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ぶるーくside

さっき起こった出来事をもう一度思い返した

Broooock

なかむの過去......かぁ

みんな訳ありってことだよね

まだきりやんは分からないけど

Broooock

きんとき....

僕はこれからこの名前を言えるだろうか

きんときは僕のことを覚えているのか

僕は嫌われているんじゃないか

そういうのを考えて、いてもたってもいられない

昔もあった、なんて頭の隅に追いやる

ずっとずっとシャークんに助けられてばかりだった

色々な感情が吹き出して、何が何だか分からなくなる

目からこぼれる水滴は止まる気配がしない

こんな僕、こんなに弱ってる僕を見られたら、離れていっちゃいそうだ

スマイルside

部屋の前でロックをした

スマイル

ぶるーく、入っていいか?

そう。用があるのはこいつだ

各自別行動になったときを狙った

それは...、まあ今は関係ないだろう

スマイル

スマイル

ぶるーく?

中から返事はない

胸ポケットに入っていたマスターキーをとり、ドアノブにセットした

スマイル

ごめん、入るぞ

スマイル

ぶるーく?

彼の姿は目に入った

しかし、ぶるーくは魂が抜けたように一言も喋らない

ただ、涙を流すだけ

こちらの存在にも気づいていないようだ

その姿は、まるで壊れた機械のよう。

俺はぶるーくの横へ座った

喋らず背中をさする

俺は、何も出来ないから

ぶるーくは、彼らに任せた方がいいだろう

しかし、今は話を聞いた方が良さそうだ

Broooock

すま、いる......ッ

スマイル

これで拭け

ハンカチを渡した

Broooock

......ごめん。

スマイル

ん、

沈黙が続く

先に話をしたのはぶるーくからだった

Broooock

やっぱ、気になるよね......w、

苦笑い

スマイル

まあな

聞き忘れる訳にはいかない

Broooock

僕、スマイルにだったら話せる気がするんだ

スマイル

ぶるっくは、俺と同じような気がする

Broooock

......どうして?

スマイル

過去に囚われて、絶望してるって目が語ってるから

Broooock

......、

あの時の俺と同じだ

ぶるーくside

スマイル

過去に囚われて、絶望してるって目が語ってるから

Broooock

......、

そんなこと、僕だってわかってるよ

だって、これを知られたら僕はもう顔を合わせられない

でも、ここで言わないと

スマイルは、わかってくれると信じて。

Broooock

僕ね、殺し屋になる前はずっと死にたかった

スマイル

......

Broooock

僕"たち"は昔孤児院で出会って

Broooock

先に仲良くなったのはシャークんだった

Broooock

孤児院に捨てられた僕に希望をくれたんだ

Broooock

でも孤児院の職員は馬鹿なやつが多かったから暴力でストレスを発散した

Broooock

シャークんは顔立ちがいいから売れるように手は出されなかった

Broooock

シャークんと毎日一緒に行動しては、抵抗して

Broooock

友達...、なんて思ってた

Broooock

次に仲良くなったのは、......ッ

Broooock

きんときでッ、

Broooock

2人で、仲良く職員の目を避けながら遊んだり

Broooock

冒険したりしたんだッ......、

たのしかったなぁw、あの頃は

Broooock

ちょうどその頃から、職員たちからの暴力がエスカレートしていったんだっけ

Broooock

ある日、きんときと抵抗してたら鈍器を使われそうになった

Broooock

それをたまたまシャークんが見て......、

シャークん

ぶるー、く......!?

Broooock

シャークん!

シャークん

ッ....おらッ!!!

鈍器を職員から奪うシャークん

職員

お前ッ!抵抗するな!い"ッ

シャークん

うるさいッ!......

シャークん

うるさいうるさいうるさいうるさいッ!!!!!!!!!

シャークん

死ねッ......!

殴って殴って、殴り続けた

そいつはもう、ぐちゃぐちゃになっている

きんとき

ッ......誰?

Broooock

僕の友達ッ!

Broooock

シャークん!

シャークん

っ...はッ、はっ、

シャークんは反転目になっていた

そこで、気づけばアラームが部屋中に響く

職員たちがくる足音まで聞こえる

シャークん

ッ逃げるぞ!

シャークんが僕の手を取った

扉が乱暴に開けられる音が聞こえる

Broooock

ッきんとき......!

きんとき

ぶるっ、く!

僕が手を伸ばした

きんときも手を伸ばした

けれど、手は届かなかった

僕はきんときを置いて、ここを出ていってしまった

スマイルに過去を暴露した

2枚目のシオンの花びらが散った

6人とシオンの花には償いを

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コメント

2

ユーザー

brさんが全部悪い訳じゃないよぉぉ〜!! 一話から一気見しました…天才ですね★

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