浩二
俺が邪神に売ったのは……

浩二
『死』だよ……

遠野
え…?『死』を売るって……どういうことですか…?

浩二
つまり俺は永遠に死ぬことが出来なくなったんだ、
つまり不死身になってしまったんだ。

浩二
無くなった腕も斬られた場所に力を集中させれば治る。

浩二
ふんっ!!

浩二
こんな感じでな

遠野
(負ける気がしない)

三浦
フッ…ハハッ…フハハハハハハハ‼︎やはり馬鹿だなお前らッ!!

三浦
この世界には7人の神がいる。
一人目はイメージした物を具現化する役目の創造神…
二人目は創造して溢れた物を破壊する役目の破壊神…
三人目は時や空間を操る役目の時空神…
四人目は武力を司る役目の武士神…
五人目はこの世に光と幸福をもたらす役目の太陽神…
六人目は邪念や怨念を管理する役目の邪神…
そして最後の七人目…全ての神を統率する役目の”全知全能の神ゼウス”

三浦
俺の双打『陽』と今お前らが持っている聖剣『月』は
武士神と太陽神から授かった物だ。そして邪剣『夜』は
浩二、お前の死と対価に交換して入手したんだってな?

三浦
要は殺すのではなく消せばいいんだろ?存在ごとなぁッ!!

三浦
この双打『陽』には破壊神に頼み込んで”破壊のエネルギー”
を注ぎ込んでもらったんだ、だから俺が力を込めれば
コイツが掠っただけでもお前は消えることになる。

浩二
何…だと…

遠野
先輩…まずいですよ……
勝ち目が無くなってきたんじゃないですか…?

浩二
やべぇよ……やべぇよ……どうするか…

浩二
存在を消されてしまったらまた時間が
繰り返されるまで待たないといけなくなる………

浩二
そんなことになれば神の思う壺だ……

浩二
畜生……どうする…ッ!!考えろ…考えろ俺…ッ!!

???
大丈夫ですよ

浩二
誰だッ!?

???
やっと気付いてくれましたか……

???
先輩…

浩二
え……おい…待ってくれ……
なんでお前が生きてるんだよ…

木村
それより…

木村
おいハゲ、お前さっきよくもやってくれたな

木村
歯ァくいしばれ

それは一瞬の出来事だった……
速すぎて木村が何をしたのか
皆理解ができていなかった……
三浦
グハッ……

そこには、腹に拳をお見舞いされた三浦が倒れていた……
木村
なぁ……三浦先輩よぉ……

木村のその言葉に、その場にいた全員が震え上がった……
しかし木村はそんなことを全く気にも留めず
恐ろしい速さで打撃を連発した……
三浦
ガハッ!!グヘッ!!

木村
………

浩二
おいやめろ木村!!もう三浦は気を失っている!!

三浦
…

木村
ふぅ……やっと片付きましたか……

浩二
もう唐突すぎて聞きたいことが山ほどあるんだが……

木村
3つに絞ってください

浩二
えぇ…

浩二
よし…決まった

木村
じゃあ、話してください

浩二
まず一つ目だ、何故木村は生きてるんだ?

木村
……俺、一回消されかけたんです。
三浦に双打『陽』で斬られて……
意識はずっと暗闇の中にいたんです…そしたら
誰かの声が聞こえてきて……

???
“ゼウスを止める為“には貴様の協力も必要になる……だからまだ死ぬではない……

木村
と言って消えていったんです……
そしたら目が覚めて、急いで先輩の元へ駆けつけたということです。

浩二
なるほどな……

浩二
じゃあ二つ目だ……

浩二
何故お前はそんなに強くなったんだ?……
前まではそんなに強くなかったはずだぞ……

木村
多分、目が覚めた時に俺の目の前に置かれていたこれのせいでしょう

木村
これを持った瞬間、すごい力が湧いてきたんです。
でも一応このダガーは隠し持っておいたんです。

浩二
もしかして……“神器は三つじゃなかった“のか…?
