うらら
桃side
ないこ
現在21:30分。 仕事の関係でいつもより帰るのが遅くなった俺は、 玄関で靴を脱ぎながらそう叫んだ。
ないこ
ないこ
いつもみたいにリビングに繋がる扉から飛び出してきたり、 扉の向こうから「おかえり」と声がしてくることもない。 俺は不思議に思って、自分の部屋には行かずに 背広を纏ったまま、 リビングの扉を開けた。
〜リビング〜
ないこ
扉から頭を出して、キョロキョロと中を見回してみると そこには真剣な表情でパソコンに向き合っている、 恋人兼メンバーのいふまろがいた。
ないこ
いふ
三回目の「ただいま」を言うと、 ようやく元気な返事が帰ってきた。
ないこ
そう思い、今すぐにと抱きついてこようとするいふまろをどかす。 流石に外に出たばかりの背広で抱きつくわけにはいかない。 そして自分の部屋で背広とバッグを置いて、 一人風呂へと向かった。
ないこ、入浴中・・・・・・
ないこ
タオルで髪の毛を拭きながら、 寝巻き姿でリビングに入る。 扉を開けると俺に視線の先には、 まだパソコンと睨めっこしているまろがいた。
ないこ
俺が風呂に入っていたのは、かれこれ20分ぐらいだ。 多分あの様子だと、俺が帰ってくる前からやってるみたいだから まろが仕事帰ってきてから、ずっとやってるとすると・・・・・・
ないこ
動画内で彼は、 「残業三時間できんのか?!」 と言ったことがあったが、 まろが今しているのも、残業なのだろうか。
ないこ
俺も仕事と歌い手を両立している身として、 どうしても彼の体調が心配になってくる。 あと・・・・・・
ないこ
ないこ
とりあえず空腹を紛らわすための、 軽い夜食を食べる。 その時まろの隣に座って食べてみたりしたんだけど、 特に反応は無かった。
ないこ
仕事後の美味しいご飯と暖かい体。 俺はすぐ睡魔に襲われた。
ないこ
そう思ったのも束の間。 俺の視界は既に真っ黒へと変わっていた。
青side
いふ
パソコンを閉じて、 上に向かって大きく伸びをする。 開放感がえげつない。 俺が伸ばした腕を下に下ろした時、 肩にぽすりと重みが乗った。
いふ
隣にはすやすやと寝息を立てて寝ているないこがいた。 少し大きめの寝巻きを纏って、 俺の肩に寄りかかる姿は、 彼氏目線としてとても可愛いものだと感じた。
いふ
いふ
ないこの頭をよしよしと撫でる。 と、彼はんっと声を出した後 ぱちくりと瞬きしながら目を覚ました
ないこ
いふ
ないこ
そう言って ギュッと抱きついてくるないこ。 危うく理性が消えるところだった。
いふ
ないこ
俺はないこの手を握りながら、 二階へと上がった。
部屋に入り、 二人で同じベッドに飛び込む。 電気を消して「おやすみ」と声をかけると、 ないこがふにゃりと笑って 「おやすみ」 と返した。
ないこ
ふと、目を閉じようとした俺に ないこの小さな声が聞こえてきた。 ギュッと俺の服に抱きついてくる。
いふ
ないこ
「せっかくの休日なんだから」 と耳を真っ赤にして俺の服へと顔を埋めるないこ。 やっぱり寂しかったのか。 そう思った俺は、 そっと彼の額にキスを落とした。
いふ
明日はたくさん甘やかしてあげよう。 そう思いながら俺は、 そっと瞼を閉じた。
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
コメント
4件
うわー!!神作を見つけてしまった…! ないふ尊かったです…_:( _ ́ཫ`):_ リクエストなんですけど、赤組いけますか?