扉を少しだけ開けて様子を見る。
カシュウ
壁にもたれかかってる彼に気づかず びくりと体が跳ねた。
マリーゴールド
起きてたんですね……。
カシュウ
マリーゴールド
カシュウ
その質問の意図が僕には 理解できなかった。
マリーゴールド
カシュウ
マリーゴールド
何か可笑しいと
感じてたんですね。
カシュウ
全部違和感だ。
カシュウ
俺たちに正体を明かさないのは
何故だ?
カシュウ
つけておいて
味方だと言い張る理由は何だ?
カシュウ
カシュウ
集まらせていること”だ。
マリーゴールド
カシュウ
俺たちは指名手配と
同じ状況に置かれてる。
カシュウ
カシュウ
マリーゴールド
確かに、そうかもしれない。
もしも保健所の人たちが ここを特定して入れでもしたら、 僕たちは何もできず白旗を上げる。
人間が入れないとはいえ 相手はDollを管理しているのだ。
管理しているDollを使えば 1発で……。
マリーゴールド
カシュウ
他の連中。
カシュウ
観測者の手中だ。
カシュウ
マリーゴールド
でも確かに……。
カシュウ
秘密だ。
カシュウ
マリーはどうするか、
自分で決めろ。
マリーゴールド
マリーゴールド
カシュウ
カシュウ
分かんねえよ。
カシュウ
マリーゴールド
マリーゴールド
“私”じゃなくなるみたいで……。
カシュウ
カシュウ
マリーゴールド
しすぎちゃいましたね。
マリーゴールド
マリーゴールド
カシュウ
カシュウ
一人取り残された俺は、 ただそこに立ち尽くした。
誰もが悩みを抱えてる。
誰もが望みに手が届かない。
だから守ってくれそうな、 近い何かに 縋ろうとする。
彼奴は…………
カシュウ
人間だった自分と、 Dollになった自分を、 別の人物だと思いたがってる。
カシュウ
トラディメント¿
何かをお探しかい?
カシュウ
カシュウ
アマーリア
時計が1秒ずつ、 時を刻む音だけが響く。
眠れない。
きっとこれから少しずつ、 逃げ出したDoll達の捜索が始まって、
私達じゃない誰かが、 牢獄という地獄に放り込まれる。
アマーリア
何を望んだんだろう。)
アマーリア
思ったんだろう。)
桜華
アマーリア
びっくりした!!
アマーリア
桜華
アマーリア
意味ないよそれ……?
桜華
桜華
事実でしょ?
アマーリア
アマーリア
無いのかなって。
桜華
桜華
アマーリア
桜華
人それぞれでしょ?
桜華
自分はそれが正解だ!!
と思っても答えは違う。
桜華
作者本人が
考えたんじゃなくて、
誰かの定義で決まったものでしょ?
桜華
存在しないし、
桜華
アマーリア
桜華
アマーリア
桜華
アマーリア
桜華
桜華
ましろのなかま!!
桜華
アマーリア
香保
アマーリア
香保
ずうっと、ずうっと
一緒だからね。
アマーリア
アマーリア
私はお姉ちゃんのそばにいる。
香保
約束だよ?
アマーリア
アマーリア
アマーリア
ぽろりと出た言葉だった。
ずっと、一緒にいるって 当たり前だって思ってた。
12月、ある冬の日だった。
突然の言葉に、 返せたのは“それ”だった。
そうか、
お姉ちゃんは
“分かっていた”のだ。
桜華
アマーリア
眠くなったから寝るね。
桜華
背を向けた瞬間、 涙が溢れた。
アマーリア
アマーリア
ずっと想定して)
アマーリア
助けていた。






