夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
…と、夏瞳からマジトーンで告げられたのは、
いつも通り、一緒に下校中のことだった。
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
なんでそんなに真剣なのかが分からず、
とりあえずお礼を言っておく。
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳の声は、未だにマジトーン。
何をそんなに真剣になる必要が…
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
急に夏瞳が、俺の両肩を掴む。
紗樹(サキ)
咄嗟のことで、状況も分からず、
俺はただ、空中で行き場の無い手をあたふたさせた。
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
何故か、夏瞳が、
背伸びをし、俺と目線を合わせた。
そして、肩を掴んでいた片手を離し、
代わりに俺のネクタイを引っ張り─
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
流石の俺でも、
何をされそうになっているのか分かり、
思わず夏瞳の口を片手で抑えた。
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
元々の混乱に、さらにパニックが重なる。
─ところでコイツは、
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
唐突に飛んできたディスりに、
またもや思考回路がパニックを起こす。
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
俺のパニックを察したのか、
夏瞳が噛み砕いて説明してくれた。
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
…理解は、出来たと思う。
紗樹(サキ)
夏瞳が、
俺の事を、
恋愛(ラブ)な意味で、好き…?
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳が頬を染め、
伏し目がちで、どこか切なそうに微笑む。
そして、目を閉じ、
…深呼吸して、再び目を開けた。
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
何か吹っ切れたような、
強い琥珀色の瞳が、俺の視線と交わる。
いつになくホンキな視線に…
頬は赤らんだまんま。
夏瞳(ナツメ)
紗樹(サキ)
ホントに…告白してるヤツの表情だった。
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
…翌日。
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
放課後、
俺は幼馴染である初葵に、
数学を教えがてら、この事態を説明し、
助けを求めてみた。
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
…ただ、コイツはどうやら─
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
─巷でいう、「腐女子」らしい。
俺は分かりやすく溜息を吐き、
しらーっとした目で初葵を見た。
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
とりあえず、
今脱線しかけの話題を呼び戻す。
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
すっかり忘れていた俺に対し、
今度は初葵が溜息をつく。
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
…話が見えない。
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
恋もしたこと無ければ、
ましてや男同士。
そう簡単に、
全ての答えが出るハズもなく、
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
なんやかんや、
コイツはすごく良い奴だと思う。
紗樹(サキ)
相談して正解だった。
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
初葵(ハヅキ)
初葵(ハヅキ)
紗樹(サキ)
やっぱ前言撤回で…。
夏瞳(ナツメ)
紗樹(サキ)
あれからは、驚く程に何も無く、
…普通の、今までと同じ帰り道。
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
ただ、一つだけ、
変わったのは、
夏瞳(ナツメ)
夏瞳(ナツメ)
紗樹(サキ)
毎日、
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
紗樹(サキ)
夏瞳(ナツメ)
「好き」と言われるようになった─。
コメント
32件
ねぇなんでこんなピュアなの書けるの?お願いピュアさを分けて
お巡りさんも腐の住人だと…!? 最高じゃないか( ◜௰◝ )
腐女子の血がさわg((殴