ピンクとムラサキです
ご理解のない方 注意される方 地雷の方 ルールを分からない方 これらに該当する方はここで 読み進めないで下さい
死ネタです
シリアスに分類される作品ですので かなり嫌になるかもしれません 気分を害される場合もあります
性描写などはございません
覚悟してください
愛のあるはずだった季節
綺麗であどけない表情
泣き出してしまいそうなほど儚い姿
太陽を照らすような笑顔、 ここだと存在を表す独特な雰囲気、
「そのまま」表すような優しい性格
二人でいる時に決まって、 もどかしくこちらを見てくることも
あの日限定の君は
全部全部嘘に思えた
唐突に君から聞かれた。
久しぶりだったから、 少し寂しかったのかなと思った
おでこにそっと顔を近づけて 可愛らしい音を立たせる
自分の片手を君の背中に回して、 そっと優しく抱き寄せる
片方の余った手で後頭部を抑え 自分の肩ら辺に押し付けた。
君も俺の背中に手を回して、 ぎゅ、と温もりを感じている
黙り込んで照れる可愛い君に 少し笑って本題に入った。
2人同じタイミングで手を戻した
少し見つめあって、 君は照れ臭そうにそっぽを向いた
こんな日、続けたらな。 そんな思いも儚くちっているけど。
事件が起きたのはこの会話をした たった4ヶ月後のことだった。
はじめての、喧嘩だった。
付き合った当初、2人だけの「約束」 とやらを二人で決めていた。
たった2つ。 1「お酒を飲みすぎないこと」 2「門限(11時)を守ること」
これは絶対に破ってはいけない、 俺と君らしい約束だった。
それの..2つ目。これを破った。
酔った俺の脳内では、たしか いい所のお店を青と行っていた
そこで話しまくって酔って 気付いたら10時48分。
とても12分では帰れない、 そんな場所まで来ていた
血の気が引いて、酔いも覚めて、 人生で1番の全力疾走とやらをした。
家に帰ったのは11時10分。 あ、終わった。と思った。
「ただいま」と言いにくそうに言ったら 君が猛ダッシュで来て俺を抱き締めた
全部、お見通しみたいだ。
アイツには取られたくない。 アイツ、君のこと好きらしいから。
約束破って信憑性も全然無い中、 俺は守る なんて言われたら勝てない
そんなの目に見えている..!
別れたくないあまりに 君の手首を掴んでしまった
君の怯える表情を見て 、 自分の何かが壊れた気がした
永遠に俺の物であってほしい
そんな思いが脳内を支配した
気付けば俺は情緒不安定になって 彼を押し倒していた
はっとして、泣き疲れてぐったり しているであろう彼が目に入った
相当泣いた後があった
何があったなんて覚えておらず、 ただ彼を強く抱き締めた
抵抗してきて、それほど、 俺が怖い事をしたのだと気付かされる
泣き疲れて時間も時間だったから、 彼はそのまま俺の膝の上で寝た
健康な寝息を聞いて少し安心した
横抱きにしてベットへ連れて行き、 ゆっくりと頭を枕へ沈めた
1つ息を吐いて、また1つ息を吸った
どこか開放感のある家は、変わり 今にあう言葉は「脱力感」。
全てが劣っているように、 怠けているように見えた
自分もお風呂に入ってあがって、 すぐ彼の元へ行った
ぐっすりと横にあるぬいぐるみを 抱き抱えて眠っている
かわいい、と思って 俺もその隣へ、入ろうとした。
でも彼には怖い思いをさせてるし 目覚めが俺で嫌なんじゃないか、
そんなことが脳裏に再生された
それはやばいと思って、 急遽オールで動画の編集をした。
「喧嘩」の事件は過ぎ去り、
冬の風が通り過ぎていくこの冬。
俺らが崩壊したひとつの要因の季節
俺が1番思い出す。あの日の言葉。
あの日の寒さ。あの日の苦しさ。 あの日の彼の表情も。
今でも鮮明に覚えている。
冬、まぁクリスマスという事で 二人でイルミネーションに行った。
その時に、事件は早速起きた。
彼が、居ない。
さっきまで後ろにいたのに? さっきまで手繋いでたのに、?
人混みではぐれた?
どう、して気付かなかった、、?
それより、早く、探さなきゃ、 早く見つけないと、、
でも、頼りになるものなんて、 ひとつも持ち合わせていなかった。
お揃いのキーホルダーで見分ける? 髪の毛染めちゃってたし、後ろ姿...
後ろ姿で見分けれたら苦労しない...!
どうしよう、どうしよう...、。
俺はただ、無闇に探すしか無かった。
走り回って、どれ程経ったのだろうか
どこを探しても見つからない
そんな、ことある、?
立ち止まって考える暇すら、 立ち止まる理由すらもう無かった
走る理由だけあった。
年齢的にもスタミナ的にも 底を尽きてしまった頃だった
急に誰かに呼ばれた
その声を聞いて、終わったと思った。
あ、やばい。
驚くしかない言葉だけを投げてくる
嫌そうな顔をして目を細めた。
背後からした声は、 風の音でよく聞こえていなかった。
疲れて座っている人を見つけて、 その人にそっと近付いた
...何でこいつなんだ
あれ、待って
「凍え死ぬ」、って、
急にスマホから音が鳴った。
...橙からの、電話、?
1回思考停止した。
数分経ち、待っていた足音がした
聞き慣れた声がそっとする
自分が浄化されるような、 綺麗な声は恐ろしく自分の中で響いた
あぁ、すきだなぁ...
精一杯潰す勢いで抱き締めた。
彼はびっくりしながらも、 俺の背中に手を回した
紫の声がしたその時に
体の上半身に酷い 激痛 が走った。
心臓だ、きっとここだ。心臓だ。
全身が叫び出すように激痛を走らせた
生暖かい液体が自分の外へ出される
紫じゃない、後ろへぶっ倒れた
頭の鈍痛も、全て嘘みたいで、 ただ暖かい液体が次々と流れてく
自分の中で、視界が途切れ始める
途切れ途切れ、話の噛み合わない そんな声がどんどん聞こえてくる
「未来」。思い描いた彼との未来が 脳内から過ぎ去ってく感覚がした。
そこで、自分の中にある記憶は終わり
俺の中は空っぽでなくなった。
そんな今日は君のハッピーバースデー
おめでとう。愛してるよ。
早く行ってお祝いしないとなぁ、
でもおれは、そっちじゃ 無いかもしれないけれど。
ごめんね、祝えなかったら
祝えたら、歌って、笑って...
桃くんが大好きなことしてあげよう
すごい、こんなサクサク 出てくるものなんだなぁ、
じゃあそろそろ準備しよう
あの1人で過ごした季節を、 何も無い季節を思い出しながら。
やっぱり持つべきものは、 君だったんだなぁ
ずっと愛してるよ
また一緒に、過ごしたいね。
2人だけの、寒い季節を。
コメント
4件
投稿頻度あげたいにょ!!!!!
桃くんの視点がほとんどで、 桃くんは「重要」な所だけを 綺麗に見せていただけです。