輪廻の輪

玲王くん

……

……

……

姑獲鳥

姑獲鳥、それが私の名前だ。

そう、姑獲鳥。

玲王くん

前も言った通り、これは君を愛する人々の輪廻の輪

つまり、皆、君を愛しすぎるがあまり君を殺してしまうんだ。

だから、君も愛せ

無理かもしれない

難しいかもしれない

いっそ……いっそ死んでしまった方が楽かもしれない

けれど、君が"破壊者"を愛せば

殺される可能性は減るさ

嗚呼、そうだ

この輪廻に何らかのバグが起きた

そう、気をつけてくれ

相当、やばい事になるかもしれない

……お！

れ……！、

おや、お呼ばれのようだね、

さぁ、目を覚ますんだ。

たとえ愛せなくとも

この輪廻は 終わらない

白い天井に白い壁

なり続ける無機質な機械音

ふわふわとしたベット

見覚えがある。

ここは……

医務室だ。

目が覚めた瞬間に誰かが叫ぶ。

曽倉が心配そうにこちらを見る。

黒名は涙目になりながら、抱きついてくる。

曽倉と黒名の話はこうだ。

士道が何時もどうり暴力沙汰を起こしかけた時に俺が割って入った。

いつもならそれだけで、よかったが、今回の場所は食堂で、

俺は殴られた勢でテーブルの角に頭をぶつけて倒れたらしい。

そして三日間、眠り続けていたという。

ちなみに原因の士道はと言うと、現在仕置き室にて反省中らしい。

あの士道が反省するとは思えないが……

唯一の救いは、語学勉強期間だった事だ。

うん、ほんとに。

((玲王くんは、、/玲王は…))

((僕が守るｯｯ！！/俺が守る守るｯ！！))

そう心に誓った、黒名と曽倉なのでした……。

この二次選考も終わりが近づいてきた

次に控えてるのは、u20日本代表へ向けた適性試験だ。

世界選別の時はどうなるかと思ったけど……

そう、彼らは知らなくていいこと。

今はただ、この平和な時を過ごさせて欲しい。

彼らには、傷ついて欲しくないのだ。

確かに姑獲鳥は俺に愛せといった。

けど、破壊者が分からない状態で、どう愛せばいいんだよ。

謎は深まるばかりだ。

どうしたの、？

なにかあったの？

ストライカーはレオを殺して、 メメントモリはそれを邪魔する、でしょ？

ふーん、それの何がまずいの？

……つまり、どういうこと？

エゴイスト？

それはストライカーとかとどう違うの？

ストライカーとメメントモリ両方の邪魔をして、

御影玲王を手に入れようとする。

なるほど、名前どうり自己中なのね

でも、それの何が問題なの？

大問題なんだよ、それが

どちらの味方でもない、

一番、扱いに困るんだよ、そういう奴が

█ ███。君に依頼をしよう

このバグをおこした奴を捕まえろ

殺しても構わない。

随分とまぁ、焦ってんね

当たり前だ。

この輪廻の輪をここで終わらせるわけには行かない。

気をつけてくれ

《ｷﾞｭｯ》

エゴイストは、、

二人いる。

to be continued……？