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もしもこんな話があったなら

呪鬼2

主人公:猿山らだ男

らだ男の母

あんたはどれだけ迷惑かけるのよ…

母の声が部屋中に響き、空気が重たくなる

嗚呼…またやってしまった

迷惑をかけるつもりは無いのに迷惑をかけてしまった

猿山らだ男(小学生)

ごめんなさい…お母さん…

猿山らだ男(小学生)

でも次は頑張るか…

そう言おうとした瞬間遮るように怒鳴られた

らだ男の母

その言葉もう聞き飽きたわよ!

らだ男の母

そう言っても何も変わってないじゃない…

反省はしてるんだ

次に生かそうとしてるんだ

でもまた失敗

猿山らだ男(小学生)

…ごめんなさい

そう言い部屋を出て行こうとした

襖に手をかけると後ろから呟くようにこう聞こえた

らだ男の母

本当に…

「 無 能 な 子 」

猿山らだ男(小学生)

うぅ…僕頑張ってたのにぃ…

僕は叱られた悲しさから涙を流していた

すると知っている声が聞こえた

らだ男の祖母

あんたまぁた叱られたんかい…

らだ男の祖母

こっちにおいで。お話をしてやろう

猿山らだ男(小学生)

おばぁちゃん…

涙を流しながら祖母に付いて行き、部屋に入った

らだ男の祖母

叱られて悲しかったねぇ…次からは叱られない様に頑張るんだよ

猿山らだ男(小学生)

うん…

祖母はそう言い俺をなだめた

俺が泣き止んだのを確認すると、とある話を話し始めた

らだ男の祖母

昔、ここらでは言い伝えがあったんじゃよ

猿山らだ男(小学生)

言い伝え?

らだ男の祖母

そう。言い伝え

らだ男の祖母

山の奥、小学校の裏に神社があるじゃろ?

らだ男の祖母

そこには猿の偶像が眠っててな

らだ男の祖母

それに触れちまうと願いを叶えると同時に生贄になってしまうのじゃよ…

猿山らだ男(小学生)

生贄になったらどうなるの?

そう聞くと祖母は少し暗い顔をして言った

らだ男の祖母

この世からは消えてしまうんじゃ…

猿山らだ男(小学生)

天国にいっちゃうの?

祖母は首を横に振る

らだ男の祖母

次の生贄を探そうと時空が歪んだ世界で彷徨うのじゃよ

そう聞くと僕は少し怖くなり、祖母の方へ少し移動した

らだ男の祖母

大丈夫、大丈夫

らだ男の祖母

近ずかんかったらええ…

そう言い僕の頭をゆっくりと撫でた

頭を撫でられるとしだいに恐怖は薄れて行ったので、自室に戻る事にした

猿山らだ男(小学生)

猿の偶像か…

猿山らだ男(小学生)

今まで見た事も聞いた事ないなぁ

祖母が話した事を思い出しながら少し考える

猿の偶像の言い伝えが本当なら学校で噂になっている筈だ

故にあまり信じていなかった

猿山らだ男(小学生)

ふわぁ…眠いなぁ…

猿山らだ男(小学生)

今日は早く寝よ…

眠気に襲われ、今日は眠りに落ちた

次の朝、登校中

僕は昨日の話を考えていた

猿山らだ男(小学生)

猿の偶像…気になるなぁ…

小学生の僕は昨日の話を信じていなかったものの、興味は湧いていた

近ずいてはならない事は言われなくとも伝わっている

だけど好奇心には勝つ事が出来ずに、僕は今日見に行ってしまった

猿山らだ男(小学生)

ここ…かな?

放課後、1人でここに来た

他の皆に言っても信じてくれないだろうしからかわれるだけと思ったからだ

神社の中を除き、何かあるか確認する

猿山らだ男(小学生)

…うわっ!

思わず声を上げる

神社の中には古くてボロボロになった猿の偶像があったのだ

正直触りたくない

でもここまで来てしまったら後には引けない

猿山らだ男(小学生)

気持ち悪いなぁ…

そんな事を口にしながら手を伸ばす

猿の偶像に指が当たった

特に何も起こらない

猿山らだ男(小学生)

なぁんだ…何も無いじゃん!

そう言い後ろを振り返った

大きい猿の偶像が僕を見つめていた

猿山らだ男

その時からだったなぁ

猿山らだ男

こうなったのは

1人寂しい職員室で呟く

ここには誰も居ない

誰も来ない

歪んだ世界なのだから

猿山らだ男

まさか本当だとは思ってなかったなぁ

猿山らだ男

俺が生贄になるとはな

猿山らだ男

あ、そういえば

ふと頭に思い浮かんだ事を考えてみる

猿山らだ男

おばぁちゃん、生贄になる代わりに願いを叶えるって言ってたよな…

猿山らだ男

俺、何願ったっけ?

猿の偶像を見てから記憶が曖昧だ

猿を見たところまでは覚えているのだがそこからが曖昧だ

気が付いたら校舎の中に居るし、小学生だった俺が大人になっている

何を願ったかは勿論覚えて等いないし

教師の格好をしているけど授業をしたかしていないかも曖昧だ

猿山らだ男

あ゛ー!考えるの疲れるなぁ!

猿山らだ男

別の事しよう!

そう思い、職員室を出た

猿山らだ男

それにしてもここ飽きたなぁ

猿山らだ男

ずっと独りだし…

猿山らだ男

気晴らしに外でも行くか!

そう思い昇降口へ向かった

猿山らだ男

ん?なんだ?

なにやら外から声が聞こえる

幻聴かと思いもう一度耳を澄ましてみる

〜!〜〜。

〜〜〜!〜〜www

〜?〜!

幻聴じゃない

人だ

人だと認識すると俺は咄嗟に宿直室に隠れた

宿直室に入り、少し落ち着く

あの時湧いた感情はなんなのか分からない

とりあえず考えないようにしよう

捏島孝行

お!先生おるやんけ!

猿山らだ男

お前ら下校時間過ぎてるぞー

猿山らだ男

早く帰れー…

嗚呼、俺はこいつらを傷つけてしまう

こいつらを見て湧いてくる感情はきっとこいつらを傷付けてしまうだろう

本当は傷付けたくないよ

この湧いてくる感情はきっと殺意だ

こいつらを殺したくない

''殺して次の生贄にしたくないよ''

その後、俺は殺意に従い、殺し続けた

本当は殺したくないけど叶わぬ願いだった

猿山らだ男

ゾムゥ〜?

猿山らだ男

待てぇ…!

殺意と共に階段を登っていく

猿山らだ男

ま…て……?

そこで俺は目を見開いた

猿山らだ男

天…乃…

そこには俺の親友

天乃絵斗がいた

天乃絵斗

らだ男…ごめん

出会った瞬間銃口を向けられる

攻撃をしようとしているのは俺も同じで、俺も鎌を振りかざしていた

俺が攻撃するよりも早く

0.1秒早く

銃で撃たれたらこれ以上殺さずに済むのか…?

そう考えた俺は天乃に頼んだ

猿山らだ男

早く…殺してくれ……!

天乃絵斗

…。

パァン─────

撃たれた、そして

ザシュ………────

刺した

相打ちだった

俺達を見た他の奴らは走って逃げて行き、2人きりになった

猿山らだ男

…。

天乃絵斗

…。

しばらくの沈黙が続く

死んだか?と思ったが息をしているのでまだ生きているだろう

沈黙に耐えきれなかった俺は天乃に話しかける

猿山らだ男

…なぁ

天乃絵斗

なんだよ

2人の声が廊下に響く

猿山らだ男

巻き込んでごめんな

天乃絵斗

近ずいたのは俺だ…気にすんな

そう、俺は全てを思い出した

猿の偶像の奥に天乃が立っていた事

天乃と一緒に居たい、独りは嫌だと願った事

思い出してからは申し訳なさで胸がいっぱいになった

猿山らだ男

絵斗って今生きてるのか?

少しおかしな質問をする

絵斗はこの質問を理解した様だった

俺はここに来た瞬間

この世界線は''時空の歪んだ世界''なんかじゃなかった

黄泉の国。いわゆる''死後の世界''というものだった

天乃絵斗

らだ男と同じだよ

絵斗はそう言うと首に巻いていたスカーフを外す

絵斗の首は赤黒く染まっていた

猿山らだ男

ごめんな…俺

天乃絵斗

らだ男の所為とか言うなよ

言おうとした事が読まれたかのように遮られた

天乃絵斗

俺はらだ男が俺と居ることを願ってくれた事に対して逆に感謝してるよ

天乃絵斗

だかららだ男が謝る必要は無い

その言葉に救われた

勝手にやった事なのに感謝されるだなんて思ってもいなかった

俺は想いを伝える

猿山らだ男

…ごめ

天乃絵斗

じゃなくて?

猿山らだ男

…ありがとうな!

俺は目から雫が落ちていた

それは絵斗も同じだった様だ

2人で目を閉じて

2人で空を飛んで行った

猿山らだ男

来世は呪いなんて掛けないから安心しろよ〜

天乃絵斗

らだ男の事だしまたやりそうだけどそう願っとくわw

猿山らだ男

おいwやんねぇよ!w

こうして猿の呪いは消え

有名な実況者がこの世に現れた

かめりんご

アイコンがまだできていないので
ゾムさん、鬱先生、トントンさんは居ないです!

かめりんご

ロボロさんは出てきてないけど作ってます(一応ロボロさん推し)

かめりんご

いつか出すと思うのでお楽しみに!

かめりんご

それじゃーばいち〜

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