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最近更新頻度が高くて喜んでいる者がここに一人、、、。 毎度の事ながら言葉の表現方法がお洒落で憧れます、、、!
あたたかな空気が漂う午前九時。
不意に目が覚めて、目線の少し下にいる淡い茶色が視界の端に写った。
shp
一定のリズムを深く刻む彼女は頭のてっぺんまで夢の世界を満喫中みたいだ。
寝る前は腕枕してた気がするんだけど、いつの間にかずり落ちちゃったんだか、はたまた俺が落としちゃったんだか。
そんな中、ただ黙って見つめていただけなのにゆっくりと上がっていく瞼。
枕元にあるコードに繋がれた携帯を探るため、ゆっくりと甘い香りを纏う彼女が近づいてくる。
寝起きの、少し掠れた声が鼓膜を揺らした。
そう言って足を絡ませてきた彼女は、夢の続きを見ようと俺の鎖骨付近に顔を近づけてきた。
shp
まだ呂律の柔らかい、甘い声で言われるもんだから許してしまう。
ほんと、この子の事になると俺は甘すぎる。
shp
それで会話は終わりなはずなのに、物欲しそうに丸い目でこちらを見つめてくる彼女。
shp
問うと、恥ずかしそうに顔を埋めてからもう1度俺の目を見た。
なんなんだ、もう
彼女の思想が読めなくて、どうしたらいいのかわからなくなった時、彼女の少し乾燥した唇が動いた
…と思えば、蜂蜜と砂糖を混ぜたかのような、朝には刺激が強すぎる甘い言葉を囁かれた。
確かな熱を残した彼女は溶けかけのアイスクリームみたいにとろりと笑っている。
いつまでも動かない俺を、上目遣いの催促が崖っぷちまで追い詰める。
shp
ぴったりと俺にくっついていた彼女が言われた通りに顔を上げた。
唇に触れるだけのキスをすると、満足そうに彼女は笑って、また俺にぴったりとくっついて目を閉じた。
ほんと、この人が与えてくる刺激は強すぎる。