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羽海汐遠
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ruruha
461
……
幼少期イーサン
息を潜めながら、リビングの隅で蹲る。
この時間が1番落ち着いて 過ごせられる。
でも長い訳じゃない。
お父さん
瞼を閉じかけたけれど、 その声ですぐに目を覚ました。 お父さんの声。 ……名前すら呼んでくれない。
幼少期イーサン
今日も殴られる。怒鳴られる。 そんな事ばかり考えながら お父さんの前に立つ。
お父さん
幼少期イーサン
アイツはお母さんのことだろう。 そう言われるのは殴られたり 暴言を吐かれるよりも辛い。 お母さんが傷ついてしまうから。
お父さん
幼少期イーサン
本当に申し訳ない。 きっと僕がちゃんとしていたら、 お父さんも、お母さんも ずっと笑顔でいられたんだろう
お父さん
幼少期イーサン
全身に響くような大きい衝撃を受け、 僕は横たわる。酷くお腹が痛む。 きっとあざになってしまうだろう。
お父さん
幼少期イーサン
泣いてはダメだとは理解しているけど、 痛みに耐えるのは苦手だ。 頑張っても言葉を発すると 涙が溢れてしまう。
お父さん
幼少期イーサン
お父さん
僕の体はまるで自由帳みたいで、 お父さんは僕に青い痣をつける。 空の絵を描くように、次々と。
何分経ったか、いくら殴られたか、 怒鳴られたかも分からない。 意識を何とか保っていると 声がした。
お母さん
耳に酷く響く金切り声が聞こえる。 お母さんの声、ホッとした。 その声は絶え間ない暴力を 止めてくれる一つの合図だから。
お父さん
お父さん
お母さん
そう呟いて両手に顔を埋めると、 お母さんは蹲っている僕に目を向けた
お母さん
幼少期イーサン
どうにかしてお母さんの機嫌をとろうと 必死に笑顔を作る。 きっと涙の跡が残っているだろう。
お母さん
聞こえてないのかもしれない。 お母さんの気分はもう既に地の底で、 僕の気遣いなんて毒にも薬にもなれない。
お母さん
僕は混乱した。 お父さんの言っていたことと違う。
お母さん
あまり頭が回ってなくて、よく分からない。
お母さん
幼少期イーサン
……きっと僕が悪い よく分からないけど、 気持ち悪いは僕に対しての言葉だろう
お母さん
なんていえばいいのかわからない。
どうしてお母さんが謝るのかがわからない。
お母さん
どうしたらいいのかわからない。
お母さん
なんていえばいい? どう返したらお母さんは笑顔になる? 僕にはちっともわからない。 死ぬことは怖いことだと思うから。
幼少期イーサン
殴られると思って目を瞑った
お母さん
殴られなかった。 安堵で涙が溢れてきそうになったけど、 必死に我慢した。
お母さん
幼少期イーサン
やっと、1人になった。 昨日はぐっすり眠れなかったけど、 今なら眠ることができる。
ニーサンと遊びたかったけど、 そんな体力はもう残ってなくて、 布団に倒れるように横になって、 そのまま眠りについた。
コメント
1件
うわ……第1話から重い……。イーサンの「ごめんなさい」がひたすら痛くて、胸がぎゅってなったよ。お父さんからの暴力もつらいけど、「お母さんと一緒に死んでくれる?」って言葉が一番来た……。子どもにそんなこと言わせる環境、ほんと苦しいね。でもイーサンが必死に笑顔を作るところとか、純粋で泣けた。続きが気になる……無理しない範囲で書いてほしいな。🤍