紗友
ふぅ~
紗友は部屋で休んでいた。すると
紗友
ん?
紗友のスマホに1本の電話がきた
優花
もしもし?紗友?
紗友
もしもし?
優花
今度の土曜日、用事ある?
紗友
土曜日?
紗友
ないよ
優花
良かった
優花
その日遊ばない?
紗友
いいけど…
優花
詳しいことはまた後で連絡するね
紗友
わかった
土曜日……
優花
紗友!
優花
こっちこっち!
優花
おはよう
紗友
おはよう
紗友
今日はどうしたの?
優花
あと少しで優介君の誕生日なの
紗友
そうなの?
優花
うん
優花
だからプレゼントをあげたいなって
紗友
私もあげたいな……
優花
だから一緒に考えよ!
紗友
うん……!
数時間後……
紗友たちはプレゼントを買い、少し休憩していた
優花
ふぅ~
優花
疲れたね
紗友
うん
紗友
プレゼント…
優花
ん?
紗友
喜んでもらえるかな……?
優花
喜んでくれるよ
優花
だって一生懸命、考えたんだから
紗友
…そっか
優花
………
優花
紗友
優花
少し行きたいところがあるんだけど
紗友
ここは?
優花
私たちがよく来ていたゲームセンター
紗友
そうなんだ
紗友
あ……
紗友は1つの台に近づいた
優花
どうしたの?
紗友
………
優花
このぬいぐるみが欲しいの?
紗友
うん…
優花
………
すると優花がお金を入れた
紗友
え?
優花
とってあげるよ
紗友
……
しかし優花は失敗が続いた
優花
難しいな……
紗友
もういいよ…
紗友
大丈夫だよ…
優花
……
優花
いや諦めないよ
紗友
……!
優花
だって紗友はこれが欲しいんでしょ?
紗友
そうだけど……
優花
私は紗友にこれをあげたい
優花
喜んでもらいたい
優花
だから諦めない
紗友
………
するとアームはぬいぐるみを力強く掴み、獲得口へと向かっていった
優花
やった〜!
優花
とれた!
優花
はい!紗友!
紗友
…ありがとう!
優花
どういたしまして!
紗友たちは家へと向かっていた
紗友
……
優花
紗友
紗友
ん…?
優花
今、紗友は記憶を失っていてつらいと思う
優花
不安もあると思う
優花
でも紗友は紗友だから
優花
私は絶対、紗友のことを嫌いになんてならないよ
優花
だから……無理にとは言わない
優花
明るく生きよ…
紗友
………
優花
つらい今、明るく生きるのは無理だと思う
優花
でも少しずつ……
紗友
うん
紗友
そうだよね優花ちゃんの言う通りだよ
紗友
私は記憶を失って不安だらけ
紗友
そんな私をそばで支えてくれる
紗友
お母さんや優介君、そして優花ちゃん
紗友
こんな私に優しくしてくれる
紗友
私はそれが嬉しいの
紗友
今日、優花ちゃんにぬいぐるみをもらって気がついた
紗友
私はみんなから愛されているんだなって
紗友
だから決めた
紗友
優花ちゃんの言う通り、私は明るく生きるよ
優花
………!
優花
そっか……
すると優花は涙を流した
紗友
これからもよろしくね
紗友
優花ちゃん
優花
……うん…!