ロジャー
...嫌いになるわけねぇだろ。
長く沈黙が続いたあと、
ろじゃーさんは、寂しそうな声で言った
服を掴んでいた手が外れて、
ろじゃーさんの手と絡まる
ロジャー
怖くなった、幸せすぎて。
どういう事か、よく分からなかったけれど、
それに関して詳しく話してくれなかった
ロジャー
もう、お前なしじゃ生きられねぇほどに
ロジャー
俺はお前に溺れてたんだな。
そんなことを言われた。
私だって、ろじゃーが居なくなったら
生きていける自信なんてなかった
蒼月(アオツキ)
わ、たしも、です、
そうやって言うと、ろじゃーさんは笑った
でも、少し寂しそうに。
ロジャー
さっきの事についてだが、
ロジャー
順を追って説明させてくれねぇか
本当は、聞きたくなかった
聞いたら、終わってしまうような気がした
でも、聞かないといけないのは、分かっていた
受け入れるのに、時間がかかるかもしれないけれど
しっかりと、ろじゃーさんの話を聞こうと思った
蒼月(アオツキ)
はい、っ、
ロジャー
...実は、次の島はあぶねぇ場所だ
静かに、そう語った。
何かをこらえるように、手を強く握った
ロジャー
お前を、失いたくねぇから、船をおりて欲しかった。
ロジャー
その気持ちは、今でも変わってねぇ。
私を、突き放す為じゃなくて
私を、傷つけようとして言ったんじゃなくて。
私を、守るための言葉だった
ロジャー
嫌われても、お前が安全ならいいと思ったが、
ロジャー
あんな顔、見過ごせるわけねぇよな。
でも、結局言っていることは変わらない
私を、安全に生活させたいと
そのロジャーさんの願いがある
私は、ずっと一緒に生きていたい
あなたのそばに、ずっと居たいと。
わがままなのは、知っていたけれど、
気持ちを言葉にした。