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*正門*

ハク

はい、確認致しました

ハク

それではどうぞ、突き当たり右の部屋です

まだまだやってくる貴族や社長の相手をしている序列5位のハク、序列12位の燐光そして未来師のルシファーである

ルシファー

はい…はい、そうですね

ルシファー

お酒が苦手な方もいらっしゃいますし、ソフトドリンクもご準備しておりますよ?

燐光

御手洗か?

燐光

ここから左突き当たりにある

燐光

赤が女性、青が男性だ

3人で国家重要人物以外の案内をしている

ハク

え、電子機器ですか?

ハク

申し訳ありませんが、盗聴や盗撮を防ぐ為こちら側で使用不可にさせて頂いております

MOB

では、会場から出ないと使えないのですか?

ハク

左様ですね

ハク

運転手などの手配は、私どもにお申し付け下されば…

MOB

イヤよ!貴女達じゃ信用ならないもの!

ハク

……それはどう言う事でしょうか

MOB

だって、今まで参加していなかった組織でしょう?

MOB

今回初開催なのにも関わらず、こんな辺境な地で開催して……

MOB

我々、貴族や資産家を馬鹿にしておられるのですか?

ハク

いえ、そんなことは決して…

ルシファー

……

燐光

(こっの……貴族め)

ルシファーは嫌そうな目で貴族を眺め、燐光は今にも噛み付きそうな勢いだった

これ、そんな事で攻める事ではないであろう

初開催なのだ、多めに見ないか

ハクを罵っていた女性貴族をたしなめたのは白髪の男性だった

MOB

あ……いえ

MOB

な、なんでもありませんわ!失礼致します!

大変だったな、”白龍”様

ハク

……久しぶり、【李爾・小龍(リジ・シャロン)】

ハク

あの子目的なら、まだ違う場所にいるよ

『李爾・小龍』 あかがみん国に拠点を構える世界トップクラスの資産家 我々国幹部トイフェル・シャオロンの曾祖父

ハクの種族を崇拝する 白龍教徒の人間である

李爾・小龍

そうかい、まだあの間にいるんですなぁ

李爾・小龍

しばらく待つとしようかのぉ

燐光

失礼、招待状の確認を

燐光はハクと李爾の間に割って入る

李爾・小龍

……七つの大罪序列5位様ですかい

李爾・小龍

この地域の悪魔様もおられるとはなんとも凄い集まりですな、白龍様

燐光

なっ!

まじまじと燐光のことを見て種族と地位を当てた

燐光はそれに驚き少し李爾から距離をとる

ハク

本当に凄い集まりだよ、僕には勿体ないぐらい

ハク

で?招待状は?

李爾・小龍

ありますぞ、これでも資産家ですからね

ペラリと1枚の封筒を差し出す

中に入っている紙にはグレーで龍の絵が描かれていた

ハク

……うん確認できた

ハク

さすがVIPだね、李爾爺さん

李爾・小龍

これも白龍様のおかげ

李爾・小龍

それじゃ大人しくあの子を待ちますさ

また李爾は封筒を受け取り、慣れたように奥へ進んで行った

ルシファー

ハクさん、あの方は?

ハク

僕や母様の種族を祀ってくれていた宗教の教祖のお爺さん

ハク

お爺さんの夢の中で何回か面識があったんだけど、この姿で会ったのは久しぶり

ハク

この組織で部屋の設備の資金の約9割支払ってくれてる

燐光

殆ど支払って貰ってるやん……

燐光

ここの設備、余裕で数億以上やのに

ハク

李爾お爺さんだから

ハク

長い間、資産家として有名だし

ルシファー

李爾さんが持参されていたあの封筒、一体紙には何が描かれていたんですか?

ハク

僕の”家紋”

ハク

僕らの種族が祀られてる宗教には、それぞれの”色”がある

ハク

長に頼んで僕の種族を祀っていた宗教には特別待遇をして貰っているんだ

ハク

その代わり、他よりかは多くの対価を要求してるけど

李爾・小龍が投資する企業はかなり多い

持ち前の頭脳と財布の紐の固さそして何処までも利益を追い続ける商人魂

若い頃、まだ発展していないあかがみん国で店を経営し国内売上基準を引き上げ、商業大国となるまで貢献した

そしてお金使いがさほど荒くないので、余り出すお金は他者に投資

そして今や資産家として名を馳せている

ハク

仕事に戻ろう

ハク

李爾お爺さんだけが支払ってくれてる訳じゃないし

ハク達は仕事に戻る

ハク、彼女の存在を人間は信用しない

だからこそ、その存在を認めさせるために、彼女は期待に応えなければならない

ハク

(李爾お爺さんがこの組織に援助してくれるのは、僕がここに居るから)

ハク

(宗教熱心だけど利益の為なら宗教色すら無視する)

ハク

(利益を組織内だけで完結され、社会に一切貢献していないこの組織に、李爾爺さんが支援するメリットがない)

ハク

(だから僕は…)

ハク

この組織存続の為、期待に応えないと

先頭を歩く彼女の声を誰一人として聴くことはなかった

ふたつの主役第5章~絡み合う種族~

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