麗空さんは「どうしたんだろう」 って目で見てきている

じゃぱぱはびっくりしている

でも……1番びっくりしているのは 俺だった

でもびっくりと一緒に 他の感情も出てきた…… そんな気がした

嬉しい

そう思った 感情が戻り始めている

心のどこかにある

あの「す」は

｢好き」の「す」だ

でも…好きになっている

自覚出来ている

だって感情がない そんな俺を

受け入れてくれた

大切な人……自分でも思う

そう思った瞬間

麗空さんに頭を…床につくくらい 下げた…体が……かってに

とても驚いている

顔は見えないけど……わかる

横から大きな声でじゃぱぱのはい！ が聞こえてきた

思わず顔をじゃぱぱの方に動かしてしまう

心臓の音が聞こえる

ドクンッ…ドクンッ……

今にも泣きそうな声でじゃぱぱが話している精一杯声をあげている

もう半分泣いている

びっくりした

バレテいたんだ

秘密にしているつもりだった

でも…びっくりより

｢さすが✨」と思う

さすが幼児からの付き合いだ…！

その言葉を聞いた瞬間

麗空さんの目から 涙が溢れた

まるで母親のように

俺の目からも涙がこぼれた

みんな優しい親が今もいる

そう思っていたから… でも…違ったそれがわかった だから……少し…嬉しかった

親を失ったその時の悲しみを 知っている人がいる…… そう思うと…うん…… 嬉しい

10分くらい静かな空気だった だけど……

きっと

みんな

嬉しいと 思っていた