きみの笑顔が見たいだけ

夢を見た

中学生の頃はこうだったなとか

過去の夢

ほんとまんま事実ばっかりで

なんだかシンドい夢だった

パシャっと顔を洗い、鏡を覗く

そしていつも通りにこりと笑って見せる

誰もいないその家に明るく挨拶をして家を出る

その後電車に2駅だけ乗る

同じ白花学園の生徒が多く乗っている電車内をチラリと見渡す

先ほどから見かけない2人の人物がここで初めてあたしの目に止まる

いつも通り緩い担任と

2人の親友に仲の良いクラスメートたち

もう春の暖かい風が吹いている3月、高等部1年の最後の1ヶ月

あたしは毎日とてもタノシい学校生活を送っている

そんなある日のことだった

彼女たちの対応にホッとしてにこりと笑ったそのときだった

ズルッ

鈍い音がして、階段から崩れ落ちる

その瞬間私の意識はふっと飛んだ

目が覚めると当たり前かもしれないけど、あたしは病院にいた

ギシッ

視界に綺麗な髪の毛が映る

彼は振り返るとこう言った

彼は微笑む

その後、『またあとで』と去った謎の少年と入れ替わりで来た病院の先生と少し話すと

少し経って再度帰ってきた彼は未だ微笑んであたしを見つめた

そうしてガラッと窓を開ける

そして次の瞬間───

脳が停止して正直どうでもいいことに突っ込んでしまう

いきなり天からやってきて俺が見えるのか的な発言なんて

厨二病感溢れているがとにかく抑えて話を聞いてみる

シンと静まり返ったその場は痛いほどの空気が走る