軍の本部――冷たく光る廊下を、重たい足音が響く。
ぺいんと
今回の任務って新入りが加わるってまじ?
クロノア
うん、新入りって言っても超エリートらしいよ
しにがみ
階級も僕らと同じ幹部クラスらしいですよ!
ぺいんと
めっちゃ興味あるんだけど!
トラゾー
でも俺らと組まされるから変わり者なんじゃない?
クロノア
あれ…新入り?
しにがみ
…あ、あれ?自己紹介とか
司令長
無理だよ、そいつ喋らないんだ
司令長
名前は朔夜
司令長
戦術、射撃、索敵どれをとっても一流だか…
司令長
人と心を通わせることは、難しい
司令長
だが、お前たちならと思って任せた。頼んだぞ
朔夜
…
ぺいんと
いいじゃん!
ぺいんと
ちょっとぐらい無愛想でもさ!
ぺいんと
俺たちでその殻ぶっ壊してやろーぜ!
司令長
今回の任務は、敵軍の補給拠点の偵察および、
司令長
状況に応じて破壊だ。君たち五人で行動してもらう
朔夜
…
トラゾー
ねぇ朔夜くん、戦場行くのって緊張しないの?
朔夜
…
トラゾー
…無視、かぁ…
クロノア
いや、多分喋らないだけだって
トラゾー
俺結構そういうこと気にしないタイプだからさ
しにがみ
見張りが多いですね…
クロノア
偵察だけにしとく?それとも、朔夜くんの判断に任せる?
朔夜
…(クイ
トラゾー
そこ狙うのか…?
ぺいんと
すげぇ…
ぺいんと
確かにあそこ燃料の貯蔵タンクだ
ぺいんと
爆発すれば一発で全壊するな
朔夜
…(タッ
ぺいんと
って、もう動いてるし?!
しにがみ
朔夜くん…凄いですね!
トラゾー
でも、喋らないんだね
朔夜
…
朔夜
…(ペコ
トラゾー
え?
クロノア
お礼…かな?
トラゾー
ふっふーん!
トラゾー
俺の優しさが伝わったんだな!
ぺいんと
調子乗んな
朔夜
…(ありがとう…
朔夜
名前 朔夜(サクヤ)
ソラは親に捨てられ、他人を信じられず、喋ることをやめた
実力は高く、上層部からの信頼もある







