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#カオス
荒于
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鈴 瀬 .
570
助手
僕は、真っ暗の部屋に向かってそう言った。
部屋の中では、不気味な紫色の液体や、つけっぱなしのパソコンが光っている。
助手
少し視線をずらせば、本が山積みに置いてあるわ、床一面にありとあらゆるゴミが散乱しているわで、部屋の中はてんやわんやだ。
助手
もう一度声をかけてみると、その部屋の奥で、何かががさがさと動く音が聞こえた。
???
助手
その声は、部屋とはまるで正反対のとても可憐な声だった。
声の主は、体を必死にゴミの山から引っこ抜くと、僕の少し先に立った。
博士
ゴミの山から出てきたのは、女性だった。
けれども、彼女の綺麗な銀髪はぐしゃぐしゃに絡まったり、枝毛になってしまったりしている。頬は痩せこけ、皮と骨しかないんじゃないかと思うくらい細い。
助手
博士
助手
博士
博士
助手
博士
博士は、すまんね。と言いながら、僕の方へ歩いてきた。
そこへ丁度パソコンの光が当たり、彼女の全貌が明らかになった。
助手
彼女が着ている白衣は真っ黒に汚れ、ズボンや服などにまでその汚れに侵されている
正直、今すぐにでも風呂にぶち込んでやりたいが、重要な研究の途中とかだったら勝手に行動するのは悪いだろう。
助手
博士
寝ていた…だと? こんな足の踏み場もない汚部屋で?
助手
博士
博士は風呂場があるのであろう方向を怠そうに見つめている。
博士
助手
博士
助手
まるで、何回か入ったことがるみたいな言い草だ。
どうせ嘘だろうと流しつつ、僕は博士の体を抱き上げた。
助手
博士
助手
博士
なるほど。道理で軽いわけだ…ってそうじゃないそうじゃない。
何だこの人。拾ってきて初日の野良猫かと思ってしまうほど軽い。
助手
博士
助手
風呂場で博士を下ろすと、その細身の体を必死に動かしながら逃亡を開始した。
助手
博士
博士は情けない声を出しながら僕に捕まった。
助手
博士
博士が少し大人しくなった。
今が好機と見て、さっさと服を脱がせて、風呂場の椅子に座らせる。
博士
助手
博士
助手
博士
助手
そんなこんなで博士を風呂に入れ終えると、僕は博士の手を引いてキッチンへ直行した。
汚れが落ちた博士が、何故か少しだけしょもしょもした顔で手を引かれているのを横目に見ながら、冷蔵庫に手をかける。
助手
博士
助手
博士
助手
博士
博士が小声で何か言っているが、冷蔵庫を開ける。
…
……
………
くそが
助手
博士
……ダメだ。落ち着くんだ僕…。
博士
助手
博士
博士がそっぽを向きながら頬を膨らませ、拗ねたような顔でそう言っているのが見えた。
おっとっと、危ない危ない。拳を作るな僕。相手は博士なんだ。
博士
助手
博士
助手
博士
助手
博士の手を引っ掴んでリビングに戻ると、置きっぱなしになっていたリュックサックからエコバックと財布を取り出して玄関へ向かう。
その間も博士は、わあわあと叫びながら足を振って抵抗していた。
はは、所詮引きこもりの力…赤子同然だ。
博士
助手
博士
頭をぶんぶん振っている博士に無理矢理靴を履かせ…博士に、靴を、履かせ…? …我ながら上手いこと言ったな…。
おっと、そうだったそうだった。僕と博士は買い物に出かけるのだった。
コメント
1件
うわ、これめっちゃ好きなやつだわ!博士の「風呂なんて非効率の塊」発言とか「栄養剤ひとーつふたーつ」とか言い訳が可愛すぎるし、助手のツッコミ(「♡♡♡ぞ」「黙れ」)がキレッキレで笑った。汚部屋で廃人同然の銀髪博士×強引世話焼き助手の凸凹コンビ、このテンポで続くならガチで追う。第1話からキャラ立ちしてるし、博士を“正したい”ってタイトル回収も楽しみ🔥