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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

グァアアアアア!!

怪物が手をこちらに振り下ろしてくる

莉音

ボクはその手を軽く払い除けた

???

あーあー、ひっどいなぁ、可愛いこの子が頑張ってくれてるのにさ

グァアアアアア…

???

ん?まだできるよね?

グァ…

???

…はぁ

???

さっさとやれ、雑魚が

グァアアアアア!!

…仲間割れ?

明らかに、あの怪物はアイツの言動に対して怒っている

…それなら、今のうちにアイツを倒せば、

???

…はぁ

約立たずが

グシャ

なにが、起きた…?

今さっきまで目の前にいた巨大な怪物は、

跡形もなく、消えていた

???

はーぁ、みんな、みーんな、バカだよねぇ

???

私に逆らったらこうなることくらい、分かんないのかなぁ

???

…それで

???

これを見て、

???

君は私を倒せると、思える?

莉音

莉音

倒せるか、じゃない…

莉音

倒さないと、なんだよ…!

莉音

夏鈴を…ここから出すには!

???

…ふーん

???

そっかぁ

???

???

…気持ち悪い

莉音

…はぁ?

???

希望にすがってさぁ…

???

それ、そんなに楽しい?

莉音

…ボクは、希望にすがってるつもりはない

莉音

ボクだって、希望は嫌いだ…

???

じゃあ、なんで君は…

???

「夏鈴のために」なんて思っちゃってるの?

莉音

???

希望を持たない奴は、そんなこと考えない

???

確かに、一時期君は希望を捨てていた

???

でもね、

???

君は夏鈴と会ってから変わっちゃったんだよ

???

可哀そうだね

???

だってあの子と出会わなければ

???

あの子と関わらなければ

???

希望なんて持たずに済んだのに

莉音

…ボクは、

莉音

…ボクは、夏鈴と出会えてよかったと思ってる

莉音

だって、夏鈴は…

莉音

夏鈴はボクの意味を、本気で見つけようとしてくれた

???

それは夏鈴がここから出たいからだろう?

莉音

確かにそうかもしれない…

莉音

でも…

莉音

本当にそれしか思っていなかったのなら…

莉音

ボクを真っ先に見捨てていたはずだ

???

…それは、どういうこと?

莉音

ボクを消してしまえば、この世界だって消える

莉音

夏鈴だってそれには気づいていたはずだ

莉音

…そして、

莉音

夏鈴はいつでもボクを殺せたはずなんだ

???

…その、包丁を使って?

莉音

…うん

???

…はぁ

???

ま、君の言いたいことは分かった

???

…そして、

???

君が希望に塗れてしまったことも十分に分かったよ

???

結局、そんなのは君の想像に過ぎない

???

君は結局、そんな想像に!希望に!すがってるんだよ!

???

気持ち悪い…反吐が出る…

???

長ったらしい感動話をしたかと思えば、結局それもただ自分を納得させるだけの虚像…

???

気色悪い…

???

…はぁ、

???

期待外れだよ

莉音

元から期待なんて求めてないから…

???

冷たいこと言うね

???

まぁいいや

???

もう君に用はないよ

???

『潰れろ』

グシャッ

莉音

…ぁ?

???

あれ、完全に潰れてない?もしかして防衛本能?ってヤツが働いたのかもね!

莉音

何が…おこ…って…

???

アハッ!君はまだその力を使いこなせてないんだよ!

???

まぁ仕方ないか!ほんの数分前に教えたばっかりだし!

莉音

ぉ…まぇ…なん…で…

???

あ、もしかして!私の力のことかな?

???

特別に教えてあげるけど~

???

私は、「無」の力を手に入れたんだよ!

莉音

…は…ぁ…?

???

だから!「存在している」状態で「無」の力を手に入れたの!君ならわかるでしょ?

莉音

そ…んなこ…と…できる…ゎ…け…

???

ハハッ!私も最初は信じられなかったよ!

???

まぁでも?ボスはすごいお方だからね!

???

ま、このくらいで私の話は終わり!

莉音

ぐ…ぁぁ”…

???

うーん、君はしぶといね

???

じゃあ、最後にちょっとしたお話をしようか!

???

”昔話”を

莉音

ま…さか…ぉま…ぇ…

???

フフッ…あるところに、一人の少女がいました

少女は、みんなに嫌われないように、いつも笑顔を取り繕っていました

家族にも、友人にも、みんなに嫌われないように、

でも、ある日、

少女は壊れてしまいました

全部、どうでもよくなってしまいました

だから、

殺しました

母親を、殺しました

そして、

その少女は、

謝ることもできず、

償うこともできず、

消えてしまうのでした

おしまい

莉音

ぁ…ぁぁ…

莉音

かぁ…さん…

???

莉音

???

君は

???

本当に

???

哀れだな

莉音

ぁ…

グシャッ

???

ーー・ーー ・ーー・ ーー・ーー

???

・ー・・ ー・ー ・ー ーーー・ ・・ー ー・ー・

???

・ーー ー・・・ ーーー

???

ー ーー・ ・ー・ ・・ーー ・ー・・ ・・ーー・・

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