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夏の夕暮れ、セミの声が少しだけ弱くなり始めた頃。
公園にある木のベンチに幼い兄弟が並んで座っていた
兄は小学5年生、弟は小学4年生。
2人とも汗だくで、顔には土が少しついていた
今日も走り回って遊んだ後の帰り道だった
翠_
黄_
翠_
翠_
「すち」(兄) の声はどこか夢を見ているような
優しい声でそう言った
ふいに言われた言葉に、
弟は目をパチパチとさせて ちょっとだけ驚いたような顔をした
黄_
翠_
翠_
翠_
翠_
黄_
「みこと」(弟) は目を輝かせて言った
翠_
黄_
黄_
兄はその言葉に目を細めて嬉しそうに笑った
翠_
兄が小指を出すと、弟が勢いよく絡めてきた
黄_
その夜、兄弟は同じ布団で並んで寝ながら
小さな声で夢を語り合った
翠_
黄_
黄_
翠_
翠_
黄_
黄_
黄_
笑いながら、布団の中で小さく拳をぶつけあった
まだ幼い俺らには
夢と現実の境界線なんてなかった。
未来はただただ希望に満ちあふれていた。
そして
その約束はいつしか
俺らの"日常"になっていった。