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この夜彼は配信で泣いた。

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この夜彼は配信で泣いた。

1 - この夜彼は配信で泣いた。

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2022年09月11日

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月見。

みなさんこんにちは!月見。です!

月見。

今日、お話があがったということは・・・?

月見。

黒さん周年記念小説書けました〜!

月見。

わーい!どんどんぱふぱふー!((

月見。

改めて黒さん6周年おめでとうございます🥳💓

月見。

最近時間が無くてイラストとか描けなかったので本垢の方でDM送ってきました🌷

月見。

6周年って凄いですよね・・・おめでたい・・・にこにこです・・・☺️☺️

月見。

いやぁそれにしても2日連続投稿ですよ、この私が()

月見。

恐らくもう二度とないと思います(頑張れよ)

月見。

と、いうことで!安定に青黒&黒さん愛され要素ありのお話です!

月見。

楽しんでもらえたら幸いです🌟

月見。

注意書きです!

注意!! ・地雷さんは今すぐUターン! ・青黒が付き合ってます(しれっと同棲済) ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌

月見。

それではどうぞ!

んん・・・

もぞ、とベッドの上で身動きし、ぶんぶんと腕を動かしスマホを探す。

見つけ出したスマホを見れば時間はいつも通り。少しずつ開くようになって来た目を擦り、くぁとあくびを一つ溢した。

朝飯、作るか。

ぐっと背伸びをして、まだ夢の中であろう彼の方へと視線を向けた。

・・・・・・まろ?

ぽつりと呟いた声が、部屋の中に取り残される。

そこに、彼の姿は無かった。

〜♪

・・・

鼻歌を歌い、何やら上機嫌な彼はキッチンに立っていた。

見慣れない光景に、なんだか夢を見ているみたいだとぼんやりリビングの入り口に立ち尽くしていると、まろがふっと視線を上げて俺を見た。

彼としっかり目が合い、思わずびくっと体が揺れた。俺を認識したまろの表情がぱぁっと明るくなる。

あにき〜!!おはよ!やっぱ早いなぁまだ寝てて良かったのに

おはよ、まろ。・・・今日、なんか予定あったん?

え?今日もあにきを愛でる日課ならあるよ?

いや、そうやなくて・・・

にこにこと嬉しそうに笑っているまろに、不思議な気持ちが収まらない。

だって、まろは「寝れるなら寝れるだけ寝たい!!」タイプだし、朝はいつも俺が起こしている。

だから朝飯だって、いつも俺が作っていた。

それがなんで急に、俺よりも先に起きて、しかもいつもしない料理まで。

もうすぐ出来るからあにきは座ってて〜!

お、おう

まろに促され、俺は椅子に座った。

あ、そうそう!今日この後ないこ達来るから!

・・・は??

唐突にぶん投げられた話に、思わず反応が遅れた。

え?今日なんかいれいすでやることあったか?

自分の予定把握能力を一瞬疑ったが、まろがすぐに違う違う!と否定してきた。

普通に遊びに来るって。四人みんな来るらしいで。昼前くらいって言ってたな。起きたら連絡来てた

あいつら暇なんか?

それなぁ

それにしてもなんでここを選んだんや。いつもみたいにないこハウスでええやん。

あ、と言うことは。

じゃあ少し片付けしなきゃな

極端に汚れていたりする訳ではないが、まろは掃除嫌いだし、俺も案外面倒臭がるから、偶に服が出しっ放しだったり、読みかけの本がその辺に積まれていたりと、結構生活感が溢れていたりする。

あいつらが来るから綺麗にしないと、と気を使っているのではなく、いじられるのを防ぐ為だ。まろにき部屋きたな〜い!と騒ぎ出すいむしょーに更に部屋を荒らされるのは目に見えている。

あ、やっておいたから大丈夫!

へ??

またもや予想外の言葉に間抜けな声が漏れる。

バッとソファがある方を見れば、確かに昨日までソファにべーんとかけられていた脱ぎかけの上着は無いし、テーブルの上に散乱していた本も無い。ゴミ出しに行ってくれたのか、大きくなったゴミ袋も姿を消していた。

はいっ!あにき、ご飯出来たよ〜!

あ、おう、ありがとう

んふふ!どういたしまして〜!

料理を運んで来たまろが、依然上機嫌で俺の向かいの席に座った。

あにき食べて食べて!まろ頑張ったから!

あ、ああ、いただきます

いただきまーす!

まろが作った料理を食べながら、言葉にし難い感情が俺の胸に居座っていた。

料理は美味しい。文句無しだ。

・・・こんなの、作れたんか、まろ。

決して彼の料理能力を疑っていたとか、そういうことじゃない。

ただ────

・・・?

この胸に渦巻く気持ちは、なんなんだろうか。

ソワソワして、落ち着かない。上手く表せない。

美味しい筈の料理にも、上手く集中することが出来なかった。

ウェルカムトゥーザ!

まろにきハーウス!!

だからそれ来た側のセリフじゃないって

おっじゃましま〜す!

おー、朝から元気やなぁ

いやお前らは朝からラブラブだな・・・

ん?

ないこが俺を・・・否、俺達を見て苦笑する。その視線は、後ろから抱きつき俺の肩に顎を置くまろに向かっていた。こんなんいつものことやけどな。

あれ!部屋綺麗だ!掃除したの!?

超失礼じゃん(笑)

残念やったなぁ掃除しました〜うぇ〜〜い

うん普通だからねー

四人増えたこともあるが、やっぱり六人揃うと一気に賑やかになるな。二人でも中々充実しとるのに、六人なんてもう退屈なすら感じない。

メンバー達と過ごす安心感と心地良さを感じながら、俺は時計を見た。もうすぐ12時だ。

お前ら、飯食べてきたん?

僕といむくんはまだやで〜

俺達もまだだよ

おー、じゃあ作んなきゃな。なんか食べたいもんあるか?

そう言って立ち上がる。が、

あ、大丈夫大丈夫!今日材料買って来たんだよね!

え?

毎回あにきに作ってもらうの申し訳無いし偶には頑張らなきゃってことで、材料買ってきました〜。俺達が作るからあにきはゆっくりしてて!

僕初兎ちゃんがミスしないようにちゃんと見張っとくからね!安心してあにき!

うんブーメランやでいむくん

おー偶には良いことするやんお前ら。ちゃんとやれよ〜

やっぱ作るの五人分にしない?

おいコラ

まろ腹立つなぁ(笑)

手に持ったビニール袋をガサガサと揺らしながら、キッチンへと歩いて行く四人を呆気に取られながら見送る。

今まで、こんなこと一度も無かったのに。

あ!そうや!

!?

唐突に大きな声を上げるまろに、思わずビクリと体を震わせた。まろ声でかいんよ。

あにきちょっと待ってて〜!

お、おん

颯爽とリビングを出て行ったまろは、何やら袋を持って戻って来た。

これ!あげる!

えっ?

開けてみて〜!

満面の笑みを浮かべるまろに、戸惑いながらも受け取った袋へ視線を向けた。

そっとその中に手を入れれば、何やら固いものが入っている。

ガサ、と音を立てて物を取り出す。中から出て来たのは、

えっ!!これ俺の好きなバンドのCDやん!予約限定の特典付きのやつやし!!

そうそう!あにき好きって前から言ってたから!調べて知って予約したわ〜!

マジかよ、ありがとな!これ四千くらいしたよな、ちょっと待ってな

今千円札あったかな。なんて思いながら、財布を取る為に部屋へ行こうとすると、まろに止められた。

ああ、お金要らんよ?

え、

まろがあにきにあげたいから買ったんやし!これも推しへの貢ぎってやつやからな〜

え、いや、でも、

悠くーん、それはまろちゃんの恋人課金やろうからええんやで〜

恋人課金(笑)

まろや初兎の言葉に、黙り込んで手元のCDを見る。最近別のことに少しお金を使っていたから、あんまりぽんぽんお金を出せないと、今回のこの予約限定特典が付くCDは諦めようとしていたのだ。

返そうとしても多分受け取ってくれないだろう。いやでも、なんだか申し訳無い。

ガッシャーン‼︎

ゔわぁぁっ!!

ぐるぐると迷っていた俺の耳に届いたのは、キッチンからの大きな物音と叫び声。

うわあぁ!!ほとけっちー!?

おわっ、いむくんがボウルひっくり返した!

ちょ、布巾かなんか無い!?

どうやらほとけが早速やらかしたらしい。やっぱりな、と思いながらもキッチンに向かおうとすると、まろが立ち上がった。

あにき、俺行くからええよ

え?

あほとけのミスにあにきを動かすなんて勿体無い!あにきは休んでて〜!

今なんか失礼なこと言わなかった!?

えぇいそれより床を拭けほとけぇ!!

えぇん初兎ちゃ〜〜ん(泣)

よしよし〜

まろ、布巾無い?

こっち。二枚でええ?

予備含めて三枚

賑やかなキッチン。すぐ隣のリビングに居て、同じ空間に居る筈なのに。

その明るい空間から、一人ぽつんと取り残されてしまったかのようだった。

そう言えば、今度のノンブレス企画の曲どうしようか

やるってだけ決めて曲まだやったな

に、二分くらいのやつにしない?

ばりばり日和ってて草

りうらあれがいい、この前ないくんが歌みたあげてたやつ

えぇ、あれ結構喋るよ?

りうらはあの曲が好きなだけやろ

まぁないくん歌ってたし

りうらぁ〜!!!

赤組僕挟んでイチャイチャするんやめてくれん??

圧倒的配置ミスやん

とりあえず次のノンブレスこそは僕頑張る!もうメンバー三人分くらい歌っちゃうから!ね!あにき!

っえ?

しまった。ぼーっとしていた。

ぽかんと口を開ける俺に、ほとけはにぱっと笑顔を浮かべた。

今度はあにきに頼り過ぎないように・・・、ラストのあにきに余裕持たせて完走出来るように頑張るからね!

・・・お、う

とか言ってまた声真似始めるんやろ〜?

しょにえもんブーメランだよ

うるせぇリ○ァイこのコラ!!

ウチって声真似グループだったんかな・・・

・・・

頼りすぎないように

その言葉が、胸に引っかかって離れなかった。

四人は今日泊まって行くらしい。

夜になり、風呂から上がり、肩にタオルをかけた状態でリビングに行けば、まろがドライヤーを持って待ち構えていた。

あいつらは?

ドライヤーの風と彼の優しい手付きに、心地良さを感じる。

買い出し。明日の朝の分と夜食分やって

オールする気なんか?

まろ寝たいんやけどな

今日早かったもんなぁ

いつもまろが起きる時間どころか、俺が起きる時間よりも早くに起きていたんだから。そりゃ眠いよなぁ。

明日は──

まぁでも!明日もまろが作るから!

・・・え、

明日は俺が作るからゆっくり寝とってな、と言おうとした瞬間に飛んで来たその言葉に、俺は言葉を失う。

やっぱ偶には頑張らなな!折角休みなんやし、いつもあにきにやってもらってるし!

いや、ええよ、明日は俺が作るで?

六人分やで?あにき大変やろ。それにあにき結局今日早く起きて来ちゃったし、明日はもうお昼まで寝とって良いからな!

・・・

・・・よし、乾いた!もうええよあにき

・・・

あにき?

俺は、斜め下を向いたまま黙っていた。髪を下ろしていることもあり、顔に髪がかかって表情はまろに見えていない。

黙り込んでいる俺を心配したまろが、ドライヤーを置き、顔を覗き込んで来た。

・・・そして、固まる。

あ、にき・・・?

・・・っ、

滲んだ視界で、まろの表情に焦りが浮かんだのが分かった。

それでもボロボロと溢れる涙を止めることは、俺には出来なかった。

な、なんで泣いてっ、え、俺なんかした!?

っ、

違う。まろに非は無い。何も悪いことなんてしてない。

そう伝えたくて、俺は必死に首を横に振る。

じゃあなんで、と問いかけてくるまろに、震えた声を吐き出した。

今日、まろも、みんなも、いつもと違って、

いつもはしない早起きで朝飯を作ったり、嫌いな掃除までしたり、昼飯を作ると申し出たり、他にも、沢山。

・・・っ、なぁ、別れるん?

・・・・・・は?

別れるから、こんなに優しくしてくれるん?別れる前に、俺に良い思い出でもくれようとしてるん?

・・・

それともっ、俺、いれいす抜けなきゃあかん・・・?

“今度はあにきに頼りすぎないように”

あの時のほとけの言葉が、いつまでも頭の中に居座っていた。

俺が居なくても、大丈夫になろうとしてるってこと?俺は、もう要らんの?必要無いん?

みんなの、まろの優しさが怖い。今の幸せは、この後の絶望の為にあるのではと、俺の恐怖心が顔を出す。

なぁ、なんで俺なんかに、そんなに優しくするん、

胸を荒らす不安に、美味しい料理も、欲しかったCDも、メンバーの頼もしい発言も、上手く喜べなかった。

っお願い、まろ、

こんなにも情け無く泣いてしまう自分なんて、嫌だろうな。

でも、どうか、どうか。

俺のこと、捨てないでっ・・・!

ギュッと目を瞑って懇願する。まろの顔を見ることなんて出来なかった。

どうせ傷付くなら、幸せなんて覚えたくない。

・・・

・・・っの、馬鹿野郎!!!

ッ!?

怒声に近い大声に、ビクッと体を震わせた。

何!?別れる!?抜ける!?俺なんか!?自分のこと低く見るんも良い加減にしろや!

・・・っま、ろ、

優しくしたい時にしちゃダメなん!?甘やかしたい日に存分に甘やかしちゃダメなん!?そうすることに理由なんて要る!?好きだからでええやん!別れるとか、そんな訳ないやろ!!

力強い否定。瞬きでまた涙が溢れる。

確かにいつも料理とかあにきに頼りっぱなしやから珍しかったとは思うけど!それにしてもやろ!まろがあにきのこと嫌いって言ったことある!?後回しにしたことある!?

まろの質問に、思考を巡らせる。そんなことは今までに、

・・・・・・無い、

やろ!?いつも言ってるやん!言葉じゃ足りないくらい愛してるって!あにきが一番やって!あにきは何、逆に俺と別れたいん!?

ッ違う!!

叫んでから、ハッと我に返る。何かを考えるより先に、言葉が出ていた。

そんな俺に、まろがそっと息を吐き出して表情を和らげた。

・・・喜んでもらいたかったんやけど、不安にさせてごめんな。分かりづらかったな

っちが!・・・俺が、悪いんや

自分のネガティヴ思考には、勿論自覚があった。

それにしても、まろも、みんなも、好意でやってくれたことだったのに。それを悪い方向として受け止めるのは、みんなの気持ちを疑うのと同じだ。

あにきは悪くない。俺が最初から、正面からちゃんと伝えれば良かったんや

・・・?

・・・あ、丁度日付変わった

壁にかけられた時計を見て、まろが言う。いつの間にか、0時を迎えたようだ。

悠佑

・・・へ、

ふわりと目の前に現れたのは、黒い薔薇の花束。

活動六周年、おめでとう

・・・・・・ぁ、

そうか、今日は。

9月11日。・・・悠佑の、活動記念日

愛しいものを見るように目を細めるまろ。その手に握られた花束の薔薇は、6本。

いつもあにきには支えてもらってるし、大好きやから、目一杯甘やかして今日を迎えさせようと思っとったんやけど・・・。不安にさせてごめんな

っ・・・!!

止まりかけていた涙が、また溢れてくる。

今度は、あんな暗い感情じゃない。もっと明るくて、温かくて。

悠佑が音楽を諦めずに、ずっと歌い続けてくれて良かった。だからこそ俺があの時悠佑を見つけることが出来て、今こうやって隣に居られる。これ以上幸せなことはないわ

まろの温かい声が、耳に溶ける。心に染み込むような優しい声。

ありがとう、悠佑。そしておめでとう。これからも俺は悠佑に夢中や。・・・ずっと、隣に居てな

っ、・・・!

声を出すことすら出来ず、ぼろぼろに泣きながら俺は首を縦に振った。まろがくしゃっと笑顔をこぼす。

ふふ、泣き過ぎな

っ、だって、〜〜っ・・・!

喜んで貰えて嬉しいわぁ

まろは泣き続ける俺を腕の中に包み込んで、優しく頭を撫でてくれる。

・・・好きやで、悠佑

っ、俺も、俺も好きやっ・・・!

こんな幸せなことが、あって良いんだろうか。

きっとそんなことを君に聞けば、ええんやで、って優しく笑うんだろう。

溢れる涙も、触れて伝わる体温も、この優しい手も、全部全部。

・・・あのー、空気ぶち壊してごめんなんだけど

!?

そろそろ良い?もうかれこれ十分以上扉の前に居たんだけど

あ、まじ?ごめんごめん

もー!日付変わった瞬間にクラッカー持って飛び込もうって言ってたのに!いふくんがあにき泣かせるから!!

はぁぁ!?

外割と寒いし中は緊迫状態やし過去一困ったわ

あにき、六周年おめでとう!

あっずるい!僕も!おめでとうあにき!!

六周年とか凄過ぎやろ!ほんまに大先輩やな。おめでとう悠くん

あにきが活動を続けてくれてたから、今のいれいすがあるって言っても過言じゃないよ。Dice No.6は悠佑しかいなかった。本当にありがとう。おめでとう!

次々贈られて来る愛のこもった祝福の言葉が、胸に染み込んで溶けていく。

昔の自分に、どうか伝えてやりたい。

あんなに悩んで苦しんで、それでも音楽を捨てなかったお前。その選択は何も間違ってなかった。

あの時の苦しみや悲しみなんか比にならない程の幸せを、俺は今噛み締めている。

あの日の悔し涙は、今日のこの温かい涙の為にあるんだ。

だから信じろ。自分の“好き”を、自分を愛してくれる仲間を。

凛と咲き誇り、支え合うようにしてまとめられた6本の黒い薔薇の花束を抱き締めて、俺は何にも負けない笑顔を浮かべた。

ありがとう!!!

この愛は、決して滅びることはない。

・・・

ん・・・

すやすやと幸せそうに夢に浸っている彼の頭を撫でる。さらりとした髪が心地良い。

昨日は何時まで騒いでいたんだっけ。いや、日付変わってたし今日か。

みんなに囲まれて、夜中だというのにケーキまで貰っていたあにきは、時々苦笑していたけどとても幸せそうだった。

じゃ、まろ

部屋の扉の方を見ると、ないこ達が入り口からこっちを覗き込んでいた。おいいむしょー、あにきの寝顔撮んな。

俺達帰るね

あにきまだ寝とるけど、ええの?

寝る前に散々祝ったし、あにき起こすのも申し訳無いし

それに目覚めくらい二人でゆっくりした方がいいでしょ

りうちゃんそういうタイプなの・・・!?カワイイヨー!

いむくん、よそのお宅の事情に首突っ込まないの

ちょっと黙ってていむしょー

何処までも自由な奴らに笑みが溢れる。まぁでも、今はそんなこいつらの気遣いを有難く受け取ることにしよう。

まぁ、またファンミの時にね。司会としてしっかり祝わせてもらうから〜

りうらもぴよにき相方だし沢山おめでとうする〜

じゃあ僕も白黒やし、10分くらい使ってもええよな

え、え、あ、えっと!た、多分僕最後だよね!?トリだよね!?沢山コメントするから!!

配信でマウント取ろうとすんな

しかも二人くらい公式ペアなのを良いことにマウント取ろうとしてきとるやん。喧嘩か?お??

まぁまぁ、ちゃんとまろにも時間あげるから

当たり前やろ3時間は余裕で喋るわ

おっと配信が終わるのだが(笑)

んん・・・、

あにきが寝返りを打ち、身動きする。結構喋ってたからな、と思わず息を潜めるが、あにきはまた眠りについたようだった。

・・・じゃあ、そろそろ帰るから。また夜にね

今日はあにきのこと不安にさせちゃダメだよ〜

昨日のケーキの余りとか冷蔵庫に入れてあるからな

またね〜!

ん、ありがと

ひらひらと手を振って、閉まる扉を見届けた俺は、隣の彼へと視線を移した。

彼には貰ってばかりだから、いつも以上に甘やかしてやろうと頑張ったつもりだったのだが、彼の自己肯定感の低さはまだあまり変わっていないようだった。

別れるなんて、そんなことする訳ないのに。だって、俺があにきから離れられない。

いれいすを抜けるなんて言語道断だ。あにきが抜ける時は俺が抜ける時って、心の中で決めてるんだから。

・・・あにきがいないところに、俺がいる意味なんて無いんやで

ずっと隣に居たいし、ずっと隣に居てほしい。

その温もりを知っているのは、俺だけで良い。

・・・

ちらりと、時計を見る。

昨日起きた時間よりも既に1時間くらい遅い。朝食を作るならもう起きた方がいいかもしれないが・・・。

昨日の彼の涙を思い出す。思い違いにせよ、泣かせてしまったことに変わりはない。

大きな変化よりも、当たり前の小さな幸せが一番なのかもしれない。

・・・いっかぁ

ぽつりと呟いて、俺はまたシーツに埋もれた。未だ夢の中にいるあにきを抱き寄せ、しっかりと抱き締める。

ああ、温かい。幸せだ。

二人でゆっくり起きよう。お昼になってから目が覚めて、「もうこんな時間!?」と二人で驚いて笑おう。二人で一緒にお昼を作って、昨日の残りのケーキと一緒にのんびり食べよう。

そして夜、みんなから祝われる君を見て、俺はまた誇らしく笑おう。俺の恋人凄いやろって、今はまだみんなに大きな声では言えんけど、いつか伝えられる日が来るその時まで、この幸福は胸に締まっておこう。

そして。

・・・おやすみ、悠佑。愛してる

君に贈ろう。永遠の愛を。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

27

ユーザー

感動して泣きそうになった( ;∀;) めっちゃ良い作品!!!!!最高超えて神!!!!! まろにき尊い!!!!!

ユーザー

この話めちゃくちゃ好きです!最高すぎます!まろにきは月見。様の作品で自分も好きになりはじめて、この話は特に月見。様の作品でも好きなんですよね!始め読んだ時ちょっと泣いちゃいました。これからも頑張って下さい!

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