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主
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あの日から、少しだけ。
兄さんとの会話が減った気がした。
私が何かを言おうとしても、
兄さんはそれ以上踏み込ませないように、話を切るようになった。
——それでも。
嫌いには、なれなかった。
ある日のことだった。
兄さんが、誰かと話しているのが見えた。
見たことのない人だった。
声は低くて、よく聞こえない。
でも——
空気が、重かった。
モブ
相手の声が、震えていた。
その瞬間、胸がざわつく。
嫌な予感がした。
一歩、近づく。
もう一歩。
ナチス・ドイツ
兄さんの声だった。
冷たくて、感情が削ぎ落とされたような声。
——知らない声だった。
ナチス・ドイツ
その言葉の意味を、考えるより先に。
相手が強く押されて、バランスを崩した。
ドイツ
思わず、息を呑む。
——助けなきゃ。
そう思ったのに、足が動かなかった。
ドイツ
かすれた声が、自分でも信じられないくらい小さく出た。
ぴたりと、動きが止まる。
ゆっくりと、兄さんが振り返る。
その目を見て——
何も、言えなくなった。
そこにいたのは、
私の知っている、優しい兄さん
じゃなかった。
#countryhumans