サトミ
エリナー
エリナ
何?
サトミ
聞いて聞いて!
サトミ
なりたい姿を自分に反映することが出来るアプリがあるらしいよ!
エリナ
ほんと!?
ハルト
なんだそれ……
ハルト
俺はありのままの自分で生きていたいと思うが。
エリナ
ハルトは頑固だなー
エリナ
女は顔で選ばれるんだよ!
エリナ
例えば有名モデルなんかは超可愛いじゃん!
ハルト
それはそうだけどよ、、
ハルト
いきなり違う顔を親が見たらどう思うか?
サトミ
ほんとハルトは頑固!
エリナ
ねー!
エリナ
んんん、
エリナ
どのアプリだろうなー
私はひたすらスマホのストアを見ていた。
すると、こんなアプリを見つけた。
エリナ
一瞬で可愛くなるアプリ……?これのことかな?
エリナ
このアプリを使って可愛くなった人……!?これが!?
エリナ
よし、ダウンロードしよ!
私はダウンロードボタンに触れた。
エリナ
えっと……私のアバターを作る……?
そして、私は自分の好きなキャラクターをイメージし、
アバターを作成した。
エリナ
次は名前をつけてください……?
エリナ
私さくらんぼ好きだから……チェリーでいいか!
チェリー
お名前、ありがとうございます!
エリナ
あれ!?喋った!
チェリー
名前をつけて下さり、とても光栄です!
チェリー
あなたの顔、それだけで満足ですか?
エリナ
満足じゃない……これだけじゃ、ササキ先輩に告られない……
私は、サッカー部のキャプテン、
「ササキ先輩」に思いを寄せていた。
バレンタインチョコも作って渡した。けれど……
ラブレターだけは渡せなかった。
いや、違う。私は先輩から直で告られたいのだ。
チェリー
それじゃあ、あなたがすぐ可愛くなる魔法をかけましょう……
エリナ
お!早く早く~
チェリー
ふふ……
その時、チェリーがいきなり笑った気がした。
エリナ
え……?
チェリー
はは、人間とは強欲なものですね!
チェリー
親がそれを見たらどう思いますか!
チェリー
ハハハ!これで、あなたは可愛くなりましたよ!
チェリー
「私と入れ替る」形で!
チェリー
今日から私がエリナですよ!
チェリー
あなたはせいぜいアプリの中で泳いでてくださいな!
エリナ
そんなこと、規約には……
チェリー
あなたが更なる可愛さを求めたのが悪かったのですよw
ほんと、人間の物欲は底がないですねwwwww
ほんと、人間の物欲は底がないですねwwwww