蛮骨
せっかくいい景色だったのにな
蛮骨
湖がダメになっちまった
鈴蘭
仕方の無いことよ...
鈴蘭
諸行無常...
鈴蘭
永遠のものなどこの世にはない
鈴蘭
お主も妾にとってほんの刹那の間の命
鈴蘭
まぁ命尽きる前に妾の元から去るだろうがのう
蛮骨
嫌か?
鈴蘭
目を逸らす
鈴蘭
行きたければ行けば良い
鈴蘭
妾はお主を縛り付けるつもりはない
蛮骨
嫌なら嫌って言えよ
蛮骨
俺はお前が望むならずっと一緒にいてやる
蛮骨
見つめる
鈴蘭
.....!!
鈴蘭
(...永遠など...この世にはない)
鈴蘭
(こやつも飽きれば直ぐに旅に出るじゃろ)
鈴蘭
(直ぐに、裏切られるかもしれぬ...)
鈴蘭
何故じゃ
蛮骨
あ?
鈴蘭
何故...お主は妾と共にいようとする
鈴蘭
先程もそうじゃ
鈴蘭
何故妾を助ける
鈴蘭
報酬とやらも安いものじゃ
蛮骨
だから言ったろ
蛮骨
綺麗だからって
鈴蘭
...!!//
蛮骨
それだけじゃダメなのか?
鈴蘭
阿呆か貴様
鈴蘭
それだけの理由で妾を庇い、戦ったと言うのか
鈴蘭
それだけのためにお主の一生を妾に捧げるというのか
蛮骨
美人は3日で飽きると言うが、強い変な美人は一生飽きないとおもうぜ笑
蛮骨
俺を信じてみろ鈴蘭
蛮骨
俺はお前を裏切ったりしねぇ
鈴蘭
.......(人間なんぞに、裏切られたところでどうだというのじゃ...)
鈴蘭
(...嘘だとしても、少なくとも数年はここにいるじゃろう)
鈴蘭
わかった
鈴蘭
お主を信じてみよう
鈴蘭
(...半分信じてはおらんが)
蛮骨
よし笑
蛮骨
じゃ今日最初の命令だ
鈴蘭
おい待て
鈴蘭
命令とはなんじゃ
蛮骨
1日くれって言っただろ
蛮骨
1日中俺の命令聞けってことだろう
鈴蘭
何故妾が
蛮骨
承知しただろうが
鈴蘭
お主の言い方が悪い
鈴蘭
プク
蛮骨
え〜俺人間だからなぁ人間だと通じるが妖怪は通じないなんて知らなかった〜
鈴蘭
なんと白々しい
鈴蘭
まぁ良い
鈴蘭
嫌な命令なら針をさして動けなくし毒で口を封じるまで
蛮骨
うわっえげつねぇ
鈴蘭
ほれ言ってみよ
蛮骨
そのモコモコ触らせてくれよ
鈴蘭
これか?
蛮骨
そう
蛮骨
前から触ってみたかったんだよな
鈴蘭
そのくらいで良いのなら
蛮骨
うおっ想像以上に触り心地いいな
鈴蘭
近い
鈴蘭
返り血がつくじゃろ
蛮骨
そうだな
蛮骨
水浴びでもしてくる
鈴蘭
(...この胸の高鳴りはなんじゃ)
鈴蘭
(美しいや綺麗など...人間からも妖怪からも言われ慣れておる言葉じゃろ)
鈴蘭
(何故あやつの言葉一つでこんなにも...//)
鈴蘭
(気に食わぬ)
蛮骨
何拗ねてんだ?
鈴蘭
拗ねておらぬプク
蛮骨
ほっぺ膨らんでるぞー
蛮骨
てかなんか拭くもんねぇか?
鈴蘭
投げる
鈴蘭
早く服着ろ
蛮骨
?
蛮骨
あー俺がいい男すぎて直視出来ねぇのか
蛮骨
なんだそうならそうと早く言えよ笑
蛮骨
肩を抱く
鈴蘭
濡れたではないか!!馬鹿者
鈴蘭
離れよ
蛮骨
妖怪の割に力弱ぇんだな
鈴蘭
(兄者よりは弱いが人間に負けるほど弱くないはずだというのに)
鈴蘭
(この男)
鈴蘭
主が化け物なだけじゃろ
蛮骨
妖に言われるとはな
鈴蘭
離せっ着物が汚れる
蛮骨
汚れたら脱げばいい
蛮骨
ついでに俺と水浴びでも...
鈴蘭
針を刺す
蛮骨
あ、
蛮骨
ちょ、マジ痛いんだけど
蛮骨
全身ピリピリすんだけど
鈴蘭
あ、
鈴蘭
間違えて兄者用の針を指してしまった
鈴蘭
お主...よく死なんな
蛮骨
感心してねぇで抜けよ!!
鈴蘭
抜く
鈴蘭
ば、蛮骨も悪いんじゃからな
鈴蘭
妾に気安く触れるから
蛮骨
(可愛い)
鈴蘭
わ、妾も水浴びをしてくる
鈴蘭
汚れたからな
蛮骨
人を菌みたいに言いやがって
鈴蘭
フン
蛮骨
(服がでかいからあんま分からなかったけど意外と華奢なんだな)
蛮骨
(胸デカかったが)
湖の中
鈴蘭
兄者や父上とでもあんな近づいたことはなかったから...余計に
鈴蘭
...//
鈴蘭
毒を盛られた気分じゃ//
蛮骨
毒なんてもってねーよ
鈴蘭
?!
鈴蘭
覗きとはいい趣味じゃな
蛮骨
別に見てねーしいいだろ
鈴蘭
人間に裸見られるくらいなんともないが
蛮骨
マジか!
バシャ!
蛮骨
.........おい
鈴蘭
見て良いとは言っておらぬ
鈴蘭
フイ
蛮骨
見せろと命令したら?
鈴蘭
妾がお主を軽蔑するだけじゃ
蛮骨
ならいい
蛮骨
美人に嫌われたくは無いからな
鈴蘭
(妖に嫌われたところでどうでも良いじゃろ...)
鈴蘭
ふふ笑
鈴蘭
こんな所まで着いてきて童のようじゃのう
鈴蘭
夜1人でおるのが怖いのかえ?笑
蛮骨
バーカ
蛮骨
また襲われた時に備えて見守ってんだよ
鈴蘭
もうあんなヘマはせん
蛮骨
どーだか
鈴蘭
まったく可愛くない奴
蛮骨
そりゃどーも
鈴蘭
.....
蛮骨
やっぱ来てよかったな
冬嵐
久しぶりだねぇ鈴蘭
鈴蘭
現れるなら時と場を考えて来ぬか愚か者め
冬嵐
たまたまじゃないか
冬嵐
そう怒るなよ
冬嵐
50年前の決着をつけようと思ってねぇ
鈴蘭
ふっ笑わせるでないわ
鈴蘭
決着ならもう着いておる
冬嵐
フフ50年前とは違うよ
冬嵐
御館様があんたを待っているよ
鈴蘭
御館様じゃと
冬嵐
そうさ
冬嵐
私らの総大将
冬嵐
あんたらの父は死んだきりだろうがあたしらの御館様は蘇るのさ
冬嵐
ようやくね
鈴蘭
ふふふ笑
鈴蘭
蘇っても尚、妾と兄者に殺されたいなどとおかしな奴らじゃ笑
鈴蘭
復讐でも企んでおるんじゃろうが、次はその息の根を泊めてくれる
冬嵐
フフ
冬嵐
嬉しいねぇ受けてくれるのかい
蛮骨
ピクッ
鈴蘭
止めよ
鈴蘭
ここで争う気はない
冬嵐
良かった鈴蘭も同じ考えで
冬嵐
あたしらの城においで
冬嵐
そこにいる人間でもなんでも好きなだけ仲間を集めていいからさ
冬嵐
消える
鈴蘭
懲りぬヤツめ
蛮骨
なんだあの妖怪
鈴蘭
ただの野良猫の集まりよ
鈴蘭
少し前に色々あってな
蛮骨
あ、
鈴蘭
...........
鈴蘭
はぁ
蛮骨
不可抗力だ
鈴蘭
良い
鈴蘭
妾は彼奴の城へ行く
鈴蘭
今度こそ息の根を止めにな
鈴蘭
お主は大人しく待っておれ
蛮骨
俺も行く
鈴蘭
ダメじゃ
鈴蘭
これは我ら妖の問題
鈴蘭
人間が口出しをするな
鈴蘭
心配せずとも猫には負けん
鈴蘭
すぐ戻る
蛮骨
だがっ
鈴蘭
これだけは譲れん
鈴蘭
蛮骨、妾の帰る場所として妾を待っていよ
鈴蘭
お願いじゃ
蛮骨
帰る...場所
蛮骨
.....チッ
蛮骨
わかった
鈴蘭
良い子じゃ笑
蛮骨
.....フン
鈴蘭
兄者
殺生丸
鈴蘭か
鈴蘭
やはり兄者も来ておったな
鈴蘭
ちょうど良い、早く猫共を倒そうではないか
殺生丸
分かっている
爆発音
鈴蘭
.......
殺生丸
.......
犬夜叉
!!
犬夜叉
殺生丸!鈴蘭!
鈴蘭
犬夜叉...
殺生丸
これはなんの真似だ
殺生丸
夏嵐
殺生丸
用があるのは私と鈴蘭だろう
夏嵐
兄貴と姉貴のご登場か
夏嵐
3人揃ったのなら好都合さ
夏嵐
城で待ってるよ
犬夜叉
殺生丸、鈴蘭なんでお前らがここへ
殺生丸
それはこちらのセリフだ
殺生丸
帰れ貴様
犬夜叉
なっ、なんだと
殺生丸
この戦に今更貴様が加わるなど許さん!
犬夜叉
なんでお前の許しがいるんだ!
犬夜叉
こっちはかごめが猫共に攫われてんだ!
殺生丸
愚か者めが!
犬夜叉
クッ
犬夜叉
うわあ!!
犬夜叉
てめぇ!いきなり何しやがる!
殺生丸
黙れ犬夜叉!!
犬夜叉
...!!
殺生丸
覚えておけ犬夜叉
殺生丸
人間の女に心奪われ封印されていたお前にこの戦に加わる資格などない
邪険
殺生丸様〜!今は犬夜叉ごときに関わってる場合ではないかと思いますが
殺生丸
.........
七宝
こ、怖かった...
珊瑚
半端な怒りようじゃなかったね
弥勒
お前、何かやったのか?
犬夜叉
知るかよ
鈴蘭
犬夜叉、妾もお前には来て欲しくなかった
鈴蘭
兄者が言ったようにお前にはここで戦う資格はない
鈴蘭
人間の娘は妾が届けよう
鈴蘭
だからさっさとここから去れ
鈴蘭
妾の怒りが頂点に達しないうちにな
犬夜叉
な、なんでだよ
鈴蘭
殺生丸を追う
犬夜叉
おい!
弥勒
鈴蘭様も、同様に怒っていましたね...
七宝
な、何をしたんじゃ犬夜叉
犬夜叉
だから分かんねぇよ
次回♡6