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生ぬるい風が私たちの体を通り抜けていくいつもの事。 いつものようにサキは言った。

サキ

死にたい。

ユキ

......

サキの口癖は『死にたい。』だった。 いつものようにそんなことを言うから私はサキにこんなことを言っていた。

ユキ

じゃぁさ。一緒に死のうよ。

サキ

え...?

サキは目を大きく開いて私を見ていた。そして、いつもの表情に戻ってからサキはゆっくりと言った。

サキ

いいの?

サキ

これからの人生無駄にしてさ

ユキ

いいよ。別に...

ユキ

なんか...生きてるのもちょっと疲れてさ~

ユキ

だから...ね。

私が微笑みながらサキに言った。

サキ

...。うん。

サキも優しく微笑み返してくれた。

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

ユキ

サキ

!!

ユキ

...じゃあね。サキ!

サキ

うん。またね!ユキ

先生

ここはー、であるから、

先生

ここをー

ダルい。 なんで勉強なんてしないといけないんだろう。

ユキ

はぁ

ユキ

早く終わんないかな~(ボソッ

先生

ここテストに出ますからね!

ユキ

テスト...ねぇ

めんどくさい。

ユキ

テストとかしないといけないとかこの世界終わってんな(ボソッ

ユキ

サーキ!

サキ

!!

サキ

ユキ!

ユキ

今日はやいんだね!

サキ

そうなんだ!今日は部活休みでさ!

ユキ

よし!それなら早く準備できるね!

サキ

うん!!

私の隣にいる可愛い女の子は、私の幼なじみのサキ。家同士が隣で仲良くなった。 そんなサキには少し変な口癖がある。それが前の話に出た『死にたい。』だ。 いつからそんなそんなことを言い出したのかは、もう...覚えていない。

サキ

じゃぁユキ!

サキ

家に着いたらすぐに連絡!よろしくね!

ユキ

りょーかい!!

サキ

じゃ!また後で!

ユキ

うん!また後で!!

ユキ

ただいま

バタバタ

お母さん

ユキちゃん、おかえり。

と、優しく微笑みながらお母さんが出迎えてくれた。

ユキ

お母さん。ただいま

私も微笑み返した。

ユキ

自分の部屋に戻るね。

お母さん

えぇ...。わかったわ。

ユキ

........

お母さんと別に仲が悪い訳でわないが...。高校生になってからお母さんとの間に壁ができてしまった。

ユキ

あ...!サキに連絡しないと

サキに連絡をしようとした時サキから連絡が来た。

ユキ

!!

サキ

ユキ〜もう家にいる?

ユキ

いるよー!

サキ

良かった!
じゃぁ!これから旅の準備をします!!

ユキ

はーい!

ユキ

何持っていけばいい?

サキ

スマホはいる?

ユキ

うーん

ユキ

誰かに連絡するわけじゃないしいらないと思う。

サキ

確かに!!

サキ

じゃぁスマホはなしで!

ユキ

りょ!

サキ

次は〜、財布!いるかな?

ユキ

んー。私そこまでお金ないけど死ぬなら遠いところがいいよね

サキ

そうだね!!

サキ

電車とか切符買うしいるか!

ユキ

うん!!

サキ

食べ物は〜

ユキ

盗んじゃお!!

サキ

そのアイディア!

サキ

ナイス〜!!

ユキ

でも〜

サキ

警察とかに見つかるのは面倒だよね

ユキ

そうだよね。

サキ

ナイフとか持っていく?

ユキ

いいね!それ!

サキ

じゃぁ後は自分が持っていきたいものを準備してね!

ユキ

わかった!

サキ

準備が終わったら連絡よろ!

ユキ

りょ!

ユキ

ナイフって台所にしかないや

ユキ

お母さんにバレないように持っていかないと

カチャンカチャン

ユキ

えーと...

お母さん

ユキちゃん..?

ユキ

!!

ユキ

おかぁ..さん

お母さん

どうしたの?

お母さん

なんか探してるみたいだけど

お母さんが心配そうに私を見てきた。

ユキ

うん。ちょっと探し物

お母さん

何探してるの?

ユキ

...ナイフ

お母さん

ナイフ...?

と、お母さんが少し驚いた顔をしてから私に聞いてきた。

お母さん

何に使うの?

ユキ

えっ..と

ユキ

学校の家庭科で使うの

お母さん

え?

お母さん

学校で貸して貰えないの?

ユキ

うん。

ユキ

うちらのクラスだけ、ナイフが少なくて

お母さん

そう...なのね。

ユキ

うん。

お母さん

それにしても包丁じゃなくてナイフなんて

ユキ

危ないよね。

と、私はお母さんに微笑みんだ。お母さんも私に微笑み返してくれた。

お母さん

これがナイフよ。

ユキ

ありがとう。

お母さん

くれぐれも指とか切らないように気おつけてね。

ユキ

うん。もちろん。

ユキ

(でもなんでナイフなんてあったんだろう?)

ユキ

(ま、いっか)

ユキ

よし!

ユキ

準備は出来たっと

ユキ

サキに連絡しないと

ユキ

準備できたよっと

ユキ

準備できたよ!

サキ

私も〜!

ユキ

何時ぐらいに行く?

サキ

夜の方がいいよね?

ユキ

うん。お母さんが寝た時がいいかな

サキ

そうだよね

サキ

じゃぁ22時は?

ユキ

それぐらいの時間ならお母さん寝てるから平気だと思う!!

22:10

ユキ

......

ユキ

(よし。行くか)

ユキ

お母さん。

ユキ

行ってきます

私たちの旅の始まり

ユキ

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