、色々やるのも楽しい。 暑い日差しの中、肥料を混ぜて、種を蒔いて…色々していると、カブトムシのタヒ体が転がっているのを見つけた。「……埋める?栄養になるよ?」 『せやね。』 埋めた日の夜、アリにカブトムシが食い尽くされているのを見た。 「そっかそっか、食べられちゃったか…」 『アリの栄養になるより花の栄養になる方がええと思うんやけどな…』 「そうだねぇ…でも"こういう"世界だからね。仕方ないよ。さ、作業続けよ」 紫優くん家事、植物担当 俺働く。 そんな生活を続けて、ついに店を開くことにした。家の1階部分が店で、2階が居住スペースになっている。色々な契約とか諸々は全部済ませて、開店となった。 しばらくして、店はまぁまぁ人に知られるようになった。紫優くんの人柄が好きだという人もいるし、気分でよってみたという人もいるし、色々な人がここには来る。花を苗で売ったり、種で売ったり、園芸用品を売ったり、ギフト用のプレゼントを売ったり、花束を売ったり、色々なことをしていくうちに、だんだんと知られて行ったのだ。 紫優くんの夢が叶えば他はどうでもよかったし、紫優くんも同じだった。だから、花のことになればなんでも出来ると言っても過言ではない。そのためになんだってしてきたし。裏庭の手入れをする為に何匹も虫がタヒんだ。あのカブトムシだって俺らが原因だ。前の枯れかけていた花も抜いてしまった。紫優くんが育てたものでは無いから。 だんだんと残酷な行為にも何も感じなくなって、逆に花を一生懸命育てることも清々しく思っていた。 紫優くんの花は、とても綺麗だ。それは、花に一生懸命だから。花のこととなれば、なんでも出来るから。 「桜、植えたいね。」 『俺、色が濃いのが好きやわ』 「分かる!花屋の目印にもなるしね!!」 『紫優くん、桜の下には〜みたいな都市伝説知ってる?』 「うん!知ってる!」 「詩慧瑠くん、綺麗な"赤の"桜、咲かせようね」 Two crazy flowers