ぬしぬし
⚠️誤字注意⚠️ ⚠️キャラ崩壊⚠️ ⚠️流血表現⭕️⚠️ ⚠️暴力的⚠️ ⚠️バッドエンド⚠️ ⚠️駄目作⚠️ ⚠️一人称・二人称・三人称の違いあり⚠️ なんでも許せる方のみお読みください🙇♀️ パクリ❌ 参考⭕️
ぬしぬし
ぬしぬし
夜の風が、すこし冷たくなってきた。
夏の湿気が完全に抜けた夜。
寮の窓から見える街は、まるで呼吸を止めたみたいに静まり返っている。
みこと
すち
みこちゃんはもう眠っていた。
隣のベッドからは、穏やかな寝息が聞こえる。
この部屋の静けさに、時々息が詰まりそうになる。
ポケットの中の端末が一度だけ震えた。
画面には、組織の暗号文。
見慣れた数字の羅列のあとに、短く任務の内容が映る。
──“対象、都心第三区画。目撃者の処理。”
胸の奥がわずかに冷える。
新しい任務。
つまり、また“殺す”ということだ。
すち
俺は無言でベッドを出て、カーテンの隙間から夜を見た。
暗い。
それが心地いいと思ってしまう自分が、少しだけ怖い。
黒い服に袖を通す。
首元まで覆うようにフードをかぶる。
最後にポケットへ手を伸ばす。
中にあるのは、いつものナイフ。
みこちゃんに不思議と惹かれてから、何度も「もう手放そう」と思った。
けれど、手放せなかった。
この冷たい金属の重みだけが、俺の“現実”を繋ぎ止めてくれる気がしていたから。
すち
寮のドアを静かに閉める。
夜風が頬を撫でた。
秋の匂いがした。
夜の空気は重く、鉄の匂いと霧が混じるように体にまとわりついていた。
標的は、震えながら壁際に追い詰められている。
その瞳に映る恐怖と必死の声が、俺の胸を締め付ける。
声は嗚咽混じりで、涙が頬を伝う。
Noxus
俺はナイフを握り、いつも通りの角度を計る。
いつでも切り裂ける位置───計算は完璧にできる。
けれど、指先がわずかに震えて、足に力が入らない。
呼吸は浅く、肩が微かに揺れる。
心の奥で、抗う自分がいた。
…………なんで?
なんで動かないの?
………ッただの任務でしょ、殺すだけでしょ…
標的の泣き声が耳に突き刺さる。
''俺、死にたくないかも''
あの夜、そういったみこちゃんの顔が頭の中で浮かぶ。
視界の端で、ナイフの刃先が揺れた。
心臓が跳ね、足が地面に沈む。
自分が、任務を遂行する「殺し屋」ではなく、ただの少年であることを思い知らされる瞬間だった。
心臓が強く跳ねた。
………逃げろよ
……早く………生きたいなら…
殺せない。
ただの一瞬。
けれど、殺し屋にとってそれは“致命的な一瞬”だった。
バンッッ
ひとつの銃声が響く。
目の前で標的は倒れ、返り血が飛んだ。
Noxus
目の前で倒れた標的。
俺の足元まで、赤の海が広がる。
光を失った瞳。
また、ひとつの命がこの世から消えた。
師
時間が止まったかのように思った。
聞き馴染みのある声。
俺はしばらく、ナイフを握ったまま動かなかった。
師
師
師
少し高い声が近づき、俺の肩に手を添える。
けれど、その瞳は人間味を失っており、機械と言った方が正しかった。
Noxus
やっとの思いで声を放つ。
けれど、その違和感は一瞬で見抜かれていた。
師
師
師
大きく開かれた瞳が、俺の眼の真横にまで迫ってきた。
その圧は、俺の呼吸を締める。
Noxus
沈黙。
答えられない。
その一瞬の沈黙に、師の目が動いた。
ドゴッッ
無音で、拳が飛んできた。
Noxus
頬に強い痛み。
その衝撃で、ナイフが地面に甲高い音を立てて落ちる。
体が傾き、自然と背中は壁に当たる。
戸惑いつつも顔を上げると、また無音の拳が振り落とされた。
師
Noxus
フードが外され、顔を覗きこまれる。
その瞳の奥は笑っておらず、静かなままだった。
それが、何よりも怖かった。
師
師
Noxus
俺を拾った。
俺を殺し屋へと導いた。
殺し屋の全てを叩き込んだ。
その言葉に絶望する俺は、きっともう既に「殺し屋」では無かっなのかもしれない。
肺が裂けるように痛い。
呼吸が上手くできない。
肋骨が軋むように音を立てている気がする。
視界は地面。
自分の顔から、何かがぽたぽたといくつも滴り落ちていく。
衝撃は、止まらなかった。
声も出なかった。
師
師
Noxus
師
俺は唇を強く噛んだ。
強い殺意が湧いた気がした。
地面に落ちたナイフは、既に回収済み。
ナイフを強く握り、構えた。
でも、この殺意は以前とは全く違うものであることは確かだった。
Noxus
俺は師匠《此奴》の心臓を目掛けて、ナイフを突き刺そうとした。
師《此奴》も銃口を俺に向け、引き金を引こうとする。
その時。
ボス
師
Noxus
ボスの声が、空間を裂いた。
その声を最後に、夜が明けた。
夜明けは、任務終了の最後の鐘。
互いに武器を仕舞い、その場から去った。
───もう、辞めたい。
そんなことを言えば、俺は死ぬんだろうな。
きっと。予兆もなく、みこと《彼奴》の前から消える。
でも、みこちゃんは───
俺の事を、探してくれるのかな。
ナイフについた血痕。
明らかに俺の血だった。
俺はまた、深くフードを被って歩く。
その夜は、俺を人間と機械の間を結びつけていた。
ぬしぬし
ぬしぬし
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ぬしぬし
コメント
9件
今までずっとテラーにログインしていなかったんですけど今回ログインしました! てぃあさんの「♡♡♡男子でも構わない!」の時から見ておりました! いつも天才的な物語を読ませて頂いております! ほんとにいつもありがとうございます!
やばいよ好きだよ🥹︎💕 2本投稿ありがとうござます!!!(💬短くてまじでごめんね😭)