テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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SCPをのんびりご紹介〜❗️

第31話 - SCP財団Tales ぬいぐるみ狂騒曲

2020年09月20日

#SCP

#解説

銀茶　🌙💙🍵/御茶民

玲

ピン♪ポン♪パン♪ポ〜ン♪

玲

今回紹介するお話は複数のSCPが登場します

miya

登場しますSCPは

玲

SCP-1048 ビルダー•ベア

miya

SCP-2259 パッチワークのハートがあるクマ

玲

SCP-3092 ゴリラ戦

玲

以上が登場します

玲

各SCPの能力、性格は連載の中で個別に紹介させていただいております

miya

良ければそちらもご覧下さい❗️

玲

では、本編を始めさせていただきます

玲

さて、今夜は財団の御伽話を紹介するんだけど

miya

あ、前振り無しなのね

玲

まぁな、うp主の諸事情によりちょっと短くいくそうだ

miya

なんかあったの？

玲

ちょっと仕事でトラブって時間なかったそうだな

玲

まぁそれは置いといて

玲

この物語は私の独自解釈と編集を加えております
不都合な点が多々ある可能性がありますがご容赦ください

玲

よし、前口上はこんなもんでいいだろ

miya

メタい…

玲

さて、それじゃあ始めようか

玲

SCP財団Tales
ぬいぐるみ狂騒曲

miya

タイトルはなんだか可愛らしいけど
ぬいぐるみSCPはロクでもないのしかいなかったわね…

玲

とあるサイト内の廊下を機動部隊が駆けていく、目的はあるKeterクラスオブジェクトの確保そして収容だ

玲

隊員達がサイト内を駆けていると後方より破裂音がして全員が振り返る

玲

「いたぞ！1048ビルダー•ベアだ！」

小さな可愛らしいテディベアが、こっちにおいで、と言わんばかりにお尻を振って見せている。
そのあからさまな挑発に新人隊員が考えも無しに飛びついてしまった。

miya

あ…

玲

その瞬間、ビルダー•ベアが小さな肌色のボールを投げ込んできた
それは、ただのボールではなくSCP-1048-Aと同じ人の耳を集め固めたボール…
そのボールは真っ二つになるほどに大きく裂けると甲高い金切り声をあげた。

miya

相変わらずロクでもないもの作ってるわね…

玲

報告書にあったこの攻撃の対策の為に隊員たちは遮音装備をしていた。
だが不用意に近づいてしまった新人はだめだった。
耳や喉元を押さえて転げ回っている。
もう助かる事はないだろう…

玲

それを見て、笑うようにジェスチャーをしてみせたビルダー•ベアはまた走って逃げていった。
どうしてサイト-24にいたはずのコイツが今このサイトにいるのか、それは分からない。
だが、最後の事案から一切出現報告がなかったビルダー•ベアが姿を見せた事は事実。
今ここで捕らえなければならない…

玲

「対象1048は南東方向、エリア4Zへ逃走！繰り返す！エリア4Zへ逃走！」

無線への報告を繰り返しながら隊員は考えていた。
エリア4Zは自律的オブジェクトが幾つか収容されている場所で、危険性のあるオブジェクトは少ないとはいえ、もし大量の収容違反を起こしたらパニック状態は免れないだろう。
なんとしてでもここで捕まえなければ。
そう思った瞬間、ビルダー•ベアから放たれた何かが光り輝いた。

「野郎、閃光弾を回収してやがったな…」

miya

ずる賢い…

玲

SCP-3092-A（ゴリラのぬいぐるみ）その12番目の個体…彼は仲間内から黒シャツと呼ばれている。
そのゴリラは、いつもの時間が来たことを確認した。
次の見回りまで2時間は監視員は来ないことを経験から知っていた。

玲

いつものように、天井にある換気口の蓋を取り外す。
財団から支給された奢侈品を組み合わせて換気口のネジを外していたのだ。
その場にある物は全て活用する。
それがゲリラ戦の醍醐味であるのだ、と黒シャツは考えている。

miya

なんだろ、ゴリラじゃななければ映画のオープニングみたいでかっこいいのに…

玲

そして、隣の収容室にいるSCP-3092-Aその13番目の個体…迷彩服に合図を送った。
迷彩服からの返答を確認すると、収容室に入っていつものようにゲリラ戦のプランを練り始めた。
実行するかどうかは些細なことで、大事なのはそのプランを共有しておくこと、と互いに考えている。
そして何より、2体で意見をぶつけ合うのは楽しい物なのだ…

玲

幾つかのプランをぶつけ合っている時、収容室の外から大きな破裂音が響き、
思わず2体は顔を見合わせる。
その時、ドアが大きく歪んで、吹き飛んだ。

玲

ドアのあった場所から中に入って来たのは小さなテディベア。
突然の訪問者に驚きながらも、迷彩服がその小さなテディベアに近づいた。
テディベアは迷彩服の首をちぎり取り、黒シャツが開けたままにしていた換気口の中へ消えていった。
驚いた迷彩服は『死亡』することすら忘れ、辺りを見回している。
直後、大声を上げながら収容室に武装した男達が流れ込んできた。

miya

そりゃいきなり首もぎ取られたら死んだ演技なんて忘れてしまうわよね…

玲

「こっちにはいない！ビルダー•ベアは何処に行った！！」

とりあえず黒シャツは走り去ろうとする隊員のズボンを掴み、換気口を指し示した。
が、それに気づかず隊員は黒シャツの手を振り払うようにして外へ駆けていった。
黒シャツはあまりの出来事にどうすれば良いのか分からなかったが、とりあえず迷彩服に首が無くなっていることを教えてやる事にした。

それを聞いた迷彩服は『死亡』した。

miya

緊急事態なんだし、やらなくてもいいのに…

玲

作戦会議を開くべきだと考えた黒シャツは壊れたドアの破片を拾って、迷彩服の換気口を開けたときのように仲間たちの収容室の換気口を壊し、声を掛けて回った。
あまり時間をかけることなく、収容されている全員を集めることができた。

玲

黒シャツから報告を聞いたSCP-3092-Aその1番目の個体…裸の王様、何も装飾がないゴリラは真剣な顔つきをしている。
迷彩服は今『治療』を受けている所だ。
首から上を全部作り直さなければならない。
恐らく、今日明日中に終わる作業ではないだろう。

玲

そして作戦会議に移ったゴリラ達は以前に、とある博士に大怪我を負わせてしまった事を気にしていた。
そして、どこかで罪滅ぼしをしなければならないと思っていた。
ならばそれは今行われるべきだろう。
裸の王様の決断は速かった。

miya

あー、あの粉砕骨折事件ね…

玲

廊下の真ん中で一体のテディベアが寝転んでいた。
さっきまで楽しい鬼ごっこを挑んできた機動部隊達は追いかけてきていない。

ゆっくりと立ち上がり新しいぬいぐるみのの材料を見繕いに、とサイトを見回る事を考えていた瞬間