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封印されしもの

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封印されしもの

1 - 封印されしもの

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2020年08月23日

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拓海

なあ、俺ん家の裏に山があるの知ってるよな

海斗

おう

奏太

昔3人でよくそこの山で遊んだよな

拓海

実は昔からよく親に、その山の奥には行くなと言われてるんだ

拓海

最近なんでダメなのか凄く気になってるんだけど

拓海

親に聞いても危ないからしか教えてくれないんだ

海斗

へぇー

拓海

だから今日の放課後、俺たちで行ってみようぜ

奏太

まあ、行くだけなら

奏太

拓海はどうする?

海斗

ちょっと怖いけど、みんなが行くなら…

拓海

じゃあ決まりだな

拓海

放課後、俺ん家に集合な

拓海

だいぶ山奥まで来たな

海斗

ほんとに何かあんのか?

海斗

…ん、こっちに何かあるぞ

奏太

なんだそれ

そこには、朽ち果てた神社のような建物があった

拓海

神社なんてあったのか…

海斗

うわぁぁぁ!!

拓海

どうした…箱に御札?

奏太

まるで、箱の中を封印してるみたいだな

拓海

ふぅーん

海斗

おい、何してんだよ

拓海

ちょっと開けてみようかと思って

奏太

ちょ、やめとけって

拓海

もう遅いよ、中見ちゃった…

フッ

海斗

(なんだ、風か…?)

拓海

帰ろう

奏太

え…

拓海

いいから早く帰ろう、山から出よう

海斗

どうしたんだよ急に

海斗

昨日はどうしたんだよ、急に帰ろうって…

海斗

ていうか、お前顔色悪いぞ

海斗

大丈夫か?

拓海

実は昨日家に帰ってから、おばあちゃんに言われたんだ

拓海

お前には霊がついてるって…

拓海

怒られたよ、あそこに行ったの

拓海

それで、この御札を2人に渡すようにって

拓海

だから、御札渡しとくよ

拓海

どんな時でも持ち歩くようにって…

拓海

俺が行こうなんて行ったから…

拓海

本当にごめんなさい

拓斗は泣いていた

そして翌日、拓斗は学校に来なかった

あとから知ったが、家で死んでいたそうだ

あれから、俺は毎日御札を持ち歩いた

奏太は、分からないけど…

あれから、1年

俺は大学生になった

奏太

久しぶりだな

奏太

海斗はまだあの御札持ち歩いてるのか?

海斗

持ち歩いてるよ

奏太

俺はもう持ち歩いてない

奏太

あれから1年ぐらい経つけど、何も起こってないしな

海斗

大丈夫なのか?

奏太

持ち歩かなくなって数ヶ月経つけど、何も起こってないし

奏太

強いて言うなら、肩が凝るようになったぐらいだな(笑)

海斗

あまり信じたくないんだけどさ

海斗

あの箱について

海斗

俺なりにいろいろ調べてみたんだ

海斗

あの箱、霊を封印していたみたいなんだ

海斗

拓斗が箱の中身を見てから少し様子が変だっただろ

海斗

実はあの箱の中には、髪の毛が入ってるらしい

海斗

それを見たんだろう

奏太

まじか…

海斗

悪いことは言わない、御札は今からでも持ち歩いた方がいい

それから数ヶ月、奏太が死んだと連絡があった

死体には無数の長い髪の毛が絡まっていたらしい

奏太が死んでから、数年が経ち

俺は社会人になった

俺は今でも御札を持ち歩いている

だが、ずっとカバンの中に入れたままだったからか

御札が破れそうになっている

そして、目線をよく感じるようになった

そういえば、最近よく肩が凝るような気が…

ん、肩が凝る…どっかで聞いたような

まさか…な…

肩をほぐそうとして腕を回した時

鞄の中で御札が2枚に破れたことを、海斗はまだ知らない

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