テラーノベル
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教室の窓からは、裏山が見える
数年前に開通したばかりのバスが、のんびりと走っていた
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yaくんの寝顔を観察したい気持ちをぐっとこらえていると、友達の桃原naちゃんが登校してきた。
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恥ずかしそうにしながらも返事をしてくれた。
naちゃんは、席が前後の関係が続いたために、仲良くなった友達だ。
でも、親友というわけではなく、少し言葉を交わすくらいのクラスメイトの1人だ。
肩にギリギリかからないくらいのピンクの髪。
おとなしいnaちゃんだけど、登校時間が早く、最近ではよく話すようになった
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詩を読んでいるからか、naちゃんは独特な表現をすることが多い
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恥ずかしそうに俯くnaちゃんは、とても可愛く感じられた。
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お兄さんは大学2年生で、県外の大学に通っているので一人暮らしらしい
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私の言葉を遮るnaちゃん
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お兄さんとあまり仲が良くないらしく、家族の話をするとすぐに違う話題にそらされてしまう。
ひとりっ子の私からすると、お兄ちゃんがいるって羨ましいな
気を抜くと、すぐにyaくんに目がいってしまう。
でも、まずはnaちゃんの質問に応えなきゃ。
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naちゃんが、怯えたような表情になる
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そんな話をしていると、前の扉から橙etちゃんが入ってくるのが見えた。
誰にも挨拶せずにそのままnaちゃんの斜め前の席に直行していた。
naちゃんは怖がっているのか、etあたゃんの方を気にしていた。
etちゃんはクラスで浮いている。 必要なことしか話さないし、学校だってあんまり来ない。宿題もやってこないのが当たり前。
小顔で美しい顔立ちを隠すように、彼女はいつも怒りの仮面を貼り付けていた
中学が同じだったと言う友達の情報によると、中学2年生の時に良心が離婚したそうだ。
私と似たような境遇の彼女に、少しだけ同情してしまう。
でも、わたしの家では3人で一緒に外食するのだって平気になった。
人は、慣れる生き物なのだ。 歪な家庭でも、受け入れるしかない。そう思えるようになった。
etちゃんとも仲良くしたい。 でも、話しかけるのには勇気がいる。私は、大人っぽい子に話しかけるのも難しいのかも
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手を引かれたから、転びそうになったんだぞ
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文句を言いつつも、yaくんに言われたところを見てみる。
「さくらまつり4月8日〜9日」
開催日、決まったんだ。
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…また、冷たく接してしまう。
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rn、近所の野良猫と一緒ってこと?
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嫌味なんだけど。なんでニコニコしてんの?
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確か、小学5年生の時に亡くなったっていってたよね。 鬼ごっこの前後だったから、覚えてるんだよなぁ
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yaくんは、制服のポケットに入っているペンダントを取り出しながら言った。
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え、ペンダントの話は?
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彼が、難しい顔をしながら足を止めた。
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