冨岡義勇
なぁ不死川
ある日風柱・不死川実弥は、柱合会議の前に煉獄の隣に座っていた冨岡義勇に話しかけられた
不死川実弥
……んだよ
冨岡義勇
煉獄と秋月、あれは何なんだ?
冨岡が視線を向けた先では、 煉獄と秋月が並んで話していた
いつも通り煉獄は明るく話し、 秋月は穏やかにそれを受け止める
__ __何の変哲もない光景だが、 二人の間には独特の空気があった
冨岡義勇
お互いに信頼しているのは分かるが……
冨岡義勇
何か、こう……妙だ
不死川実弥
はっ
不死川実弥
バカバカしい
不死川実弥
ありゃ見ての通りどっちも鈍感すぎんだよ
不死川は呆れたようにため息をついた
不死川実弥
気持ちはあるくせに気づいてねぇし、
不死川実弥
周りが言っても
多分伝わらねぇ
多分伝わらねぇ
不死川実弥
まったくじれってぇ話だぜ
冨岡は静かに考え込む
それはつまり___ ___
二人はお互いに好意があるが、気づいていない
ということなのか?
冨岡義勇
(……そういうものか?)
不死川実弥
まあ見てな
不死川実弥
どうせそのうちどっちかが爆発すんだろ
不死川は腕を組んで呆れたように笑った
不死川実弥
それまでこっちは傍観するしかねぇよ







