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ネツキ
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ネツキ
教室
先生
先生
先生
起立
気をつけ
礼
さようならー
先生
先生
小坂美唯叶(こさかみいか)
先生
小坂美唯叶(こさかみいか)
小坂美唯叶(こさかみいか)
学校の図書室
小坂美唯叶(こさかみいか)
並んでる多種多様なジャンルの本に目を奪われながら夏休みの本を選ぶ
学校が開いてる17時まで 出入りが自由の図書室
そんな図書室には ちらほら色んな人が居る
本を読んでいる人
勉強をしている人
16時まで残らないといけない図書委員
僕と一緒で夏休みの読書用の本を 探しに来た人もちらほら
小坂美唯叶(こさかみいか)
適当に選んだ夏休み課題に使う 小さくて薄い本
小坂美唯叶(こさかみいか)
自分の荷物を置いた席に本を置き 再び本棚の方へ向かう
小坂美唯叶(こさかみいか)
なんてことを考えながら ジャンル分けされてるコーナーへ行く
小坂が立ち止まったのは ホラー・怖い話のコーナー
怖くて後悔してしまうが 好奇心が動いてしまうこのコーナーが好き
図書室に用事があれば 絶対に立ち寄るコーナーベスト1 (僕ソース)
見慣れたコーナーで 新しい本が無いか流し見で探す
この図書室は月1回に数十冊の本を仕入れる
図書委員の友達が「ラベル作るのが面倒臭い!」となど愚痴っていたが
(高確率で)新しいオカルトの本が 入ってくる日なので楽しみにしている日でもある
小坂美唯叶(こさかみいか)
なんてことを考えていると ふと1冊の本が小坂の目に止まる
「στιγμή της μοίρας」
初めてこの図書室で見る 見慣れない古代からありそうな本
周りの本とは違う読めもしない その異質な本を手に取る
材質が布で触り心地が良い 表紙絵のない内容が全く不明な本
翻訳やラベルがないことが引っかかる
大体は翻訳が本文の下に書かれてたり
もう全体が訳されていて 怪しい日本語しかない本があったり
たまに全部が英語で書かれているが… 大体は他の国の童話の絵本だったりする
それにラベルは図書委員が作って "絶対に仕入れられた本につけないといけない"
本を管理するための大切なデータだから 学校の本にはラベルがないといけない
この本には一切それらが見られなかった
小坂美唯叶(こさかみいか)
適当なページを開け、本の1文に目を通す
「Γυρίζοντας τη σελίδα της μοίρας, ανοίγει μια πόρτα σε έναν άγνωστο κόσμο.」
すると、本がピカッと白く光り 手から離れて宙に浮く
呆気に取られる暇もなく 小坂は白い光に全身を包み込まれた
小坂美唯叶(こさかみいか)
光の中で謎の安心感とともに微睡みしてしまう
小坂美唯叶(こさかみいか)
ペラペラペラッ
紙が擦れる音に目覚めさせられる
見知らぬ図書室
小坂美唯叶(こさかみいか)
電気のついてない 夕日に照らされている図書室
窓が全開で風が吹き入ってくる
さっきの音であろう本がペラペラと 風に吹かれてめくられていた
小坂美唯叶(こさかみいか)
その本はさっき小坂が手に取った本にそっくりだった
唯一違う点は 謎の文字ではなく日本語で書かれていることだった