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コメント
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お互い優しいからこその辛さ😭 続き楽しみすぎるよー
第四章 優しさ
ak
pr
ak
あっきぃが指さす。 木々の隙間、 その奥に小さな家が見えた。 古びた木の扉。 煙突からは、うっすら煙が出ている。
pr
ak
嬉しそうに笑う。 その顔を見た瞬間、 胸の奥が少しだけ締めつけられる。 ――ここまで、来てしまった。
ak
pr
思わず声が出る。
ak
pr
ak
pr
少し強く言うと、 あっきぃはきょとんとして、 それからこくっと頷いた。
ak
pr
ak
素直な返事。 その無防備さに、一瞬だけ迷う。 ――離したくない。 そう思ったのに。
pr
それだけ言って、家へ向かう。 扉を開ける。 軋む音。 中は、薄暗い。
pr
人の気配。 奥のベッドに老人が横になっている。 ――祖母か。 ゆっくり近づく。 目が合った。
おばあちゃん
小さな悲鳴。
pr
低く言う。 震えている。 当然だ。
pr
それだけ伝える。
pr
信じるかどうかはどうでもいい。 ただ俺はあっきぃを守るために、 ここにいる。 それだけだ。
外に戻ると、 あっきぃはそのまま待っていた。
ak
ぱっと顔を明るくする。
ak
pr
あっきぃは安心したように笑った。
ak
pr
頷くと、あっきぃは家へ向かう。 その背中を見ていると、 妙な感覚が胸に広がる。 ここで終わるはずだった。 送り届けて、それで終わり。 なのに、なぜか足が動く。 気づけば、後を追ってしまっていた。
ak
扉を開けて、あっきぃが中へ入る。 花束を抱えたまま、 奥へ向かうのを見届けた後、 先回りをして部屋に入る。
ak
言葉が止まる。 ベッドの上。 毛布にくるまった祖母。 そしてその横に立つ、自分。
ak
振り返る。 あっきぃの目が、少しだけ揺れる。
ak
pr
無邪気な疑問。 答えられずにただ、見つめる。 閉じた空気の中で あの匂いが、逃げ場を失う。 濃くて、強くて、 …甘ったるい。
ak
一歩、近づいてくる。 ――来るな。 そう思うのに、声が出ない。
ak
手が伸びる。 額に小さな手のひらがそっと触れた。
ak
pr
声が掠れる。 でも、手は離れない。
ak
心配そうな目。 そんな顔で、見ないでくれ。
pr
鼓動が速くなる。 限界が近い。 匂いが、思考を削っていく。
ak
名前を呼ばれる。 それだけで、何かが崩れた。
pr
なんとか言ったが、
ak
距離が、さらに詰まる。 体が触れる。 柔らかい。 温かい。 鼓動が、近い。 噛みつけば終わりだ。
ak
見上げてくる。 まっすぐな目で。
ak
――。 時間が止まる。
pr
掠れた声しか出なかった。
ak
あっきぃは、少しだけ笑った。
ak
何を言おうとしているのだろうか。 嫌な予感がする。 …まさか、
ak
最悪だ。 幼いお前に何がわかる。 そんなこと、言うな。
pr
低く唸る。
ak
一歩、踏み込む。 首がすぐそこにある。 白い肌。 ものすごく柔らかそうだ。
ak
ほんの少し、傾ける。 ――やめろ、 俺はそんなことしたくな、
ak
呼吸が止まった。 視界が狭くなっていく。 そこしか見えない。
pr
牙が、触れる。 ほんの少し。 あっきぃ皮膚に触れる。 今までのなによりも柔らかい。 温かい。 ――喰える。 今なら、 簡単に、確実に。
ak
目の前から不安そうな声が聞こえた。 その一瞬で、はっと我に帰る。
pr
強く突き放す。 あっきぃの体がよろける。 驚いた顔。 しまった、と思ったときには遅い。
ak
慌てて言う声。 違う。 謝るのは、こっちだ。 なんて最低なことをしたのか。
pr
ak
pr
強く言う。 これ以上、近づかせないために。 あっきぃをこれ以上傷つけたくない。
ak
あっきぃが立ち止まる。 少しだけ、寂しそうな顔。 その表情が、胸に深く突き刺さる。
ak
小さく、泣きそうな声でそう言った。 違う。 違うのに。
pr
吐き捨てるみたいに言う。 これ以上ここにいられない。
pr
ak
pr
目を合わせない。 合わせたら、揺らぐ。
ak
pr
ak
その言葉が、胸に落ちる。 優しすぎる。 だから、危ない目に遭う。
pr
それ以上近づいたら本当に、 終わってしまう。 それでも俺だって正直、 離れたくない気持ちがある。 触れられないまま、 お互いを見つめ合う。