主
主
主
主
ー時は少し遡る。 〜れる視点〜
ガッターンッ
れる
れる
れる
…油断していた。ゆうくんが、キスについて何も考えない訳がないのに。
れるは、やっぱり器用にできない。物事をうまく考えられんかった。
これは全部、れるのせい。
最初、ゆうくんから添い寝をおねだりされたときには、誘われてんのかと思った。恋してるがゆえの思考なんやけどね。そんなことないとすぐに理解して、ほんとに添い寝するだけに留めたれるは偉いと思う。でも、問題はそこからだった。
朝目覚めたら、目の前に、必死に目を瞑って顔を近づけてくるゆうくんがいた。そんなん、もう我慢できるわけないやん。…ついうっかり、キスをしてしまった。いや、キスだけなら良かったんやけど。
舌を入れてしまったのだ。可愛すぎて。
今思い返せば、本当に最低なことをしたと思う。どれだけゆうくんのことが好きとはいえ、するべきじゃなかった。こんなことになると想像すら出来てなかった。ほんとに、考えなしやった。
ゆうくんを好きになった理由は単純で、活動を頑張る姿、笑顔、ちょっとメンヘラなとこも、全部含めてゆうくんに惚れた。そこから、活動を邪魔しないように。自分の活動も頑張れるように。この気持ちは、押し潰していたのに。
『なんで?』
れる
『手を出さないんじゃなかったの?』
れる
『君のせいだよ。』
れる
れる
【叶わぬ恋のままにしておけばよかったのに。】
ゆう
あの日、配信の日、なんて言われたんやっけ。 もう、思い出せない。なんで。なんでやろ。
ともかく、これは全部れるのせいだから。
もう、どうしようもない。
後悔する時間すら、神様は与えてくれないのだ。
れる
こえ
こったろ
くに
れる
れるが行ったら、迷惑になる。 なら、行かないほうが…
こえ
れる
こえ
れる
ここまでに、実は約一分ほどしか経っていない。 ただ、れるにとっては、10分のように、時間が長く感じた。
ーそして、現在に至る
れる
お願いゆうくん。続きを言わないで。
ゆう
れる
あぁ、だめだ。押し潰していた気持ちが溢れ出てしまいそう。
れるは大罪人なのに。ゆうくんが倒れるまで追い込んだ張本人なのに。
れる
その優しさにれるを混ぜないで。
主
主
主
主
主
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