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初めに言っておくが、俺は幽霊を信じていない。 むしろ幽霊なんて居ないと思っている。
非科学で現実的でもない。 むしろ信じろという方が難しい。
今回はそんな俺が体験した話だ。
あれは高校生のときだった。 俺達はやんちゃだった。
当時夜の街にバイクで色々走り回った。 勿論警察にも何度もお世話になった。
その日は何も変わらず、 俺、ヤス、ちーやん、まさの 4人で走り回っていた。
だけど、今日は少し違った。
ウーウーウー
警察
いつもの様に警察が俺達に止まるよう指示する。 だが、俺達はそんな事お構い無しにアクセルを回した。
すると、警察が本気を出した。 10台以上のパトカーとバイクで俺達を追いかけてきたのだ。
拓
ヤス
ちーやん
まさ
拓
そういって俺達4人はバラバラに散らばった。
いつもの場所。
それは廃墟となったラブホテルだ。 営業していた頃は人気だったみたいだか、何かしらの理由で潰れてしまった。
それ以来、その場所は俺達の溜まり場となっていた。
拓
20分以上に及ぶ、カーチェイスの末、何とか捕まらずに済んだ。
そして、俺はいつものホテルに向かった。
ホテルの地下一階の駐車場にバイクを停めようとすると、他の仲間のバイクが既にあった。
拓
独り言を零しながら、地下一階からエントランスに繋がる螺旋階段を登る。 階段を登る最中に、エントランスから声が聞こえる
ヤス
ちーやん
まさ
ちーやん
アイツらが俺の事を心配してる声が聞こえてくる。
拓
ヤス
ちーやん
まさ
拓
そういって俺達は今日の警察の事や、たわいもない会話を続けた。
話が盛り上がってた最中に急にまさが話し始めた。
まさ
拓
ヤス
まさ
まさ
ちーやん
まさ
まさは少しイラッとしていたが、結局俺達は帰らずにそのまま話し続けた。
ポツン ポツン ザー 雨が降り出した。
まさ
拓
俺達は雨の日はバイクに乗らないって決めていた。 バイクが濡れたり、スリップしたりといい事が1つもないからだ。
ちーやん
拓
まさ
まさは少し呆れていたが、俺達は会話を続けた。 だが、ヤスがやけにモジモジしている。
拓
ヤス
ヤス
ヤス
拓
このホテルは廃墟の為、電気や水道などは通っていない。 だからいつもホテルの外でトイレ等は済ませる。
まさ
ヤス
まさ
拓
俺達がホテルのトイレの場所に悩まされていた時
ちーやん
ちーやんが自分の後ろに指を指した。
ちーやん
ヤス
そういってヤスは自分のスマホのライトを使ってちーやんの後ろの部屋に向かう。
ガチャ
ヤスがその部屋に入っていく。
まさ
ヤス
拓
そういって俺達はまた会話を続けた。
だが、10分以上経ってもヤスが帰ってこない。
拓
ヤス
まさ
気になった俺達はヤスが入った部屋に向かう。 扉の目の前に立ち、声をかける。
拓
返事がない。
ちーやん
返事がない。
まさ
返事がない。
少し不安に思った俺達はヤスが入った部屋の扉を開けた。