注意事項等は前のおはなしを読んでいただけると幸いです︎✿
嫌い。
俺は、ゆうたくんが嫌い。
何か1人でやろうとして、何か1人で頑張って、俺に頼ってくれない。
頼られない。兄失格なのか?
でも、ゆうたくんは俺の為に何かしようとしてくれているのは分かる。
「俺は、何も出来なくて弱いのに?」
ひなた
おはよーございまーす!!
早朝に学校へついた。だって、やることがあるから
ひなた
(今日はどれかなー、)
俺は引き出しの中のボロボロになった教科書やノートを一気に落とした
ひなた
……、
「今日はこれかあ」と思いつつ、それを上にして見る。
ノートの欠片もなくなった、ノートだったもの。
これは虐めだと分かっている。でも、
みんなに心配をかけたくないから。
俺は床に散らばった教科書やノートをしまった。
翠
おはよーございます…?
ひなた
おお!翠くんだ〜!
翠
ひなたくん、早いね
ひなた
え〜?そうかなあ?
翠
うん、そんな朝早くから何してるの?
ひなた
え〜?一番乗りで前に行って歌ってる☆
翠
えー?ほんと…?聴いてみたいなあ
ひなた
ほんとお!?でーも、今日は歌わなーい!
翠
そっか、明日歌ってくれる?
ひなた
うん!何でも何曲でも歌ってあげる!
翠
やったぁ…!じゃあ、明日一緒に学校行かない…?
ひなた
いいよいいよ!行きたい行きたい!
ひなた
はーい!
ひなた
(…、待って、明日翠くんと一緒に登校するならノート確認できない、)
ひなた
(………、翠くんにだけは、言おうかな。)
俺はこっちの視線にも気付かない翠くんを見つめながら、考えた。