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小春
起きてすぐに
「 起きてる?? 」 と彼に確認するのが
私の日課だ
悠
悠
悠
小春
彼からの 「 おはよう 」 が届くと
私はほっと息を吐いた
彼は私の幼馴染で、今は外国にいる
重い病気の治療中だそうだ
小春
悠
彼と交わすのは短い文だけで
私はもっと話したい気持ちを押し殺す
彼は忙しいから
小春
小春
小春
何時の日か、
悠からの返事が来なくなった
小春
小春
小春
小春
不在着信
小春
2日経っても3日経っても
彼からの返事はなかった
早く自分の気持ちを伝えれば良かった
後悔だけが募る
悠、愛してる
帰ってきたら、
私と
一緒になりませんか
彼のお葬式が始まった
それは決して華やかではなく
質素であっさりとしたお葬式だった
小春
小春
小春
小春
小春
小春
悠
小春
小春
小春
きっとあなたはこう言いたかったんだろう
「 おう、土産話を期待してる 」
と、
彼の優しい声が
脳裏に蘇り
私は涙をそっと拭った
彼に気付かれない様に