拓海
俺の名前は拓海。内科医だ。
ナレーター
拓海は廊下を歩きながらボソッと呟いた。
拓海
さて…これから患者さんの診察だ。
患者A
拓海先生。こんにちは。
拓海
はい。こんにちは。
患者A
最近なんか…寒気がするんです…。
拓海
風邪ですね。
拓海
ジェネリック医薬品渡しておくので、それ飲んでください。
患者A
わかりました。
院長
やぁ。拓海先生。
拓海
院長!
院長
また手術成功したみたいだね。
拓海
はい。
院長
さすが拓海先生。腕は一流ですね。
拓海
それほどでもありません。
院長
またまたー。
院長
あ、拓海先生。そろそろお昼休みですよ。
拓海
ああ…もうそんな時間ですか。
院長
ではまた午後の診察で。
拓海
はい。
ナレーター
屋上に鬼の覆面をつけた男が呟いた。
鬼A
さぁ始めようか…
病院占拠まで残り1時間
ナレーター
待合室でため息をつく少年がいた。
ナレーター
少年の名前はユウキ。情報機器の天才だ。
ユウキ
ハァ…何されんだろ…。
ユウキ
ま、ゲームでもしよ。
ナレーター
大川病院の近くには少女と思われる歌声が聞こえた。
サラ
フンフンフン〜。
ナレーター
彼女の名前はサラ。天才頭脳の少女だ。
ナレーター
大川病院の近くでは歩いてる男性の姿が見えた。
ジンタ
これ絶対怪我してるやつじゃん。
ナレーター
男性の名前はジンタ。天才運動神経の持ち主だ。
鬼B
はいよ。Cの武器。
鬼C
ありがとう。
病院占拠まであと15分
鬼A
Bは男子トイレに爆弾忍ばせて来て。
鬼B
ラジャー。
鬼B
ここに置いて…。
ナレーター
爆弾を置いたらBは男子トイレから逃げるようにその場を去って行った。
拓海
トイレ…。
チッ、チッ、チッ、チッ、
拓海
何の音だ?
ガチャ。
拓海
紙袋…?
拓海
中身を見てみるか…。
ゴソゴソ
拓海
え?これって…?
ナレーター
次の瞬間爆弾の音が早くなった
チッチッチッチッ
拓海
まさか…
ボカーン!
ナレーター
瞬間爆弾が爆発した。
拓海
ウワァァァ!
ナレーター
爆風で拓海の姿は見えなくなっていた。
清掃員
なっ、なんだ?!
患者B
キャアァァァァァァァ!
清掃員
落ち着いて!
拓海
(とりあえず警察に電話を!)
拓海
(圏外…?)
ガチャ。
ナレーター
扉が開く音がした。
鬼A
動くな。
バンバンバンバンバンバンバンバン
患者B
キャアァァァァ!
拓海
ハァッ…ハァッ…
拓海
(何なんだよ!さっきの鬼の覆面のやつ!)
拓海
(とりあえず隠れるか!)
拓海
(いや!隠れるより、待合室に行こう!)
鬼A
これで全員か?
拓海
(今だ!)
ダダタダダダダ!
鬼A
おい!誰かいるのか?!
拓海
(マズイ!気づかれた!)
拓海
(やべぇ!追いかけて来た!)
拓海
(全速力で逃げねぇと!)
鬼A
待て!
拓海
鬼さん!こちら!手の鳴る方へ!
拓海
ハァッ…ハァッ…!
拓海
大丈夫ですか?!
患者
んー!んー!
ナレーター
すると、警察が来た。
神奈
警察です!
鬼B
警察は黙れ。
サラ
なんか煙出てる?!なんで?
ジンタ
やべぇ!
鬼B
お前はこっち行け。
神奈
はい…。
鬼C
お前もこっち行け。
ジンタ
はい…。
鬼B
お前も。
サラ
はい…。
鬼C
お前も。
ユウキ
はい…。
鬼B
お前も。
拓海
はい…。
鬼B
いいか?お前ら5人には病院デスゲームに挑んでもらう。
鬼B
もし、全員死ねば患者は全員殺す。
鬼B
たったそれだけだ。
鬼B
いいな?