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夜の東京
ネオンが遠く瞬いても
この路地裏には届かない。
湿ったコンクリートの匂いと
血の生臭さが漂っていた
黒いジャケットに身を包んだ女_
”瑠斗”
瑠斗は、手にしたナイフを無造作に振り払うと
飛び散った血がアスファルトに点々と落ちた。
隣に立つ男
連がタバコを咥えながらぼそっと呟く。
連
瑠斗
連
瑠斗の鋭い目が闇を射抜いた瞬間
狭い夜道の奥から
複数の足音が響いた。
現れたのは__
”梵天”
先頭を歩くのは白髪に黒い瞳の男。
たい焼きの袋を片手にぶら下げ
まるで散歩の帰り道のような気怠さで
しかし
”全てを支配するような”
存在感を纏っていた。
佐野万次郎――マイキー。
その後ろには、幹部が揃っていた
春千夜が瑠斗と連を一瞥して__
春千夜
瑠斗は鼻で笑った。
瑠斗
瑠斗
一瞬で場の空気が張り詰める。
竜胆
春千夜
春千夜が竜胆に言うと、 竜胆がムカついたように睨み返す。
竜胆
鶴蝶
いつもの竜胆と春千夜の喧嘩が始まりそうになった瞬間、鶴蝶が声を張った。
しかし、
瑠斗の鋭い声がその喧騒を切り裂いた。
瑠斗
瑠斗
”アンタらに決めた。”
蘭
夜風が冷たく吹き抜ける。
春千夜が苛立ちを隠さずマイキーに顔を寄せた。
春千夜
マイキーはたい焼きの袋をゆらし
ぼそっと答えた。
マイキー
その静かな声に
瑠斗の背筋がゾクリと震えた。
殺し屋である自分が、
獲物を見るように見られている
そんな感覚。
連が一歩前に出て、
瑠斗を庇うように立つ。
連
連
蘭が口元を歪めて笑った。
蘭
九井
望月
蘭
武臣
一時沈黙が続いた。
――不意に、マイキーの唇がわずかに動く。
マイキー
瑠斗は一瞬だけ目を細め
挑むように答える。
瑠斗
瑠斗
瑠斗
マイキー
マイキーはただ無言だった。
春千夜
――夜道で交わされた一言。
それは血の匂いと共に
甘く危険な火種となった。
この出会いが
梵天と殺し屋の均衡を揺るがす
引き金になることを、
まだ誰も知らなかった。
好評あったら続き出します!!
でもほんと今回手抜きすぎましたすいません
それでも最後まで見てくれ方ありがとう!
バイバイ!!