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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ
rara🎼
rara🎼
rara🎼
──その光は、もう消えたと思っていた。
けれど、心の深いところでまだ確かに、息をしていた。
天界の朝は、絵のように穏やかだった。
雲一つない空を、金糸のような光がすべるように流れていく。
遠くからは、祈りの旋律が微かに響いていた。
けれど、いるまの胸にそれが届くことはなかった。
いるま_ドミニオン
彼は回廊の柱に背を預け、空を見上げた。
その瞳に映っているのは、雲の向こう──かつて隣にいた者の残像だった。
右手には、金の糸が緩く巻きつけられていた。
なつと“対”で持っていた祈りの証。その意味は、今となってはもう形骸に近い。
けれど、ほどくことができない。
この糸を手放したら、自分の中で“あいつ”が完全に消えてしまいそうで。
いるま_ドミニオン
そう自嘲気味にこぼしつつも、糸を握る手に、自然と力がこもる。
堕天。
それは、終わりを意味するはずだった。
神の恩寵を失い、光から断絶され、ただ“闇の存在”として在るということ。
けれど──あの日、なつが消えた時。
その背中に揺れていた黒い翼に、まだ“光”の名残を見た気がした。
それは錯覚だったのかもしれない。
だが、錯覚だとしても、いるまにとっては唯一の希望だった。
そのとき、不意に後ろから声がした。
こさめ_アークエンジェル
静かで、けれど確かな声音。
振り向けば、そこに立っていたのはこさめだった。
彼は、いつもよりわずかに疲れた顔をしていた。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
こさめ_アークエンジェル
こさめは少し間を置いて、いるまの隣に並んだ。
そして、彼と同じように空を仰ぐ。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
いるま_ドミニオン
いるまの問いに、こさめは一瞬だけ沈黙した。
けれど、やがてゆっくりと頷いた。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
祈るしかできない。
それは無力で、虚しい行為かもしれない。
けれど、それでも。
こさめ_アークエンジェル
その声の端に、小さくにじんだ悔しさと、優しさを、いるまは聞き逃さなかった。
いるま_ドミニオン
言葉にしてみると、それは思っていたよりも重かった。
こさめは目を見開き、いるまを見つめた。
こさめ_アークエンジェル
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
それは、禁じられた感情かもしれなかった。
けれど、いるまの瞳は真っ直ぐに揺れていなかった。
こさめは、その目に一瞬言葉をなくした後──ふっと、小さく微笑んだ。
こさめ_アークエンジェル
いるま_ドミニオン
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
それがどれだけ、自分を傷つけるかを、彼は知っているから。
霊域の泉。
水の静寂に包まれた場所で、みことはひとり、地面に腰を下ろしていた。
誰にも見られない時間。
誰にも聞かれない想い。
水面に映る自分の顔は、どこか頼りなく、揺れていた。
みこと_パワー
何度も問いかけてみる。
けれど、明確な答えは出てこない。
彼のことは、断片でしか知らない。
けれど──知っている。
“誰かを救おうとして、壊れた天使がいた”ということを。
それが他人事ではなくなっていることに、みことは薄々気づいていた。
みこと_パワー
祈られたら、答えたくなる。
苦しんでる声を聞いたら、目を逸らせない。
でも、そのせいで自分が壊れたら──
自分もまた、なつのように堕ちてしまうのではないかと。
水面に映る自分の背に、ちらりと黒い影が滲んだ気がして、思わず手で波を立てた。
そして──地上。
なつは、瓦礫の影に身を潜め、何かをじっと見つめていた。
それは、こさめが放った祈りの欠片。
瓶に閉じられた小さな光が、偶然か、意図的か──彼の元へ届いていた。
なつ_ソロネ
小さく問いかける声は、誰にも届かない。
光をそっと指先で撫でる。
それは確かに温かく、懐かしく──苦しかった。
なつ_ソロネ
笑みとも、泣きそうな顔ともつかない表情で、なつは祈りを見つめ続けていた。
──その温もりは、まぎれもなく、かつて自分が信じたものだった。
天界。
高台。
らんは、黙って空を見ていた。
背にある白翼が、風に小さく揺れる。
その視線の先には、何もない空。
けれど、彼の心はどこかを探していた。
らん_ソロネ
ぽつりとこぼれた言葉は、まるで“誰か”に向けた祈りのようだった。
らん_ソロネ
らん_ソロネ
らん_ソロネ
言葉はそこで止まった。
言えなかったのではない。
言うべきか、まだ迷っているだけだった。
──揺らぎの先に、残る光。
それは、確信ではない。
希望でもない。
けれど、見えない誰かの手に引かれるようにして、そこにあった。
そしてその光は、ある者には救いとなり、ある者には迷いとなりながら── それぞれの心を、そっと照らし始めていた。
第8話･了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡90
rara🎼
rara🎼
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