ホンゴウ
ルウ
素早い手さばきで、料理を作っている
ホンゴウ
哀歌
ホンゴウさんが案内してくれた
大きいその背中を追う
哀歌
ホンゴウ
この部屋は、2人にしては広すぎる
それに、ソファもあって、、
なんというか、豪華だ
ホンゴウ
ホンゴウさんが、私に聞いた
割れ物を扱うみたいに優しくしてくれるけど
優しく、しないで欲しい
こっちが、辛くなるから。
哀歌
ご飯が来るまで、ホンゴウさんと話した
凄く、長くは話してないけど
私にとって、濃い内容ばかりだった
ルウ
ホンゴウ
ご飯を口に運べば、優しい味が広がる
美味しかった。
ルウ
ホンゴウ
哀歌
私のことなんて気にしないでいいのに
どうして優しくしてくれるのだろう?
その疑問を持った時、
懐かしさを、感じた
また、彼を思い出してしまっていた
ずっと、私は繰り返しているのだ
昨日の事のように、蘇る過去を
船は違うのに、皆優しいのに、
やっぱり、キッチンに立つのは彼がいい
彼のそばで、最高の食事をしたい
あの何気ない日々を、
愛おしいと感じる日が来るなんて
思ってもみなかった。